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◯誰よりも狙われた男 「リアル007に続き…リアル24!?」69点◯

「レイチェル・マクアダムスの自転車のサドル!!」

誰よりも狙われた男
アメリカ2014年イギリス映画イギリス

フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作品
と言っても彼の主演映画ってあんまり無いなぁー。『カポーティ』はすごく有名だけども、それ以外は結構地味かなぁー。自分は『脳内ニューヨーク』とか大好きでした。
でも助演としては、かなり映画賞に絡んでいて、ポール・トーマス・アンダーソンの映画ではほとんど出演して、『ザ・マスター』ではインチキ宗教の教祖を演じたり、『ダウト』でも普通のおっさんなのに、実は秘密を抱えた。一見ふつうのおっさん、でも実は影のあるキャラから、すげぇ現場主義なゴリゴリなおっさんを幅広く演じてきて、フィリップ・シーモア・ホフマンという俳優が映画のガジェットになっていたなぁーと思うんだけども、彼は麻薬の使いすぎで、死んじゃったんだよな。
本当に惜しい人を亡くしたよ。まだ40代だったのには驚いた…。個人的に彼の後釜はジャック・ブラックに引き継いで欲しい。笑
ちなみに本当の彼の遺作は『ハンガーゲーム3 part1&part2』になるようです。寂しい。
元MI6の現小説家のジョン・ル・カレの原作小説の映画化!!
監督はPV畑の人で、かなりベテラン。映画はあんまり撮っていないが、ここ10年で4本ぐらい撮っていて、そこそこ好評。多分結構有名な人。
前作もスパイ映画を撮っていた。アントン・コービンね。
ジョン・ル・カレの作品は結構映画化されていて、『ナイロビの蜂』もそうだが、近年だと『僕のエリ』の監督が映画化した『裏切りのサーカス』が有名。
『裏切りのサーカス』ではMI6内の重役の中にロシアのスパイがいるという物語で、その正体を探すという物語。諜報員たちの心理戦が展開される渋い作品。
そして今作『誰よりも狙われた男』もまた諜報員のお話。
舞台はドイツで、ドイツのテロ対策ユニットのチームリーダーのバッハ(フィリップ・シーモア・ホフマン)が、複数の策をめぐらせ、テロを防ごうと奮闘するお話。
どう見てもアメリカ人な俳優がいっぱい出てきて、英語でおしゃべりをする、ドイツ要素が薄い映画。笑
レイチェル・マクアダムスは、イギリス人なんだね。
ジョン・ル・カレの原作らしい、バッハの策略が巧みで、またテロというものが生み出される背景の資金援助とか、そういう今まで知らなかった社会背景を垣間見ることができて、面白かった。
しかし映画的には、少しワンシーンごとの間が長く、見ていて少し飽きてしまった。
だが、その長い間が終盤のシーンで一気に効果を高めて、ハラハラさせてくれる。
そういったラストシーンの見る側へのアプローチを逆算して、映画全体を構成していたならすごいと思う。
ただどうしても同じジャンルで同じ原作者の作品ということで、「裏切りのサーカス」と比べてしまう。
俳優陣は、どっちも良い。
こっちには、『ハウス・オブ・カード』の奥さん出てきて、相変わらずの鉄面皮だし、CIAだし。
ウィリアム・デフォーも出てくるしさ。デフォーも結構好き。
ただ映像の面白味は『裏切りのサーカス』の方が良かった。
こっちはちょっと地味だった。
あとタイトルの意味は、見た後グッとくる。見終わって悲しくもなるか。
やっぱりレイチェル・マクアダムスのケツが異常!!
メモ得点メモ
物語と上映時間 7/10
映画の奥深さと世界観 7/10
キャラクターの魅力 8/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 7/10
音楽 6/10
俺の趣味 7/10
69
フィリップ・シーモア・ホフマンの「世界を平和にする」と照れながらふざけて言った言葉が、自分には本人の遺言に思えた。

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