「したこめに行ってきたぞ。その2」
2011年アメリカ制作
出演
ジェイソン・ベイトマン
(宇宙人ポール、マイレージ、マイライフ、消されたヘッドライン、JUNO/ジュノ)
ケヴィン・スペイシー
(アメリカン・ビュティー、ヤギと男と男と壁と、L.A.コンフィデンシャル、ユージュアル・サスペクツ)
ジェニファー・アニストン
(バウンティー・ハンター、ブルース・オールマイティー)
コリン・ファレル
(ヒットマンズ・レクイエム、S.W.A.T.、フォーン・ブース、クレイジー・ハート)
ジェイミー・フォックス
(デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~、Ray/レイ、コラテラル)
予告編
あらすじ
ニック・ヘンドリックス(ジェイソン・ベイトマン)は、1年以上まともな休みさえ無く、毎朝早起きして残業をして日々職務に励み、出世を信じていた。だが彼の上司であるデイヴ・ハーケンは、ニックをたぶらかしまた威圧的な態度を示し、つまるところのパワハラをしていた。部下であるニックは出世の為に、彼に従いひたすら仕事に取り組んでいた。
ニックの友達のデールの夢は、結婚をして最愛の妻と幸せな家庭を作ることだった。
その為に彼は仕事をして家庭を支えたかった。そんな彼が選んだ仕事は、歯科医のアシスタントだったのだが、その医院長である美人歯科医のジュリア・ハリス(ジェニファー・アニストン)は、デールと性的な関係が結びたくてしょうがなく、性的ないじわるをデールに頻繁にするのだった。一途だったデールはこのことが酷く苦しかったのだが上司であるジュリアを訴えることもできず…。
ニックのもう一人の友達であるカート・バックマンは、ジャックの下で楽しく仕事をしていた。ジャックのお気に入りであるカートは次期社長に据えるはずだった。
だがジャックは心臓発作で他界、結果的に社長になったのはジャックの息子であるボビー(コリン・ファレル)になった。だがボビーはもとも薬物や女遊びの大好きなろくでもないどら息子で、会社の経営など考えずに、他の社員を首にして会社の金を自身の道楽の為につぎ込もうとしていた。
その晩、飲みにきた三人はお互いの上司の悩みを話し合い、将来の不安を感じ、酔った勢いで上司を殺害しようと計画する。
流石に犯罪に手を染めることはまずいと倫理的に考えた三人は、思いとどまるが、いざ仕事に行くと、上司たちから最悪な嫌がらせを繰り出され、殺害計画を実現させるため、作戦を練る。
三人は殺し屋を雇うことにし、付近で有名な危険地区(黒人が多い街)に繰り出し、そこで殺し屋らしき人物ディーン・マザーファッカー・ジョーンズ(ジェイミー・フォックス)を雇い、殺人を依頼するが、アドバイスしか教えてもらえず、結果的それを行動に移すのだが…。
2011年9月19日鑑賞
したまちコメディ映画祭のレポート
というわけで今年は、「宇宙人ポール」以外にも非常に期待しているコメディ映画「モンスター上司」も期間内で上映するというので、行ってきました。
流石に先日の「宇宙人ポール」は映画秘宝がプレゼンしているものなので、なんらかのイベントがあるのは予測していましたが、意外にも今回も上映前に小規模なイベントがありました。
それは司会として総合演出的な人が参上、そして俳優の卵っぽい人がきて、最終的に本作の配給を担当した配給会社の方が登壇。
そこでは、映画の簡単な詳細を紹介。映画内で日本車が好意的に使われることに対して結構推してた。
映画を見るとなるほどと思わせるトークです。
映画がトヨタから金を貰っているのか、意図的にエコカー推しをしたいのか?
ワイルドスピードとは逆行していますな。(笑)
ジェニファー・アニストン的には、私生活でブラピにどん底に落とされ、女的にも退屈だったといわれ開き直ったかのように、セクシーパワー全快。これが全米でも好感を読んだとか!!
もともとブラピよりスターだったジェニファー・アニストン。理由は国民的TVドラマのフレンズで主役を張っていたからでして、ある層は、この映画が非常に喜ばしいものだったようです。
またコリン・ファレルの役は、私生活まんまじゃねえか?というわけで、実際に東京で接待したときも女ばっか漁ってたとか。
トーク内容がすげぇーよ。
また邦題についても他の案があったらしいのですが、確か「俺たち~」系だったのですが、それが結講残念で、配給の方はそっちにしたかったらしいのですが、会場の方は「モンスター上司」で納得という、配給と観客のリアル過ぎる温度差を実感。これが現実だよ。配給もっと考えろ。
そして意外にもご来場の方にビック過ぎるプレゼントが1名のみに送られるとなって、ジャンケン大会が決行!!
