★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
1999年アメリカ映画
監督
ウォシャウスキー姉妹
・バウンド
・マトリックス リローデッド
・ジュピター
・スピード・レーサー
出演
キアヌ・リーブス
・ジョン・ウィック
・スピード
・ハートブルー
・マトリックス リローデッド
ローレンス・フィッシュバーン
・マトリックス リローデッド
・ミスティック・リバー
・コンテイジョン
・アントマン&ワスプ
キャリー=アン・モス
・メメント
・マトリックス レボリューションズ
・ゾンビーノ
・ディスタービア
ヒューゴ・ウィーヴィング
・ロード・オブ・ザ・リング
・Vフォー・ヴェンデッタ
・キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
ジョー・パントリアーノ
・メメント
・バウンド
・バッドボーイズ2バッド
あらすじ
ライダースーツを着た女性が警察から逃げている。
追い詰められる彼女だったが、超人的な身体能力で警察を圧倒。
しかし警察は謎のスーツの男に変身し、彼女は追い詰められてしまう
だが公衆電話を手にした彼女は消えてしまう。。
大手企業のコンピュータープログラマーのアンダーソン(キアヌ・リーブス)は昼は会社員、夜はスーパーハッカー”ネオ”として二重生活を送っている。そんな彼のもとに不思議なメールが届く。
その後彼は伝説のハッカー”トリニティー”に出会い、また伝説のハッカー”モーフィアス”が自分を探していることを知る。
翌日、会社での勤務中、謎の捜査官たちによって自分が追いかけられていることを知ったアンダーソン。
そこにモーフィアスから連絡が入り、指示通りに逃げるが、途中で怯んでしまい、捕まってしまうのだった。
スーツ姿の捜査官に不審な尋問をされ、とぼけるアンダーソンだったが、謎の事象により口がなくなってしまう。
怯えている最中にアンダーソンは不審なものを体に埋め込まれてしまう。
その夜、アンダーソンを拉致るトリニティーとその仲間たち。
アンダーソンの体には謎のバグが生息しており、摘出される。
隠れ家に連れて行かれたアンダーソンは、モーフィアスと出会う。
「この世界は偽物で、コンピュータによって作られた仮想現実だ」と告げられ、このまま仮想現実で生きるか、現実の世界で目覚めるかの選択を迫られる。
彼は現実の世界で目覚めることを選択する。
アンダーソンは機械に繋がれたカプセルから摘出される。そこには人間たちが培養される多数のカプセルがあり、体には無数のプラグが接続されていて、到底現実とはかけ離れた世界だ。
モーフィアスたちの船に回収されたアンダーソンは、そこのクルーたちがボロボロの服や栄養失調気味であることを知り、
現実だと思っていた世界と現実は全く違うことを知る。
現実は機械によって征服された世界で、人間と機械の戦争が起きており、人間たちの精神はマトリックスという仮想現実世界で生活しており、死ぬまで機械に繋がれ栄養を供給され機械の電力として生かされるていることを知るアンダーソン。
そしてアンダーソンこそがネオとしてこの世界の救世主だと告げられる。
信じられないネオの前に機械の手先である捜査官のリーダー、エージェント:スミスが立ちはだかる。
2018年6月5日Blu-ray鑑賞58本目
感想
スーパーオタク兄弟の大傑作シリーズ
当時は兄弟だったウォシャウスキー姉妹のハリウッド映画としての出生作。
シリーズ化されビデオゲームやアニメーションにも展開されて、フランチャイズ作品として成功したと思われる。
また日本でも黒づくめの男たちがハードコアメタルを背景にサングラスをかけてスーツ姿の人と戦うという圧倒的なビジュアルイメージが先行して、かなり話題だったと思うし。
小学生中学生時代に本作を鑑賞した自分としては、最高にテンションの上がった作品。ただリローデッドの方が好きだった。
作品としては、日本の漫画やアニメのアジアのカンフーや銃アクションなどかなりインスパイアされており、
『攻殻機動隊』の実写映画として作品を立ち上げたことも有名であり、
映画の基礎設定のネットの世界でのビジュアルなど女性が活躍するなどが色濃く出ていると思われる。
ウシャウスキー姉妹は本作後もオタク色の強いSF映画を製作し、粒揃いの作品だが、興行的な成功と批評家の評判を得られることがいまいちできていなくて、あまり新作が作られない。
自分は『スピード・レーサー』が大好きなのだが、批評と興行がなかなか酷かった。
作品より兄弟2人が、トランスジェンダーで性転換したことの方が印象が強くなりつつあるが、
