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◎トロン:レガシー【IMAX3D版】 2010年度113本目◎

「あのデータ世界を最近のビジュアルにしてよりリアル性を拡張しました。」

$果てしない未来へ~seasonⅤ~-トロン:レガシー

アメリカ2010年アメリカ制作アメリカ
出演
ジェフ・ブリッジス
(トロン)
予告

パソコンSTORYパソコン
前作トロンの世界と関係しているかは正確では無いが、続編的扱いであれば、前作のラストでエンコムの社長になったケヴィン・フリン(ジェフ・ブリッジス)は誰かと結婚して、息子のサムをもうけた。
そしてサムが7歳になると、ケヴィンは「明日世界は変わる。」と言い残し、そのまま失踪してしまったのだ。
それから20年。時代は大きく変わった。スペースパラノイアの最新版が父の考え方と違い、有料販売となることに苛立ちを覚えたサムは一人で阻止しようとエンコム社に乗り込むのだった。
事を終え、家に帰るサムだが、そこには、以前父と仕事をしていたサムの育ての親でもあるアランがいた。
アランはサムにケヴィンから連絡があったと告げ、その発信源は父が所持していたゲームセンターからだったのだ。
サムは単身そのゲームセンターに行くが、そこは廃墟のままで父の存在は無かっただが、運良く隠し部屋を見つけたサムは、謎のゲームを発見し、それに興味を持つと、装置が発動し、サムはそのゲームの世界、グリッドに移動してしまった。
驚くサムを待っていたのは、人間化したプログラムとそれを捉えるプログラム。そしてゲームと呼ばれる闘技大会だった。
なんとか生き延びたサムをある男が気づく。
彼の前に連れてこられたサムはその男が、父であることに気づくだが彼は言った。
「私は父ではない。だがキミに逢えて嬉しい。」
父と瓜二つで20年前と同じ顔の男、クルーはこの世界の独裁者だったのだ。
戸惑うサムにクルーはゲームを挑んでくるのだった…。
2010年12月17日鑑賞
パソコン感想パソコン
最近の3D映画「新時代」に合わせて、28年前に作られたカルト映画をもとに、その続編を製作。
事前の3Dプレビューの出来に多くの人が震えたとか震えてないだとか。
作っている側は、「アバターを越えた3D体験を提供する。」なんて言っていたような気もするが、そんな3D時代の本命「トロン:レガシー」を公開当日に浦和のIMAXで見ましたー。
まぁーせっかくなので、浦和のIMAXでも語ろうかなとか思うんですが、生憎自分、川崎でしかIMAX見た事が無いのですよね。
だからスクリーンサイズ的なことがいまいちでしてね、とりあえず大した事無い事は確かですがね。
ただ音については、「IMAX」が一番堪能出来ることは事実でして、そういう利点が欲しければ、是非IMAXで見てください。
劇場内的には、座席並びは川崎の方が理想的だったかな、どこが一番良い場所かわかるけど、浦和はそういうのが無くて、インターネットなどではやや取りにくかった、段差はある方だけど、オレの前の人は座高が高かったのか、少し被った。
イスが良い感じだった気がする。
唯一の利点は、意外と近いところと、パルコ内にあるため、出店している店がお洒落なとこ。
さてくだらない前置きはこの辺りにして問題の映画の感想。
自分個人としては、まぁー可も無く不可も無く。
正直半年以上の期待をかけて、この程度だった。という事実から多いに酷評を受けるのも仕方ないと思うが、映画だけを考えれば、普通の大作映画としてそこそこだなぁーと思う。
実は監督が初監督という怒濤の映画ですが、その面ではまぁー良いとも思う。
問題面は期待の高さと、3Dが普通だったとこ。というか3Dがとけ込み過ぎて良くわからない点。
まぁーそもそも実写の3Dなんて頑張っても、ヒックとドラゴンには遠く及ばないと自分は思うし、またディズニー映画自体3Dにはまだ問題があると自分は思う。
3Dに関しては、ドリームワークスアニメが最強だと思うのだが、その面についてはどうなんだろうか?
内容自体は、「アリス・イン・ワンダーランド」の電脳版。つまり「サム・イン・エレクトロニックワールド」という感じです。
違う世界にやってきたサムは、悪い奴にその世界に閉じ込められて、囚われの父親に再会し、行動をして、脱出をするという、本当にひねりも無い、普通の物語です。
この面に関しても、大作が意外な展開がスタンダードになった今ではやや欠陥かもしれません。
逆に頑張ったのはキャラクターの作り込みなのかな?
ケヴィンがドストエフスキーを読んでいて、創造主としての苦悩という、凡人には到底わからない物を描いているとことかがなかなか。
主役は一応サムだけど、やっぱりケヴィンとクルーのお話なんだよね。
