Multiplex広告:記事は下部から

◯ダーク・フェアリー 2011年度136本目◯

「あなたはギレルモ・デル・トロが好きか!?」

$A Little his REDEMPTION.~season Ⅵ~-ダーク・フェアリー

アメリカ2011年アメリカ制作アメリカ
製作・脚本
ギレルモ・デル・トロ
(パンズ・ラビリンス)
出演
ベイリー・マディソン
(ウソツキは結婚のはじまり)
ケイティー・ホームズ
(バットマン ビギンズ)
ガイ・ピアーズ
(英国王のスピーチ、L.A.コンフィデンシャル、ハートロッカー、メメント)
予告編

叫びあらすじ叫び
遥か昔。アメリカの北東部のロードアイランド州プロビデンス郡、有名な動物画の画家のブラックウッドは、自身の家政婦を地下の仕事場に呼び寄せ殴殺した。そして彼女の歯を全て抜去った。勿論ブラックウッドの口には歯が無かった…。そして彼は、その歯を仕事場にある暖炉の入り口に持って行った。そこからは怪物の声が聞こえるのだった。「その歯ではダメだ。子供の歯をよこせ。」ブラックウッドの息子はそこに住む怪物に奪われてしまった。歯と取引しようとしたのだが、それも失敗に終わり、ブラックウッドはその暖炉の先の怪物が住む深い穴に引き込まれてしまったのだった。
そして現在。8歳の少女サリー(ベイリー・マディソン)がプロビデンス郡に降り立った。彼女を迎える父親のアレックス(ガイ・ピアーズ)とその彼女のキム(ケイティー・ホームズ)。
サリーは本来は母親と暮らしていたのだが、一方的に父親の方に押し付けられたのだった。
そんな家族が過ごす場所は、勿論前述のブラックウッド邸だ。
アレックスの仕事は住宅修復士で、今回彼はこのブラックウッド邸を修復して一攫千金を狙っている借金だらけの男なのだ。そんなアレックスに夢中な画家志望のキム。
そんな状況にうんざりなサリー。
孤独なサリーは、邸宅の庭で、地下室があるのを発見するのだった。この屋敷に地下室があるのを知らなかったアレックスはそこへ続く道を探すべく調査。
隠し扉を見つけた一行、そこでサリーは声が聞こえるのに気づいた。それは鉄格子で塞がれた古い暖炉の入り口からだ。さりげなく開けようとするサリーを止める作業長のおっさんでこの家の持ち主の先祖。
それを気づいた怪物達は、作業長のおっさんを締めるのだった。
そしてついに怪物は解放されたマイペースで自己中なアレックスはのんきに修復を強行。
サリーとの関係に苦しむキム。
そして勿論歯を狙われるサリー。
絶体絶命のサリーに手を差し伸べたのは、キムだった…。
2012年1月26日鑑賞
叫び感想叫び
ギレルモ・デル・トロが制作と脚本を務めたゴシックホラー怪物映画。
元々はアメリカで放映されたTV映画のようで、一応リメイク作品。いやここまで来るとリメイクとも言い切れないと思うよ。
ギレルモ・デル・トロと言えば、『パンズ・ラビリンス』でアカデミー賞にノミネートされてとても映画界で有名になって、独特な自分でデザインした美術センスが多くの人々の心を掴んだ結果(特に女性)、彼の映画作品には一定のファンがついていると筆者は偏見を持っています。
彼のフィルモグラフィーを見ると『クロノス』という吸血生物を扱ったホラー映画でデビューを飾り、それ以降もハリウッドでドラゴンクエストのトラップモンスターの名前でおなじみの『ミミック』を監督して、経済的にも有能になり、ホラー映画を取り続けた結果『ブレイド2 』というアメリカンコミックホラーアクション映画を監督を普通にこなし、それがまた鮮烈でありながら面白かった為に、同一傾向にありそうな怪物が主役でありながらアメコミのヒーロー映画の『ヘルボーイ』でオタク少年達の心を掴んだ結果。2006年に衝撃的な映画作品『パンズ・ラビリンス』で敬意ある映画の賞アカデミー賞に数多くノミネートして、その他の映画賞でも好評を得た。
その内容は今までの怪物映画たちのデザインで培い開花させた才能をすばらしく披露したダークファンタジーさと内戦下のスペインを舞台として1人の少女の妄想と孤独などを織り交ぜた、ティム・バートンが真面目に映画を作ったような出来で、全ての品位ある映画好きと、女の子が主人公の映画が大好きなティム・バートンファンだった女子コア映画ファンが多くのマイノリティー共有することになった。
