★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
1994年フランスアメリカ映画
監督・脚本
リュック・ベッソン
・ニキータ
・フィフス・エレメント
・LUCY/ルーシー
出演
ジャン・レノ
・WASABI
・RONIN
・グラン・ブルー
ナタリー・ポートマン
・ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命
・ブラック・スワン
・クローサー
・Vフォー・ヴェンデッタ
ゲイリー・オールドマン
・ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
・裏切りのサーカス
・ダークナイト
・ドラキュラ
あらすじ
1994年アメリカのニューヨーク。
イタリア系移民のレオン(ジャン・レノ)は殺し屋だ。
彼の住むアパートの隣人は麻薬の販売を行なっている男が妻と娘二人と息子の5人家族だった。
マチルダ(ナタリー・ポートマン)は本来なら学校に行っていないといけない年齢だが、学校にもいかず、アパートの共有スペースでうなだれている。
彼女は親から虐待を受けて、顔にあざがあった。レオンは彼女に興味を持たれ、レオンのものを買いものに行くとどっかへ行ってしまう。
マチルダの父親のもとに彼のボスであるスタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)がやってくる。
スタンスフィールドはマチルダの父親が麻薬の一部を横領していることを以前から疑っており、彼をこらしめるためにやってきたのだ。
マチルダの父は油断したスタンスフィールドの隙を使い、備えていたアサルトライフルを乱射、結果的にマチルダの父は返り討ちにあい、
買い物に行っていたマチルダ以外は全員惨殺されてしまう。
運悪く戻ってきたマチルダは、状況を察知しレオンのもとに逃げ込むことに成功する。
マチルダはレオンが殺し屋であることを知り、彼に殺しの仕方を教わろうとするが彼は断る。
しかしマチルダの強引過ぎる子供っぽい説得に根負けしたレオンは彼女に殺しの技術を教える。
マチルダは自身の仇であるスタンスフィールドが、麻薬取締局の役職者であることを知り、レオンに殺しを依頼する。
レオンはマチルダと同居して過ごしていくうちに彼女はなくてはならない存在へと変わっていく。
マチルダも同様に殺し屋であるレオンの純粋無垢な姿に心惹かれていく。
2018年12月25日自宅Netflix鑑賞 2018年127本目
リュック・ベッソン監督で一番評価が高い映画
2019年1月2日の時点で、IMDbの高評価映画ランキングで30位という、
超高評価の映画。
リュック・ベッソンの初アメリカ映画でもあり、
ナタリー・ポートマンの長編映画デビュー作でもあり、
ナタリー・ポートマンの今後が決まったであろう映画。
デビュー作とは思えない怪演の数々。
これまでヨーロッパで成功を収めてきたリュック・ベッソンの初アメリカ映画。
舞台が、ニューヨークで、しかもイタリア系マフィアが多数生息しているというリトル・イタリーという狭い界隈での、
汚職警官と殺し屋と少女というかなりニッチな権力によって奪われた不良少女の未来と学のない少年のようなおっさんの殺し屋の恋愛にも近い関係という、エキゾチック過ぎるヨーロピアンの香り漂うクライム映画。
最近お見かけしないイタリアンマフィア映画
今思えば00年代後半まではリトル・イタリーとかアメリカのイタリア系について言及される映画ってあったなぁと思う。
2019年現在のアメリカ映画の制作費が中国資本であることや、中国での興行成績を省みて、チャイナタウンを頻繁に出すことなどが多くなって、
全く見かけなくなったなぁ。
いや『ゴッド・ファーザー』とかもイタリア系の話だしね。
最近は麻薬とか国境ものだとメキシコのカルテルとかだもんね。
結構新鮮。
ゲイリー・オールドマンの出世作の1本
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ナタリー・ポートマンの好演の印象が強い本作ですが、
2019年ではイケオジの代表格のゲイリー・オールドマン。
その路線は個人的には『バットマン ビギンズ』のゴードン警部のイメージや『裏切りのサーカス』などの落ち着いたおじさんを演じてからだと思いますが、この当時のゲイリー・オールドマンが薬物中毒のサイコパス役ばかりやってて笑える。
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再度確認したが、分岐点は『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』でのシリウス・ブラック役からのようで、
それまでは悪役ばかりを演じてる。サム・ロックウェルっぽい立ち回りが多かったが、
今じゃ曲者のイギリスの首相を演じた『ウィストン・チャーチル』でアカデミー賞主演男優賞ですから。
リュック・ベッソンの偏愛
個人的にはリュック・ベッソン監督作品だと『タクシー』や『トランスポーター』などのA級ハリウッド大作とは一線を画す低予算に近いアクションエンタメ路線の印象が強いが、
もう一つの路線として、女性を主人公にして辛い現実やアクション映画的な試練を乗り越えさせて、孤高の戦士へと変貌させる映画を好む傾向がある。
本作もナタリー・ポートマンをそれにあてがい、またロリータ的な中学生とも言える少女を復讐と大人の男への憧れなど、
複雑な家庭環境で育ったエキセントリックな少女の冒険譚的な悲劇的なメロドラマを描いている。
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完全版ではその2人の朗らかなやり取りが多く、レオンのどこか間抜けで世間とはずれながらもネタを披露する姿や、
天真爛漫なマチルダの尖ったファッションやら犯罪のやり口などがピカイチ。
アクロバティック暗殺者なレオン
2019年代近辺では、殺し屋といえば、完璧な肉体よりも、経験と執念を生かした「なめてたおっさんが絶対殺すマンだった」系が多い印象。
ちょっと等身大よりで体当たりな感じが、めっちゃ燃えるわけです。それ以外でも完璧すぎる殺し屋感の緻密なトリックで鮮やかなどもありますが、
90年代とかだとマッチョイズム全盛期だったりするなぁとか思うが、『レオン』では一風変わって、アクロバティックな身体能力で不意打ち重視の殺し屋という、見直してもあっと言わせる殺し屋っぷりが熱い。
劇中で腹筋鍛える描写があるが、それだけじゃないSASUKE的な要素もあるだろうという。
近年ではそのイメージのないジャン・レノが、めちゃめちゃカッコいい。
アンバランスで純粋無垢なとこもあるレオン、そのアンバランスさが変かなとも思うが。
レオンの最後のカメラの使い方も結構魅力的で、アメリカを舞台にしているけど、全然感じさせない低予算映画としての異国情緒あふれる一品。
麻薬取締局の人が全員チンピラ風なのはおかしすぎるが。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.5/10
・映像のアプローチ 8.3/10
・映画の美術面 6/10
・キャラクターの魅力 7.5/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 7.7/10
76点
正直話はかなり個性的ですが、そんなに入り込んで好きとなれなかった映画。
音楽も映像も結構良かった。
どんな立場で本作を楽しめばいいのかいまいちわかんないんだよな。
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