ケヴィンの命令通りにしか動けないクルーは、ケヴィンの為に動くが、所詮は1と0しかないプログラム、融通の効かないというか、完全なことを追う為に、奇跡という不確定要素を完全に排除しようとして、マスターの為に反乱を起こしてしまうという凡人には到底感情移入出来ない展開。
そしてそれを父としていや創造主として、彼を受け入れるケヴィンというどこか哲学的なわけです。
そんな映画の評価に関係あるかわからない面白さ。
実際まだあります。
これは前作「トロン」を見た人だけが実感できることなんですが、(そもそもこの映画自体は、「トロン」ファンの為にあるとでも言える。)サムが父親に会うまでのシーンは、だいたいオリジナルと同じ方向性だと思う。特にデータ世界に入ってからは、オマージュだと思う。
捕まったサムはデータ世界で、強制的にゲームに巻き込まれるのは、話的には唐突で難解だと思うんですが、この理由は、前作の話の展開と被せたかったんじゃないかな?と推測している限りです。
また本作は「トロン」という映画の「遺産」というまんまそういう映画なのです。
あの頃のぶっとんだ世界観を現在の技術で再構成して、それでいて現在風にアレンジした、まんまファンの為の映画だと確信も出来るし、それが現代の人に「新時代」を感じさせる映画としてのプロモーションでもあると製作陣は捉えたんだと思うけど、前作の独創性を現在で再現した所で、難度が高いのは相変わらずですね。まぁ一番面白いのは、前作の世界観を現代に作ったら完全に「クラブ」調になってしまうというのは、なかなかウケる考え方です。本作は巨大なクラブに迷い込んでいるという点もあると思うし、それだから世代が上な人には受け付けない映画になっているかもしれない。映画的には色調を整えてクールなんですが。
「プログラム」が「人間」ということ自体、自分はある種の難解性があると思うんですが、実際そこはどうなんだろうか?
そんな世界にプログラムでも無い、バグが発生したことにより均衡が崩れてしまうというそこからがオリジナルの展開だとも言えると思う。
世界観の凝り具合もさることながら、前作でしょぼい映像だったバイクの戦闘シーンは完全に今風にアレンジしてるのだが、内容自体は前作と一緒というのもまたなかなかツボ。
一番の素敵スポットは、話自体続いているのか謎だけど、前作のもう一人の主人公トロンが今作では悪役として健在している点はファンとしては熱い。
だが終盤の絡みが少ないのがとても残念。
正直ラストシーンはプリンスオブペルシャに似過ぎ。
その他の突っ込み点として、反乱軍のリーダーと思える人物が、結構ジョーカーを意識している。
それに伴い、冒頭のエンコム社からのダイブもまんまダークナイト意識している気もする。
個人的にそのシーンが一番映画として最低だと思うんだけどね。(あれやったら気絶して死んじゃうんじゃなかったけ?)
音楽も同じくダークナイト意識している感じだった思う。
そういうわけで音楽についてなんだけど、音楽が本作の中で一番良かったかもしれない。
確かにダフトパンクを使ったという独創性から連なる過大評価だと思うけど、それだからやれる、極端な重低音。
そのおかげで、座席が揺れちゃうという独創性を生み出している気もする。
実はサントラ買ってしまったけど、かなり良い感じです。
まぁー映画音楽としてありがちな曲もいっぱいあるし、多分アドバイザーがいたと思うんですよ。
それでも戦闘シーンの音楽は最高です。
物のデザインのクールさは言うまでもないですが、それが映画の評価に直結しないのがね…。
でー本作の売りである3Dですが、一番3Dなのは、エンドロール中の本当は3Dでは無いけど、斜めになっている線が流れて行く点と、冒頭のタイトルロゴです。
それ以外は実はそんなに3Dで撮ってないみたいです。
挙げ句結局奥行き重視だったりで、正直映画に3Dは必要ないのかもしれないです。
アトラクションとしての側面と映画の物語性の側面は結ばれないみたいです。
実際トロン:レガシーはコケてしまったので、もしかしたら3D映画の時代は衰退する可能性もあります。
自分は映画自体の壮大性を考えて、また前作の設定の濃さ的な面も含めて、見やすくなったとも思います。
メモ得点メモ
8点
自分的には、内容の薄さ的にも多くの人に勧められる映画だとも思えるんですが、正直どうなんでしょうか?
あとヒロインが魅力的過ぎてビビったのと、サムが27歳という設定に驚いたのと、ケヴィンいつ子供で来たんだよ?と現実に帰ってきたサムとあの人はいつか恋愛関係になるのかなとにやにやしてました。
そういう目で見てますよね絶対。
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