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◎【85点】アイアンマン【解説 考察 :伝説の幕開け】◎

アイアンマン

製作

2008年アメリカ映画

こうしてMCUは幕を開けた

監督

ジョン・ファヴロー
シェフ 三ツ星フードトラック始めました
エルフ 〜サンタの国からやってきた〜
・ライオン・キング

キャスト

ロバート・ダウニー・Jr
シャーロック・ホームズ
アイアンマン3
アベンジャーズ

グウィネス・パルトロー
・恋におちたシェイクスピア
・スライディング・ドア
・Emma エマ
アイアンマン3

ジェフ・ブリッジス
・ビッグ・リボウスキ
クレイジー・ハート
・最後の追跡
・スターマン/愛・宇宙はるかに

テレンス・ハワード
・ハッスル&フロウ
クラッシュ
・フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い
・ビッグママ・ハウス

クラーク・グレッグ
アベンジャーズ
・エージェント・オブ・シールド
キャプテン・マーベル

あらすじ

2009年。
軍需産業部門を持つ会社
スターク・インダストリーズは
米軍向けの武器を開発している。
その会社の先代の社長ハワード・スタークから
受け継いだトニー(ロバート・ダウニー・Jr)は
天才的頭脳と剛腕っぷりを持つ若手社長だ。
彼は自身が開発したクラスターミサイルの
デモンストレーションを兼ねて彼の親友の
ジェームズ・“ローディ”・ローズ
(テレンス・ハワード)が駐屯する
アフガニスタンにやってきた。
ミサイルのデモは成功し、
米軍の勝利に貢献できると確信した
トニーだったが、その帰り道、
アフガニスタンに潜むテロ組織の襲撃遭遇、
トニーはテロ組織に捕まり彼らの拠点の洞窟に
幽閉されてしまう。

その最中トニーは、爆弾の爆発で致命傷を負った。
トニーの心臓付近にはミサイルの破片が入り込み、
それが進行すれば心臓に傷つき死に至る。
それをトニーよりも前に囚われたイェンセンに
より即席のバッテリー式磁石で、
進行を遅らせられていた。

2人のもとにやってきたテロリストたちは、
解放の条件としてトニーにクラスターミサイルの
製作を指示する。
テロリストの基地に所狭しにある自社の武器に
世界の影の実情を知ったトニーは、
初めて自身の行なっているビジネスと
その末端の痛みを知ることになった。
トニーは生き延びるために彼らの支持を了承。

しかしトニーはイェンセンと共に
武器は製造せずにまずは、自社にある
エネルギー設備のリアクターをミサイルの原料の
極小のパラジウムをもとにし、
小型のリアクターの開発及び製作に成功、
トニーはその場でリアクターをバッテリーとした
パワードスーツを製作。
テロリストたちはその動向に違和感を覚え、
彼らを問い詰めるが、
その矢先2人はスーツの起動に成功する。
しかしイェンセンは時間稼ぎのため、
銃器を持って特攻し、
致命傷を負って死んでしまう。

トニーはパワードスーツを用いて、
テロリストたちを撃退し、
自社の武器を全て破壊して
洞窟からの脱出に成功。
ローディーに自身を見つけてもらい、
アメリカへの帰還に成功する。

アメリカに戻ったトニーは、
スターク・インダストリーズの
軍需産業部門を閉鎖することを独断で
決め発表する。

副社長でハワードの友人だった
オバディア・ステイン
(ジェフ・ブリッジス)は、
それに反対し、
テロ行為のPTSDを理由に彼を社長から
退こさせようとする。
トニーは1人新たなる
パワードスーツの製作を始める。

2021年1月6日鑑賞自宅 UHD鑑賞
2021年1本目



MCUの幕開け

via GIPHY

記念すべきマーベル・シネマティック・ユニバース
の1作目。

この度は、UHDを購入したので
鑑賞することに決めた。
これを機会にMCUの復習をしたいと思う。

2020年は公開予定だった『ブラック・ウィドウ』が
公開日未定になってしまい、
スーパーヒーロー映画が皆無になってしまった
そんな中見直すというのは非常に
有意義だなぁと思ったり。

監督は、
マーベル映画だけでなく、
スターウォーズも『マンダロリアン』で
救ったジョン・ファヴロー。
出演は俳優歴は長いものの
そこまで売れ路線に入ってなかった
ロバート・ダウニー・Jr.
悪役には今思うと超豪華な
ジェフ・ブリッジスが抜擢されている。

前年『スパイダーマン3』が2億5800万ドルの
製作費に対して、アメリカ国内では
3億3600万ドルという
『スパイダーマン2』よりも少ないという点で
陰りが生まれ、
直近の『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』
『ゴーストライダー2』『スーパーマンリターンズ』
『X-MEN: ファイナル ディシジョン』など
アメリカだけを見ると赤字にも近い作品も多く、
批評家受けも悪く、

第2の『スパイダーマン』はなかなか生み出させず
マーベルが初単独作で本作を製作した。

ちょうど直前にケヴィン・ファイギが社長に就任。

本作はこれまでの荒唐無稽な世界観が
目玉であったマーベルコミック映画に対して、
2001年から続くアフガニスタン戦争を
背景にし、そこに武器を卸す会社社長を
主人公にし、彼が正義に目覚めたら?という
物語を構築。

現実から少し逸れてファンタジーへと
昇華する大人でも楽しめる作風にした。

トニーがアフガニスタンから脱出するまでを
映画の半分程の時間を与えているのが印象的。

トニーという大人でありながら子供である
高級なおもちゃであるスポーツカーなどを
愛している描写も盛り込み、
彼が必然的にブランドものチックな
パワードスーツを生み出すことにも
違和感なく描き、
アイアンマンが赤とゴールドに
塗られることがユーモアセンスとして
優れているように思えるのも面白い。

もっと敵を魅力的にできれば

今作の序盤の工作の一連の流れが、
軽快で面白く、
ごつい試作アイアンマンの
キッシュな風合いが最高でありながら、
兵器として恐ろしさも体現していて、
めちゃめちゃ面白く、
つかみとして大成功している。
それに反して中盤からの
アイアンスーツのエレガントなデザインも
とてもクールで、
彼が戦車を一撃で破壊する様は、
『ドラゴンボール』のフリーザ最終形態の
小型で無駄のないデザインこそが
最強の力を持っているギャップ的面白さも
内包していて、最高にテンションが上がる。

しかしそれに対しての本作の敵である
オバディア・ステインの物足りなさ。

まぁ年齢としては60代目前の50代のおっさん、
てかトニーも40代なんだよなぁ。

そのおっさんがゴテゴテの
禍々しいパワードスーツを着てるわけだが、
どちらもまだ試作品の枠を超えていないため、
そこまで高性能な武器を積んでいるわけでもなく、
舞台も市街地という戦い辛い場所。
結局はとんちで勝つようなオチになってしまい、
終盤は全くと言っていいほど盛り上がらず。

登場シーンで大暴れする
アイアン・モンガーは良かったし、
地下から急に現れる演出も良かったが、
肝心の2人の戦いには、
全く熱もなく、
初老の2人の行き当たりばったりの
頭脳戦は、もう一絞りお金を注いで欲しかった。

今作はあくまでもオリジンとしてパワードスーツを生み出すことに焦点を置いていた

というのは、
エンタメとしても面白いが、
一番の盛り上がりはものづくりという
個性もすごいが、
きっちり戦闘シーンも
見たかったのだ。

『エンドゲーム』後に見るとまた感動が違う

11年の歳月を経てトニー・スタークは
その生命を犠牲にして、
全人類を救い、
最強の敵であるサノスを倒した。

彼は死を望んでいたとは思わないが、
彼から始まった物語として、
彼の死で終わるのはそれもまた
ふさわしいのだろう。

その『アイアンマン』の始まりとして、
以前見た時は何も感じなかったが、
トニーが何気なくポッツと話すシーン。
最初は億万長者の道楽の戯言だと思ったが、

「やっとわかったんだ。何をすべきか」
「それが正しい事だと確信している」

彼が天啓を得た時のうるっとした目が、
『エンドゲーム』での
『なら私はアイアンマンだ』と
同じ表情なのが、
すごくシンクロしていて熱い。

ユーモアは色褪せない

『ダークナイト』など少し
色褪せてきた部分も出てきているが、
逆にCGを全面に出した演出をしている本作は、
意外と色褪せなくて感動している。
パワードスーツを作るキッシュな感じ
だけじゃなく、
トニーがアメリカに帰宅してから、
更なるパワードスーツを作るときの
フォログラムを利用した製作描写は、
何度見ても新鮮味があるし、
個性的でギャグのユーモアもある。
これがおそらくファヴローの
センスなわけだが、
CG映像は結構技術の進歩で色褪せ、
ピクサーの初期作などそうだ。
でもユーモアセンスというものは、
決して塗り替えることもできないのだな。

UHDでの再鑑賞は、
全く新しい映像を見たと思うほど、
感動したわけだ。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8/10
・映像のアプローチ 8.5/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 8.5/10
・音楽 8.4/10
・上映時間と個人的趣味 9/10

85点

ジェフ・ブリッジスが
今思えばもう少しどうにかできたのでは?
と思わざるおえない。

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his0809
3日に1回更新を予定してます。また来てください!

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