Multiplex広告:記事は下部から

☆荒野の用心棒 2011年度94本目☆

「実はあの映画のリメイク。(笑)」

$A Little his REDEMPTION.~season Ⅵ~-荒野の用心棒

イタリア1964年イタリア制作イタリア
監督
セルジオ・レオーネ
続・夕陽のガンマン、ウェスタン、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ)
出演
クリント・イーストウッド
(ダーティー・ハリー、続・夕陽のガンマン、グラントリノ、ミリオンダラー・ベイビー)
予告編

サボテンあらすじサボテン
時代は西部開拓時代。
メキシコの国境付近の小さな町に一人の男(クリント・イーストウッド)がやってきた。
しかしその町はとても寂れており。住民は酷く怯えていた。
何故ならこの町は、悪党であるロホ兄弟と保安官でありながら自身の為に金を稼ぐバクスター一家という二つの組織により牛耳られていたからだ。雑魚に絡まれた旅人は、銃の腕を買われて、ロホ兄弟に雇われるが、身の危険を感じた男は、どっちにも付かず、小銭の為に二つの勢力の間を行き来していた。
しかしある家族が子供と母親が引き離された光景を見た彼は、ある行動にでるのだった。
2011年11月5日鑑賞
サボテン感想サボテン
逆輸入映画の傑作!!
本来西部劇とは、アメリカの時代劇というものだが、本作はアメリカの時代劇ではあるものの制作したのは、イタリアという少し歪な作品である。
そしてイタリアで作られた西部劇をスパゲッティ・ウェスタンと名称され、日本では呼びづらいのでマカロニ・ウェスタンという名称で親しみをもたれています。
しかしマカロニ・ウェスタンは、海外制作ということもあり残酷描写や自由なルールの元に作られた映画であり、映画の本場というか厳格さも兼ね揃えたハリウッドにとっては酷評される対象になっている。
本作もそれにあたり公開当時は酷評が相次いだが、現在ではそのずば抜けた娯楽性と突き抜けた作家性のある作風に評価を改める声もあり、非常に高い評価を得ている。
また本来の西部劇映画はアメリカの映画の基礎にあたら作品が非常に多く、勧善懲悪さが高く、白人VSインディアンという構図が多かったが、結果的にマーロン・ブランドによりインディアンのあり方が問われた為、映画内でその構図が消えた結果、アメリカには西部劇映画が激減した。
その価値観からもともとなかった諸外国の西部劇愛好家は、自由な設定で西部劇を作れたのだと思う。
作り手である監督のセルジオ・レオーネは、アメリカに憧れが強かったらしく、後の作品でアメリカの過去やアメリカのギャングを描いたりとなかなかの偉大な監督だが、マカロニウェスタンという呼称からの価値観によりその評価は正当に評価されなかったのだ。
しかし逆輸入された本作は、アメリカで大ヒット、当時大きな成功もしていなかったクリント・イーストウッドは本作の出演により知名度が上がり、後のレオーネが生み出す西部劇三作に主演として出演し、『ダーティー・ハリー』に出演したことにより不動の地位を得た。
その後監督業に手を出したイーストウッドは、レオーネを師とあおいでいたようだ。
その関係を考えても『許されざるもの』はすごかったな。
実はあの映画のリメイク。(笑)
知っている人も多いが、本作は日本映画であり黒澤明監督の「用心棒」という映画の無断リメイクなのだ。
リメイクというのもなかなか面白いが、無断というのもなかなか。(笑)脚本にレオーネがいる時点で、彼が黒澤明を好んでいたとも思えますな。そもそも黒澤明監督は日本より海外に愛されてた傾向があるしね。
またこれは知っている人も多いけど、『スターウォーズ』だって『隠し砦の三悪人』を基に宇宙に舞台を移したというわけで、ルーカス自体も黒沢明を支持していたし。
すげぇーなー黒澤明監督は。
ズキューン!!バキューン!!ズキューン!!
はい。この音で胸が高鳴った方は生粋の西部劇好きです。なのでこの映画を見てください。
オープニングから鳴り響く、この音に赤いバックと白いモデルで披露されるアニメーション。
ある意味、マカロニウェスタンのハイライトであり、これから始まる映画にぴったり。
そして鳴り響く口笛。
そうだよ。これが荒野への入り口だ!!
そして物語が始まると、馬に乗ったズタボロのポンチョをまとったカウボーイが伸びきった無精髭と脂汗と表情を歪ませやってくる。
