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◯荒野の千鳥足 「缶ビールが好きな人必見。」68点◯

「バッド・トリップ!!」

荒野の千鳥足
オーストラリア1971年オーストラリア、アメリカ映画アメリカ

ビールと灼熱の真夏がクリスマス休暇を地獄のトリップへと誘う!!
70年代のオーストラリア映画が、日本公開。
オーストラリア映画と聞くとタランティーノのことを思い出してしまう。
オーストラリア映画のB級映画は、映画史の闇に葬られていて、実際はアメリカの映画の時代を作った礎なんだよな。
今作は、エロ、グロものではなく、等身大の男が、オーストラリアの田舎町で、お酒に溺れて、大切な休暇を台無しにするアホ映画。
凄まじく劇中で、酒を飲む。
これが自分の意志じゃなくて、警官に薦められる感じで、飲む。
むしろ飲むのが文化というぐらい、飲んで飲んで飲みまくる。
そんで、田舎のカルチャーに触れるんだが、自分の深層にある欲望が爆発して、破滅する。
そこから最悪のクリスマス休暇が始まるわけ。
とりあえず、酒を飲みまくって、乱痴気騒ぎが基本。
最早笑えない『ハング・オーバー』状態
主人公がクリス・ヘムズワース似でかっこいい。
教師という堅実な設定から、彼女に合う為に辺境の地から、シドニーへ向かう道中で、一泊した田舎町が運の尽き。
世にも奇妙な現実へとバッド・トリップ。
映画自体に悪役はいないが、序盤からヤバという底なし沼にはまり、中盤では悪夢のような日々、終盤は、そのヤバから抜け出すべく、奮闘するが、結局抜け出せないというどっかで見た展開。
最後には、「最高の休暇だった。」というあたりが、実にハードボイルドだ。
悪夢のシーンでの、倒錯ぶり、特にカンガルー狩りは本物だ。さすがオーストラリア映画。
あと日本とオーストラリアは季節が真逆なので、なんか変な感じ。
ただエロや暴力シーンは比較的に少なく、飲酒シーンが恐ろしい程ある点が特徴的。
顔は赤くないから、違うと思うが。飲ませられっぷりがシュールで面白い。
こんなイベントありました。
公開初日を記念して、会場では開演までの30分は、映画館で缶ビールが無料で飲み放題。
普段お酒を飲まない自分も飲んでみました。
二本目を飲み始めたら、意識が朦朧としてしまい、カンガルー狩りのシーンで意識失ってました…。
映画の主人公とおんなじ状況ですわ…。
ただ落ちてた本編を見直して、フォローしときました。
また映画が始まると、一斉にビールの缶を開ける音が響いたのも印象的。
本当にこの映画にぴったりなグダグダな状況でした。
メモ得点メモ
物語と上映時間 6.5/10
映画の奥深さと世界観 7/10
キャラクターの魅力 6.5/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 7/10
音楽 6.5/10
俺の趣味 7/10
68
コメディ映画のように笑えるシーンが多いが、コメディ映画の荒唐無稽さは無く。
むしろ閉鎖的な田舎の恐ろしささえ感じるホラーよりか。
その分、主人公に見舞われる災難が非常に現実的で、主人公の等身大ぶりが強く、デビッド・リンチっぽいが、アルコールという要素のおかげで、ダークファンタジーが一気に現実の人間ドラマに収まるのが興味深い。
またドラッグなどではなく、アルコールというあたりが、生身で災難も等身大。
爆発的な面白さは無い物の、作風や全体の雰囲気を超越する文化系なインテリ具合が内包している。笑

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