その独特な出生や感性が映画を個性的にしているのではないかと、勝手に思っている。近年のはセクシャリティが強い印象。
色褪せた映像革命もぶっ飛んだ監督のビジョンで補われている
1999年のSF映画ということでCGの部分に対しては2010年代後半に鑑賞するとかなり色褪せているのを感じる。
ホバークラフト船の外部の描写はPS4などのビデオゲームの質に劣っている。
しかしそんな色褪せた部分以上に監督の個性が際立っている。
自主制作レベルのやりたい放題を劇中で怒涛に描く。
冒頭からのバレットタイムのトリニティのアクションや、そこからのスーパーマンばりの超人アクションなど、
イマジナリーラインを冒頭から超越し、見ている側を簡単に異世界という映画の魔法をかけてくれる。
近年で言うところの『バーフバリ』のようなパワーがある映画(顔芸は足りてない)
また劇中の根幹であるインターネットという描写。
これの色褪せは痛い。
今時真っ白の大きなデスクトップPCも見かけない。その世界に入り込むような映画なので、むしろレトロPCの一種に見えてしまう点は悔しくなる。
映画のテクニカラーが緑と黒に統一されているのは、初期のパソコンが白黒モニターで目に優しくするためにプログラミングをする人は黒バック緑文字だったのを意識してるのではないか?ということも考慮すると現代では化石状態の設定なのが、せつない。
しかしそれでもこの緑と黒というテクニカラー含めても監督の個性がギンギンなので、ありといえばあり。
マトリックスの救世主=カンフーマスター兼スーパーハッカーなのどう考えても面白くないですか?
やっぱマトリックスの救世主=仮想世界では超人カンフーマスターなの好きすぎる。
『マトリックス』のジュウジュツスパーリングめちゃくちゃ面白い。
『マトリックス』のジュウジュツスパーリングめちゃくちゃ面白い。 pic.twitter.com/zxAW0T8DmK
— his0809@俺はPS4で映画を見る (@his0809rx78) 2018年5月31日
映画のプロットの話なんてそんなのどうでも良くなってくる。
現実世界で目覚めた人間はマトリックスの世界ではプラグを突っ込んでカンフーソフトや銃のソフト、ヘリのソフトなどを頭にインストールすることで誰でも達人になれる。
スーパーエポックメイキングムービー!!
振り切った設定なの愛しすぎ
カンフースパリングは何度見ても面白いし、うっかり捕まったモーフィアスを助けるためにビルのエントランスで銃撃ちまくるシーンかっこよすぎるし、そのあとのガンアクション然りヘリコプターアクションしかり怒涛の面白さ。
薄暗いディストピアSF映画がこのカンフー要素で一気にアクション映画化してしまうの本当に素晴らしい。
また映画的にも色々奥深さがあって、ライダースーツやサングラスなどややパンキッシュよりな服装とスーツ姿のエージェント、
わかりやすく統制社会や管理の象徴と反乱やメイヘムや個性を大事にする独特な自由の対立構造をファッションから表現している。
また未来を救う救世主の職業がプログラマーという視点も実に先見の明がある。
現在のインターネット社会を先読みしたような設定は凄い。
ただ前半のディストピアSFから後半のカンフースパリングからの救世主ネタ、そこから愛こそが救世主の素養という少年漫画的な志向での
終盤怒涛のアクション、スミスとの超人バトルなど映画のバランスぶっ壊れているが、
圧倒的パワーを浴びれる良作だなと改めて感じた。
その後『リローデッド』流して見たが、少年漫画レベルが加速して行って、スーパーマンとかそっち系のSF謎カンフー映画化し出したので、
とりあえずそっとディスクをケースに収納して、またいつかにしておいた。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 9/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 8/10
・キャラクターの魅力 8.5/10
・音楽 9/10
・上映時間と個人的趣味 8.5/10
87点
時代を先取った女性の活躍やインターネット要素
さらには古風な『あやつり糸の世界』のような仮想現実の設定を超越した『バーフバリ』級の度肝を抜いたアクションや圧倒的カンフー。
舐めてたプログラマーが救世主だったという点でも10年代後半の映画界を先取りした凄い映画です。
ただCG関係が古びてしまったのがとても痛いです。
あの機械生物たち何?ホバークラフト船謎過ぎ、食べ物不味そう過ぎなどなど。
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