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◯【感想】ドラッグ・ウォー 毒戦 74点「あれ?急に映画のテイスト変わった。」◯

2014年18本目1月22日劇場鑑賞
「ジョニー・トーだよ全員集合!!笑」

ドラッグ・ウォー 毒戦
中国2012年中国香港映画香港

またジョニー・トー新作出したのかよ。もうなんだかしつこいわー。
まぁーこれが最高傑作って言うなら見てもいいんだけどー。
って海外の評価めちゃ高いやないか!!これがいわゆる最高傑作かぁ?

というわけで、とんだ戯れ言で始まった、今回ですが、北米の評価で86点という異常な高得点だったので、重い足を運び、『MUD』と二本立てしてきましたよーっと。
ちなみにジョニー・トーの活躍は08年ぐらいから気にかけていたのですが、自分自身『冷たい雨に撃て、約束の銃弾』をしか見たことも無く、かなりの初心者ですが…。
とりあえずジョニー・トー50作目らしい本作。
『ドラッグ・ウォー毒戦』中国では麻薬を50gでも持っていたら、死刑らしいー。
というわけで、超絶重い刑から躍起になって捜査する刑事と、躍起になって密輸する犯罪者側の極限のやり取りが描かれる警察もの。
前半はかなりスリリングに展開される。
出演者は、ジョニー・トーの映画には常連っぽい人々。
でも中国での撮影は初めて?もしくは久しぶりっぽい。まぁー監督は香港出身ですから。
そういう意味でも冒頭の高速道路を横断だとか、建物に突っ込んだり、かなり大きい舞台を簡単に操る巨匠としての腕を感じる。
監督は80年代後半から活躍しているから、25年くらい映画監督として活動している…。
それで50本だから並大抵の腕ではない。
得意分野はやはり香港ポリスものか。
その腕を十分に披露し、重厚な警察映画として、とても面白い。
捜査の一環で麻薬を使うことになる刑事の症状など生々しく、主演のジャン警部を演じた俳優の演技の幅が面白い。
また敵となるテンミンのイケメンぶりもやばいが、中盤からは一気に作風が変わる。
この麻薬シンジケートのボスは7人の香港人(笑)
さっきまで、まるで真面目な『踊る大捜査線』のようだったのに、後半は、ジョニー・トー伝家の宝刀の雰囲気むんむんの西部劇。(笑)
口の効けなかった人たちの驚愕のガンテクニック!!もろにジョニー・トー軍団な雰囲気を醸し出す、この口のきけないたち。凄い強い。
更に出てくる7人の香港人(笑)もう作風が本当にギャグテイストに一気に変わるからビックリ。
しかもこいつら絶対チームジョニー・トーだよ。(笑)
というわけで、終盤一気に大ステージを生み出し、露骨な銃撃戦へと展開し、皆殺し状態に陥る本作、あっけらかんとしてしまう人も多いけども、これがやっぱりジョニー・トーの映画なんだろなーと初心者ながらも納得してしまった。笑 
容赦の無い近接銃撃の数々、最早この映画なんなのか?キャストの今までのバックボーンはどこへ、そしてジャン警部の執念とテンミョンの生きるという執念。
その何たるかを目撃し、映画はあっけなく終わるのだった。
もう本当にびっくりしたが、まぁーこういうのも嫌いじゃないなーと思い、普通に楽しめたので、よかったです。最初の気持ち悪さとかさ。キャラクターに演技力もあったし、映画の縦と横の構図とかも深かったし。中盤以降のゆるい感じも楽しかったし。
ジョニー・トーの映画ちょっとレンタルしたいなーって真剣に思いました。
『エグザイル』『エレクション1.2』『暗戦 デッドエンド』あたりを見てみようかな。
レンタル屋にあるかしら…。
総評
100分程と短い映画ながら、前半と後半で全く違う印象を与えながらもどっちのパートも明確に面白さを突き詰めていて、混沌としているが、非常に楽しめた。
近距離銃撃戦は、銃撃戦マニアならもっと楽しめるはず。
そこそこおすすめ。
前半も後半も楽しめたならこれ以外もジョニー・トーの映画を楽しめるのではないか?と思った。
メモ得点メモ
物語 7/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映画に対するビジョン 9/10
音楽 8/10
俺の趣味 7.5/10
74

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