「エマ・ストーンは大人気なアイドル女優だった?!」
2010年アメリカ制作
出演
エマ・ストーン
(ゾンビランド、スーパーバッド童貞ウォーズ、ラブ・アゲイン、アメイジング・スパイダーマン)
スタンリー・トゥッチ
(キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー、バーレスク、プラダを着た悪魔、ラブリー・ボーン)
予告編
あらすじ
現代のアメリカ、カリフォルニア州オハイオ。高校生のオリーヴの一番の親友はエキセントリックな親を持つヤリマンビッチ。一週間の休みを一緒に過ごさないか提案されたオリーヴは「大学生の彼氏とデート」と嘘をついて、誘いを断った。
勿論オリーヴの休みは、一日中家でうだうだして、むしろ、だらだらし過ぎて発狂するという顛末。
そして休み後再会したオリーヴは親友に大学生とのバカンスについて質問され、ごまかそうとするのだが、誘導尋問で一夜の関係で、しかも処女を失ったことになってしまうのだった。
しかもうっかりトイレでその会話をしていたオリーヴ達は、そこに運悪く生徒会長兼異常なまでの右翼的なキリスト教で同クラブの部長のマリアンヌに聞かれてしまう。
マリアンヌはオリーヴヤリマン説を全ての生徒に教え、オリーヴは学校で話題の人物になるのだった!!
授業中に悪口を言われたオリーヴは言い返すのだが、校長室送りへ。
罰を受けるオリーヴは、同じく別件で校長室に送られた旧友のブランドンと共に軽作業をするのだった。
ブランドンはいじめられていた。その理由を聞いたオリーヴは彼がゲイであることを知る。
後日ブランドンはオリーヴにセックスを持ち掛けるが、オリーヴは勿論断る、ことの真相を説明した彼女はブランドンの為に自身の現在の立場を利用しある計画を立てるのだった。
それは、友人のパーティーでブランドンと一緒に部屋でわめき声を上げて、セックスをしたように思わせることだった。
その作戦は見事に成功し、ブランドンはゲイであることが否定されるのだった。
そしてオリーヴはマリアンヌと更に対立、この戦いに全面的に戦うことにしたオリーヴは自ら服装をセクシーに改造、そして授業内で扱った『緋文字』を利用し、自らの服に赤いAを施した。
そんな中、太ったイケていない男子がオリーヴに話しかけてくる。彼はブランドンからことの真相を聞き、賄賂を渡す代わりにそういう関係であることにしてほしいのだ。
断りきれない彼女は、賄賂を貰い承諾する。
結果イケてない男子たちにその商売の噂が広がって行き、オリーヴはその商売を請け負うのだったが…。
2012年2月9日鑑賞
感想
エマ・ストーンまとめ。
2010年にアメリカで公開され、ティーン向けのコメディ映画であるにも関わらず、評論家にも好評を得て、興行成績もそれなりに良かった本作が2012年の2月8日にようやく日本でDVDスルーされ発売された。
2010年当時は本作の主人公役であるエマ・ストーンは、『スーパー・バッド 童貞ウォーズ』で主人公のデブの恋するクールな姉ちゃんとして登場。
そして『ゾンビランド』でヒロインとして登場し、いずれの映画も一億ドルを超えるヒットをし、多くの人々の目に留まり、本作で彼女の人気と評価は一気に登り詰めた。
1988年生まれで、筆者が鑑賞した時にはまだ23歳で、おれと同い年。
また2011年の映画作品には『ラブアゲイン』『ヘルプ』があり『ヘルプ』はベストセラー小説の映画化でもあるので全米では超大ヒット。
また2012年には『アメイジングスパイダーマン』でヒロインとして出演している。
今アメリカ映画好き全てが恋する若手女優の一人であることは覚えておいてほしい。
そのスターダムに登り詰めた作品が本作『小悪魔はなぜモテる?!』だ。
面倒だから原題の『easyA』と呼ぼう。
日本に来るの遅かったね。
本作は一応、ゴールデン・グローブ賞に女優賞にノミネートしていた程の作品でもある。
劇場公開も期待していたし、好評で楽しみにしていたのだが、これが全く公開されない、情報も無い。
映画秘宝にも紹介されて、未公開は変わらず。
そして12年になってようやくDVD化。
映画好きとしてはようやく見れる!!となるのだが、実際見てみたら、結構温度差ある映画だったな。(苦笑)
エマ・ストーンのアイドル化!!
結構驚いたのだが、中身を見るとエマ・ストーンの独白を中心に、更に冒頭からエマ・ストーンがカメラの前に延々と喋り続ける。
挙げ句に、エマ・ストーンが暴れ回る。
エマ・ストーン映画だった!!
こ…これは驚いた!!
確かに2010年の全米公開当初ならそれなりに楽しめたかもしれない。
しかし円熟期?とも思える現在で、このテンション、しかも完全ティーン向けの内容の映画は、正直辛いです。23歳のフリーターに、破天荒な高校生でしかも女子の学園生活は結構痛いぐらい胸に刺さる。
またエマ・ストーンの魅力がたっぷり入り過ぎて、冷静になると「エマ・ストーンって演技下手かも?」と思ってしまったり。
こりゃあ宣伝も配給も難しいよな。
舞台はアメリカのロサンゼルス、そして設定は高校生で、しかもビッチのふりをする女子の悩みというわけ。
これは日本人に勧めるのは難しい。無難に翻訳して流布してほしいのが映画好きの本音だけど、この内容だと利益だすのも難しいと思える。(苦笑)
しかも別にそこまで楽しめなかったという。
エマ・ストーンが日本でそこまで有名じゃないのも難しいよね。
最近ではそこまでエマ・ストーンもびびっとこないわけで、やはり彼女の魅力は酒焼けのようなハスキーボイスと妙な純情さというギャップにある。ここを昇華されていればオレは満足。(え?)
正直本作は「エマ・ストーンの為に作ったのでは?」と思ったけどオーディションの映像があるので、違うみたい。でもNG集を見ると一番彼女が偉いポジションに思える。
まぁー彼女の家族以外はほとんど無名だし。
内容的には少し物足りないかな?
テンポは非常に良いのとエマ・ストーンが恋する男がジャケットで見るより普通に良い男で、彼の被り物へのこだわりが非常に素敵だった。
二人の関係がロマンチックで、終盤も暖かく終わる。
あとティーンを意識した小物の利用や登場人物が全員若々しく、対象年齢があるとも思える映画。(笑)
日本の高校はアメリカとはちょっと違うよな。
あと個人的にはオリーヴが噂を商売化する件が少し頂けない。
この所為で彼女が善とは言えない立場になるので、なんだかいまいち感情移入ができなかったのです。
ちなみにおれもお金払う側ですよ。勿論。
まぁーそれが結果的に悲劇(ティーン向けな)に続き…色々とあってね。
得点
7点
いたって普通の映画でした。悪くもないし良くもない。エマ・ストーンのアイドル映画ということで完結。
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