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◯【感想】ロボコップ (2014年版) 「社畜号泣映画」65点◯

2014年39本目 3月15日劇場鑑賞
「ロボコップという改造人間というか仮面ライダー」

ロボコップ
アメリカ2014年アメリカ映画アメリカ

見るか迷ったけども、土曜日のレイトショーに見て来た。
土曜日のレイトショーなのに現在住んでいる埼玉の映画館では、人が10数名しかいなく、これが田舎の映画館か…と映画業界が東京や大阪などの大都会のみでしか成り立っていないことを知るのでした…。
つうわけで、ロボコップ。
1987年の『ロボコップ』のリメイク作品。
87年版は監督がポール・バーホーベン。
この監督はかなりの際物で、映画全体を皮肉で満たしたり、何かを批判する姿勢で娯楽映画を作りながらも、エロや暴力のゴア表現も容赦しない。
そんな作品(実はおれは見たこと無い)のリメイクなわけで、とりあえず、リメイクもとに勝てるわけもないのも当然か、むしろ比べようとする人も少ないと思う。
予告からして、87年の手作り感というかキッシュ感と真逆のSONYの映画らしい、CG技術をふんだんに使い、きめ細かい高画質の映像で映画を構成している。
まさにハイテク高機能の次世代のロボコップ、兵器と融合した人間の単純な映画って感じ。
典型的なハリウッド映画ですな。
監督は、デビュー作が映画祭などで高い評価を得ている人で、根本的に無名。
でも丁寧な映像表現をしている印象。
またリメイクもとのオマージュとして、ロボコップの素体が頭部と肺などしかないグロ表現を長尺でみせて来たり、リメイクもとでテレビなどのメディアを多用する構成のオマージュで、サミュエル・L・ジャクソンがやりたい放題するテレビ番組を合間合間に描いたりとしているが、元ネタがパワフル過ぎるので、比べると痛いか…。
さてさて映画としては、ブレブレ
その一言に尽きる。
特に、ロボコップを生み出す、オムニ社が、最初は自社の商品の為に、ロボコップを生み出すから、徐々に根本のアイデアを捨てて商業に視野が行き過ぎて、ぶれてしまう姿に見ていて、困惑。
ゲイリー・オールドマン演じる博士も最初は人間の為に自分のロボット工学を利用して、人助けの為にやっていたと思ったら、徐々にぶれて、マッドサイエンティストみたいに不自然になっていく。
全体的に不自然。
最初からラストの人間関係にしたかったのかな?
もし最初からラストの人間関係にすべく、全キャラを短時間でこうも考え方をコロコロ変えさせていたとしたら、なかなかよくできた脚本だったと思う。
それでなかったら普通に脚本が結構酷い。なんせ考え方コロコロ変わるんだから。
挙げ句に、ロボコップも基本的に自分で行動していたというよりは、なんか振り回されていただけで、そういう主人公が魅力的みたいな面白さはほとんどなかった。監督の技量ってことでも良いと思う。
でもゲイリー・オールドマンが魅力的だった。
というわけで、ゲイリー・オールドマンが、最初は善意のある人間だったのに、徐々に上からの圧力や方向転換で、ロボコップを自分の意思でかコロコロ変える。
その姿が、まさしく社畜、使えない上司に振り回される社員のような、そんな儚さがある。
最終的ロボコップも解放され、その無能な社長を殺すんだから、社畜のあなたは、最高のカタルシスを得られるんじゃないでしょうか?
ロボコップがアメリカ版仮面ライダーだったw
てかロボコップが普通に仮面ライダーだった。
真っ黒なバイクとコスチュームで、街中を駆け抜ける。
終盤では、二足歩行の巨大ロボットとバトル。
そのCGがスターウォーズ 帝国の逆襲とかに出て来そうでなんだかすごいテンションあがった。
現代のロボコップは、テレビゲームのような感じ。
ロボコップの捜査シーンや戦闘シーンのロボコップの主観の映像が、近年のテレビゲームのようでした。
これは、テレビゲームの発展が著しいことの証拠でもあるわけですが、ちょっとした既視感があったりして、映画として負けてしまっている。
また映画全体でアクションシーンも盛り上がりに欠けていたような。
近年テレビゲームが映画並みに大アクションをプレイヤーに体感させてくるので、この程度だとちょっとボリュームに欠けるかな。
でも終盤のドロイドとの戦いはスターウォーズ風で良かったが、結局はスターウォーズ風で良かったわけで、それ以降含めてもなんか薄い。
メモ得点メモ
物語 6.5/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映画に対するビジョン 7/10
音楽 8/10
俺の趣味 6/10
音楽が初代ロボコップを印象的に使ったり、オープニングのMGMのライオンが叫ぶところをサミュエル・L・ジャクソンが遊んでいて良いと思う。
65
映画全体が小綺麗にまとまっており、悪い映画でも良い映画でも無い感じか。

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