オレ、「ジュラシック・パーク」ってのっぺりとしててあんま面白くないと思ってたんだよ。
それにシリーズも3作作られているけども、3作が悲惨な結果だったって認識があるのに、
本作『ジュラシック・ワールド』が最高にエキサイティングな映画で本当にビックリしたんだよ。
見終わった時の気持ちが、映画を見終わったってより、テーマパークの乗り物を乗り終えた高揚感に近かったんだ!!!
なんてエキサイティングなんだ!!お土産は何を買おうかな!!って。
そんな興奮を味わったのは、学生時代に『バットマン ライジング』やら『ダークナイト』やら
中学時代に友人と『スパイダーマン2』を見た以来の気持ちだった!!
本当に最高の映画だぜまったく!!
つうわけで、何故今更作った?3がなんかモンスターパニック映画で空攻めだったし、むしろ『ジュラシック・パーク』ってタイトル以外にも『キングコング』やら『GODZILLA』も似たり寄ったりだったりするわけで、まぁー元祖考古学恐竜映画っつったら『ジュラシック・パーク』なんだろうけども。
そもそも自分『ジュラシック・パーク』があんまり好きじゃないんだよね。ロマンチックな映画だってのは、わかるんだけども、いかんせんパニックモンスター要素が突き抜けてないというか、いやむしろラプトルとか普通に怖いやん。
怖いが先行しているような、でも冗長にも思えたりとか、そう思うんです。
それで2015年についに悲願だったジュラシック・パークが装いも新たにオープンしていたというわけ。
監督は、なんと『彼女はパートタイム・トラベラー』見たことあって感想もあります。
凄まじく地味な本作の監督が、スピルバーグに抜擢されて、怒涛の超大規模なスタジオアトラクション映画に挑んだというわけ。
監督はこの成功をもとに、スターウォーズの新作の完結編のメガホンを取ることが決定。
すごいよ。
さてさてオープンしたジュラシック・ワールドはまさに完璧なテーマパーク!!
1の理想形が映画内に描かれる。
1で生み出された素晴らしい音楽が、大いに響き渡り、高揚感をあたえてくれる。
アトラクション(実は伏線)の一つ一つがパワフルで魅力的。
そのアトラクションを主人公ブライス・ダラス・ハワードの甥たちを通して楽しく見せてくれる。
最恐の人工恐竜現る!!
本作のトラブルメーカーというか、最恐の存在は、人間がより恐竜でお金を稼ぐために生み出されたDNAをいじった怪物!!
これは、一作目から描かれ続けるテーマで、そもそも恐竜を復元するという行為自体が、生命のルールを破る禁忌であって、またそれを管理できると思う人間の愚かさなわけで、それが最大級に具体化してしまったのが、まさに今作のインドミナス・レックスなわけ。
むしろそれが悪とは言い切れないとこもあって、今まで管理してきたそれが、脱走して、自由を手にした結果、人間たちが死ぬという、むしろ弱肉強食の論理であって、厳密にはインドミナス・レックスは悪でもなく、むしろ犠牲者でもあったりするあたり、もう映画好きとしてはたまらないわけです。
もちろん過去のシリーズを大事にしている
本作の舞台は映画が中盤になると判明するのだが、1の舞台だったりする。
音楽はそうだし、それが判明する際の音楽のアレンジもノスタルジックで最高です。
また映画の終盤のゴジラのVSシリーズ級の興奮があるのは、そりゃあ過去作のおかげでもあると思う。
また常連のラプトルさんの扱いが、今作は独創的で先進的。
まさかの恐竜を仲間にしようと試みる展開は、本当に胸熱。
だがやはりシリーズのテーマは一貫しているわけで…。
その時の映像の描写もパワフルだし、映画マニアには馴染みのある演出。
あとインドミナス・レックスが凶暴すぎて、見てて本当にハラハラドキドキ!ラプトルも怖すぎ!!
映画の作り手たちは、実在しないものに魂を吹き込むことに大成功した!!
出演者も味があってグッド!!
久しぶりのブライス・ダラス・ハワード。
最近では『50/50 フィフティ・フィフティ』で癌にかかった彼氏にストレスが溜まって浮気するクソ。『ヘルプ』では黒人をいたぶる白人ママのリーダーだけど、旦那に浮気されてる哀れビッチ。
『ヒアアフター』では主人公のサイキックと仲良くなっていちゃいちゃした最中にサイキック発動されて相手を変態呼ばわりして去る。
などなど『スパイダーマン3』の金髪浮気候補以降、だいだいビッチばっかやっているロン・ハワード大先生の娘なのに、マジ謎な存在。
そんな彼女がついにインテリ巨乳お姉さんという最高の役をゲット!!
でも結局やっていることは、キャメロン・ディアスのラブコメと一緒だったりする。
最初はあんなにインテリキャリアウーマンだったのに、中盤からの変貌ぶりはすごかった。
ちなみにヒールで走らせたら映画史上一番早いのではないか?と思う。
また最高にクールなのは、『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』で踊って仲間と固い絆で、世界を救って、一躍大スターに躍り出たクリス・プラット。
ラプトルとの掛け合いは本当にすごい。
デイン・デハーン似の青年も出たりとなかなかです。
また傭兵軍団も出てきたり、続編につながりそうな展開もあったりと、次回作が存在するなら大都会での恐竜バトルがあるかな?と思わせたりと、映画終わっても映画のことを思ってしまうすばらしさ。
また悔やまれるのが、4DXで見れなかったこと。IMAXで鑑賞しましたが、アトラクション映画っぷりは是非とも4DXで味わいたかった。
まぁー座席数も少ないし、リピーター多すぎだから、チケット取るの至難ですわ。
得点
物語の面白さと上映時間 9/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 10/10
キャラクターの魅力 9/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 9/10
音楽 10/10
俺の趣味 9/10
91点
夏に見るならまずはこれ!!
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