その男こそ我らのクリント・イーストウッドだ。
しかもその男に名前は無い。グリンゴ(アメリカ人)、ジョー(名前の無い男)と幾多の呼び名で、興味があるのは金だけ。
そして流れ着いたのは、まさかの悪の親玉が二人(その内一人は正義を成す警官)が牛耳る町だった。
そこで、ジョーは良い事を思いつく、どっちつかずなことして大金をせしめようと。
だがジョーはクールだった。考えてることは言わないし、手より先に銃口が出てくるし、挙げ句に細身で長身ときた。キリっとした表情に言いたいことはバシっという。
なんとも魅力的な主人公だ。
冒頭から最高のガンテクニックを披露し、見てる側の心は鷲掴みだろう?
また意外とよくできた設定も注目したいし、舞台の荒涼感の出来もなかなか。
最高なのは、音楽で、あの笛の音が荒野の風を思い出してくれる。
言い忘れましたが筆者は『レッド・デッド・リデンプション』の大ファンなのです。
えっ?『レッド・デッド・リデンプション』を知らない?それは人生を少し損している。もしあなたがゲーム好きならこのゲームだけはやるべきだった。
このゲームは馬に乗って荒野を駆け抜けるそういうゲームです。(笑)
走ってたら、誰かに助けを求められて近寄ったら敵からショットガンをくらい殺される。
はたまた側にいるアルマジロを殺し皮をはいだり、滅多に見ない馬がいたなら縄を投げて自分の馬にしたりとね。最終的には息子たちと農場を経営するかと思いきや…。
とりあえず傑作なわけで、あの時の感動を本作は呼び起こしてくれる。(正しくは映画見て、ゲームやって感動だと思う。)
悪役だって大活躍!!
そりゃー今見れば、古くさいかもしれないが、本作は映画の基本である悪役も大活躍する。主役が魅力的なら悪役ももっと魅力的でないと行けないという普通のセオリーを守っている。
メキシコ軍を虐殺したり、無抵抗な奴らを虐殺したりとね。
悪の限りを尽くしながらも凄腕のライフル使いというピストル使いのジョーとはどんな戦いが見れるかが楽しみな逸材だ!!
ジョーにも心の変化が?
引き裂かれた母子の姿を見たジョーは、自身の幼少期を思い出してしまう。
稼いだ小銭を明け渡し、ジョーが暗躍していることがばれてしまう。
それでも『暴力脱獄』クール・ハンド・ルークに負けないくらいクールなジョーは挫けない。
その根性こそ荒野を生きる男。
一泊の恩さえも忘れないジョーは、いたぶられている宿屋の主人を救うため非道なあいつと最終決戦に挑む。
マカロニ食い過ぎて飽きた。
しかし本作の素晴らしい世界観も残酷描写も素敵な笛の音も決まり過ぎてるイーストウッドの表情を最高にクローズアップしまくった監督の手腕も全部が骨太で、それでいて小麦で出来ているため、流石に歯ごたえがあるマカロニをこうまで食ったら、飽きてしまうのが現状だ。せめてサラダが付けば、せめてソースがかかっていたら。
もうちょっと薄味だったら…。
ラストの戦いは見応え十分。
待っていたぞ「ライフル」VS「ピストル」の対決を!!
その素晴らしいバトルは、あなたの目で確認してくれ。
「バキューン」「バキューン」
確かに心臓に当てたはずだぞ、あいつなんで立ち上がるんだ!!
そして去って行くグリンゴ
平和なんてこの世界にないのさ。
ぱかぱかぱか。
トゥルルゥルー。
メモ得点メモ
9
もともと地上波で放送したのを鑑賞したのだが、よくわからなくて再度DVDをレンタルして鑑賞したわけです。
セルジオ・レオーネの決めまくった映像感が実に楽しい娯楽大作。雰囲気良し、ネタ良しの良作。
是非ともオススメ。
舞台の作り込みもまじでテンション上がります。ああ荒野に帰り帰りたい。

★Amazonの通販紹介。借りるのが面倒くさいなら買っちゃえば?★
$A Little his REDEMPTION.~season Ⅵ~-荒野の用心棒荒野の用心棒 完全版 スペシャル・エディション [DVD]4863円
Blu-rayまだぁ?購入は難しいがTSUTAYAでは絶賛発掘良品コーナーにあります。ちなみに『続・荒野のガンマン』は別物ですが、傑作らしいので違う意味で見て上げてください。本作の次は『夕陽のガンマン』です。
人気ブログランキングへにほんブログ村 映画ブログへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA