「オープニングが最高。」
2010年アメリカ制作
製作
ロバート・ロドリゲス
(シン・シティー)
出演
エイドリアン・ブロディ
(戦場のピアニスト)
アリシー・ブラガ
(アイアム・レジェンド)
ローレンス・フィッシュバーン
(マトリックス)
トファー・グレイス
(スパイダーマン3)
ダニー・トレホ
(スパイキッズ)
ウォルトン・ゴキンズ
(メジャーリーグ3)
マハーシャラルハズバズ・アリ
(ベンジャミン・バトン数奇な人生)
予告
STORY
80年代後半任務でジャングルに潜入した特殊部隊は、そこで謎の怪物に出くわし多くの隊員の命が奪われる。
だが、機転を効かせたマッチョな隊員の奮闘によりなんとか、それを殺害することに成功する…。
そして現代。
ある男(エイドリアン・ブロディ)が目覚めると、そこは空だった。
無事に着地に成功するが、そこは一面草木だらけのジャングルだった。
付近を探索する彼の前に、武器を持った人達が続々と現れる。
とりあえずまとまって行動する彼らだが、この場所が地球で無いことを知り、また何者かに連れてこられたのが、人間ではないことを知るが…。
2010年7月20日鑑賞
感想
シンプルでいて潔い映画。と称してみようと思う。
とりあえず製作は、ロバート・ロドリゲス。
その時点で自分的には、この映画大部見る価値あると思う。
冒頭に言ったが、本作は自分から見ると、「潔い映画」と思える。
何が潔いかと言うと、この映画が、どこまでも、B級の定義を越えもせず、またB級以下の内容にも甘んじもしない、真っ直ぐな「手堅い、中身の無い、アクションモンスター映画」として、完璧だからだ。
まず出てくる俳優達を一緒に考えてみよう。
みんな「なんか、一度は見たことある顔の俳優の集まりだなぁー。てか主演が戦場のピアニストって?なんだそれ微妙過ぎだろ?」が映画ファンの本音だと思う。
そんで調べてみれば、その俳優達が、妙に有名なハリウッド映画にちょこっと重要な役で出てるという、まさにB級な俳優達の大抜擢。
そしてその役柄をシンプルに完璧に演じているのがまた文句無しに素晴らしい。
そうそうぶっちゃけ、問題の主役のエイドリアン・ブロディが、実際完璧なアクションスターとして君臨してる点も忘れちゃいけない。パンフのインタビューで本人自身「スター性」みたいなものに憧れがあって、大好きだったシュワちゃんの様な存在になれることが嬉しくて、完全になりきってくれました。
そういった意味でも終盤の泥被ってプレデターと対峙するシーンは本当に最高です。
ちょっと先に言ってしまいましたが、本作は、シュワちゃんが出演した初代プレデターの続編。
いわゆるエイリアン2的な気持ちで、ロバート・ロドリゲスがリスペクトしながら製作した一本。
プレデターが修練の為に利用してる星で、人間の殺し屋達と戦うという超B級でありながら「殺す」という要素のみに特価されたモンスター映画。話なんてないようなもので、勿論終盤は主人公とヒロインだけが残って、初代同様、主役が泥被って一騎打ちという手堅い内容。
ただ、エイリアンVSプレデターの遊び要素も盛り込まれていて、なかなかウケる内容だ。
正直古来からの映画ファンや映画オタク達には、ゆだれが垂れる程の一本で、自分的には予想通りの内容で満足。
ただ非映画好きや小難しい映画好きには、もの足りない一本であることは変わらない。まぁーそう言った点が気に入らないなら見なければ済むのだが。(笑)
とりあえずまずはロバート・ロドリゲスの手堅い、映画製作はこれからも楽しみである。さすが、タランティーノとの交友があるだけそう言った、映画ファンへのアプローチは見事。
個人的な意見だがタランティーノよりハリウッドよりなポップカルチャー映画好き映画の製作は上手そうだ。
ここから映画自体の個人的な称賛だが殺し屋達の個性がなかなか多用なのも実際個人的には有りだ。
一切交流しようとしない主人公も良いが、妙にセクシーなヒロインと、頭おかしい囚人。実はいい人なロシア人のおじさん。普通の医者。あっ4400の黒人だ。そしておきまりのヤクザ。このヤクザの指が無いのは個人的にはかなり好感。(笑)あと裸足はウケる。
んでローレンス・フィッシュバーンの初登場もなかなかウケる。
彼の兜が戦国武将もなかなかウケる。
あとヤクザが刀持ってプレデターと戦うシーン。背景の草むらが超ウケる。都合よすぎだけど、「わかってるな。」とつっこみたくなる。
その独自の武士道がなかなか良い。あとそれに答えるプレデターの武士道もまた。
そんな少年漫画的な展開が本当にぐっと来る。
ただ、オープニングが神がかってる気がした。
すっごいシンプルで力強くてそれでいてエッジが効いてる。んで80年代へのリスペクトも感じるし。
あとなんだかんだでラストも自分は好き。あの輪廻感が虚無的で「戦い」というものの辛辣さとより「B級らしさ」がぐっと極まった気がして。
とりあえず手堅い一本でした。
得点
7点
手堅いですね。上映時間も1時間半程と手頃。そしてエンドロールの音楽もなかなか。こだわりきってB級にした完璧に75点狙いの映画。
プレデターズ [DVD]2200円
プレデターズ ブルーレイ&DVDセット(初回生産限定) [Blu-ray]3000円
結構買う価値ある映画だと思うし、買うのは映画好きだよな。
プレデターズ ブルーレイ&DVDセット (初回生産限定) コミック付き3200円
コミックがついたのもあるらしい。つかDVDしか無い人もこの値段差だったらブルーレイ付き買うよな。
プレデターズ トリロジー ブルーレイBOX (初回生産限定) コミック付き [Blu-ray]6300円
プレデターシリーズまとめ買いもあるわけね。でもエイリアンvsプレデターシリーズは入ってません。(笑)1のオマージュである本作。ある意味オススメ。
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