さすがの配給会社に務めるだけあってのエリート。すこぶる強運をお持ちで、序盤のジャンケンで会場の参加者をほとんどを篩にかけ蹴落とした。勿論筆者も一回戦敗退です。本当にゴミです。
結果的に、社会的にもそれなりに力のありそうな女性が勝ちまして、その賞品を貰って行きました。
ちなみにその賞品は、本作のポスターに俳優陣のサインがあったもで、ジェニファー・アニストンの直筆サインですよ!!でも貰った人はコリン・ファレルのファンだったそうで(それこの映画見るの変だろ?)、それでも喜んでいました。(ということはコリン・ファレルとしたい的な…。)
一応本作で、メイン会場の上映は最後らしく、クロージング作品だったようです。
なんか思った以上に良い有料試写会でした。
感想
大物俳優達が、悪役として駆け出しの俳優達をいじめまくるという表層上でもなかなか楽しい映画を見てきました。
この映画の中身は、実生活にも重なる部分が数多くあると思います。
この映画の上司的存在があなたの上司に当てはまるかも。
そんな面白さもある本作。
主演は一応ジェイソン・ベイトマン。
今思うとこの映画の前に見た宇宙人ポールでも彼が出てて、その前にも日本未公開でお蔵入りしているジェニファー・アニストンとの共演ラブコメのSWICHも彼が出演していて、日本では大物俳優が我が物顔する映画でちょい役でしかも重要な役で出てくる機会が数多かったと思いますが、今では小粒作品の良作のコメディなどに頻繁出演するようになっているわけですね。
役柄的には、ベン・スティラー的な役回りが多く、むしろ彼より常人ぽいので説得力がある。(笑)
そういえば、ジュノにも出てたな。
そして注目すべきは、怪物俳優ケヴィン・スペイシーと曲者俳優コリン・ファレルとブラピのせいで離婚された悲壮感ばかり前面に出てしまう素敵な俳優ジェニファー・アニストンという豪華な曲者たちが、最悪な上司として登場。
とりあえず感想としては、やっぱりケヴィン・スペイシーはパワハラなんてもんじゃない本当の怪物だった。
というのが映画好きとしての一番の感想かな。
まぁー映画好きとしては、ケヴィン・スペイシーが映画に出ていると聞いただけで、映画の一番良い所自体を全部奪って行く、怪物っぷりを披露するんだろうなぁーって思ったけど、ちょっとは押さえていたけど、映画自体のテンションを本気のサスペンスに変えるぐらいの気違いぶりは披露していた!!(苦笑)
コリン・ファレルは「ヒットマンズ・レクイエム」を見た限りでは、俳優として安定なので、勿論最高に笑えるバカになってた。
ジェニファー・アニストンは本当に凄かった。
セクシー通り越して、変態。
エロいというより卑猥なだけで、普通に良かった。
映画的には、コメディだけど、終盤は完全にスペイシーのスペシャルな感じでサスペンスでした。
セブンの怪物はもう隠す事の出来ないわけです。(笑)
全体の内容的には、普通に面白かったものの、やはりなんだか気になる点はありました。
話じたいの展開は読めるけど、それ以上にキャラクターの暴走ぶりが全体的に面白いのが非常に良い。
ただ物語の起因である主役のジェイソン・ベイトマン演じるキャラが上司のせいで、休みもろくに無いにも関わらず、友人と酒を飲む時間だったり、殺害を計画する件なのがあったりと、ちょっと辻褄があっていない気もする。
またここは良い点と悪い点のバランスが取れていると思うが、やはりジェニファー・アニストンが普通に魅力的なこと。
彼女と対立するキャラクターが妻一筋という設定だからこそ生てくる対立だが、普通だったら非常に嬉しいと思う。オレなら嬉しい。まぁー彼女がちょっとおかしいのもありますが。
あと彼女が彼だけに固執する点も微妙。
あとは彼女の顛末がそうやってみると微妙かな。他のキャラが生きていて良いとは思うのだけど、個人的には、カートとくっついちゃうみたいな展開が嬉しかった。ジェニファー・アニストンがなんだかんだで好きなんですよ。ブルース・オールマイティーのせいです。(笑)
ジェイミー・フォックスのアホっぷりも良いし、家に忍び込む展開も良いし、普通に面白いコメディ映画だと思います。
あと前述で言っていた車ネタは、もしかしたらちょと難解かもしれません。
あれが機械なのか?それともオペレーターと会話しているのか?そもそも現実なのか?
なんだかよくわかりませんし、トヨタ持ち上げ過ぎはかなりあるとは思う。
ただスペイシーの異常ぶりが最強なので、もはやトヨタにしか勝てない的要素はある。
コリン・ファレルは最高でした。
とりあえずかなりオススメな映画です。元気になると思います。ちなみに本作はイギリスのAmazonのBlu-rayなら日本語字幕がついてるようで、それが11月に発売するので、結講安いしオススメです。
得点
8点
正直「宇宙人ポール」より良かった。(笑)
普通に色んな人に勧められる良作でした!!
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