そしてヒットメーカーの仲間入りした彼はプロデューサー業を始め、多くのB級ホラー映画を制作しながら
ついに
大ヒット作『ヘルボーイ2』を再監督。勿論商業的に大成功。また人間より怪物の方が多く出てきながら普通の映画を作り上げ、インタビューでも「人間より怪物の方が好き」と言う程の最高位の変態映画監督としてアメリカ映画好きを唸らせるのであった。
そして完全に多くの映画ファンに支持される形になった彼は、よりディープなホラー映画を制作。
またその内にはドリームワークスのアニメ作品の『カンフーパンダ2』や『長靴をはいたネコ』もある。
より商才が秀でてきたようだ!!
そして本作『ダーク・フェアリー』は唯一彼が脚本を務めた数少ない映画の一つだ。
その内容は、監督が幼少期見て大好きだったホラー映画のリメイクだった。
内容はあらすじでわかってくれたと思うが、監督の大好きな怪物ホラー映画だ。
もうそれだけで、「微妙」と言う人がいるだろうか、本作はギレルモ・デル・トロの愛着がたっぷりある不思議な作品だ。
舞台そのもののブラック・ウッド邸の所々に『パンズ・ラビリンス』のような趣があったり、その庭の作りはまさにそれだったり。
また主人公の設定が、またもや孤独で愛されない少女だったりして、今度は怪物に誘惑されてしまうわけです。
とりあえず『パンズ・ラビリンス』好きは触れてみても悪くないは思う。
しかし、なかなかホラー演出も頑張っているわけで、「は!!」とか「ひ!!」とか結構あると思います。
最近劇場でホラー映画を見ていなかった筆者は刺激的でとても良かったです。
あと
怪物がガチで気色悪い。
本作の怪物がね。小さくてキモいのに、いっぱいいるわけですよ。
しかも武器が尖ったものとかナイフとかなわけで、それを使って登場人物たちを切ったりさしたり、これが痛い痛い。
また映画の難点としては、登場人物がいまいちキャラ立ちしていない。
そりゃぁーギレルモ・デル・トロの脚本で人間が大事にされていたらちょっと変な気分になりますがね。終盤はちょっと「え?」って思ったよ。
あとはガイ・ピアーズ演じるお父さんのダメっぷりがやばいね。
これはギレルモ・デル・トロもティム・バートン同様に父親コンプレックスなのか?と思いたくなってしまう。
あとラストがいまいちわからない。
てかホラー描写が濃厚でして、怪物の設定とかいまいち描かれていなかったと思うんですよね。
それでラストにあの人があれの仲間入りするわけですが、「そういう設定だったの?」ってな感じで、だったらあそこには、ブラックなんちゃらさんとその息子がいるの?だとか。
んで問題のラスト的には、引き込まれた絵は、何故引き込んだのか?
サリーを守った?とも思えるのだが、
「次の住人を襲えば良い。」と言及していたわけでして、サリーは特別?ということかしら?
となると原題の直訳は『暗闇を恐れないで』となるわけだが、これはラストシーンを含めたあの人からのサリーへのメッセージということで映画を完結させて良いのかな?
(あなたは私が守るわ。)
しかしそのキャラクターがそうなる理由がいまいち納得出来ない。
成り行きというか悲劇的にそうなったとしか思えないわけで、見ている側としては「ガイ・ピアーズを殺せ!!」という気になるのだが、なんとも言えないゴーストハウス映画だったぜ。(苦笑)
メモ得点メモ
7
とりあえず、ギレルモ・デル・トロの『パンズ・ラビリンス』が好きな人にほのかにオススメです。
また全米ではそれなりに酷評されているわけで、自分の点数は平均より高めになってます。
そういえば、彼女の名前がさりで、映画の主人公とリンクしていて、しかも『パンズ・ラビリンス』の大ファンだから、嬉しいけど途中途中怪物に呼ばれて怖かったらしい。面白い。
またギレルモ・デル・トロさんは『ロード・オブ・ザ・リング』の最新作の前章の『ホビットの冒険』で脚本を担当しています。怪物が大活躍しそうな予感。
残念ながら監督作品は2013年まで公開される気配は無さそうです。それではノシ
ブログパーツ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA