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【映画】奇跡【短評忘備録シリーズ36】

2013年139本目 12月3日自宅DVD鑑賞
「成長を的確に捉えた映画」

奇跡
日の丸2011年日本映画日の丸

日本で世界的に高い評価を得ている映画監督の是枝監督。
まだ50代だが、2000年代以降の彼の活躍を考慮すれば、日本映画史に残るだろう。
そんなわけで、やっぱり海外の映画批評サイトで高い評価を得ている『奇跡』せっかくだからレンタルしてみた。これまでも是枝監督の作品は3本ほど鑑賞しており、独特の映画観があるこは知っているつもり。
出演は、お笑い界で活躍するコンビのまえだまえだの二人だが、まだ子供である。
映画は二人の兄弟と両親の4人家族が、母親と父親の離婚を気に、鹿児島と福岡と離れて暮らすことになった二人。
しかし二人は、お互いの両親がもう一度再婚し、一緒に暮らすことを夢見ており、ある都市伝説をもとに願いをかなえようとする。
というお話。
是枝監督らしい、普通のドラマを切り取ったような内容だが、実際はスリラー。
子供達が、過去にすがり、どうにかしようと奮闘するが、これはこれで良いもんだなーとか「どうにもならないことってあるんだなー」とかをやんわり実感して行きながらも「楽しかった」と思い、どうにもならないので、それぞれの人生を歩んでいこうとする恐ろしい物語。
子供が現実のどうにもならなさに飼いならされて行く。
そういう人生の天井などをさらりと描く是枝監督は、本当に恐ろしい。初めて見た「あるいても、あるいても」でもそのようなことを感じたが、わざわざ金を払って、それを味わうのは、変なもんだな。
映画としては日本の独特な風情がいい感じに切り取られており、海外の人などが見れば、感動的かもしれないが、日本人がみたところで真新しさはない…。
まえだまえだの演技は少しあざとさを感じるが、兄の方が色々と不憫で、なんか見てて辛かった。

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