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○【76点】風の谷のナウシカ【解説 考察 :怒涛の展開!怒涛のオタクSF!】○

風の谷のナウシカ

製作

19984年日本映画

オタク向け
SFなのに。。。

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監督

宮崎駿
・となりのトトロ
千と千尋の神隠し
・ハウルの動く城
もののけ姫

あらすじ

人類は戦争中に最終兵器『巨神兵』を生み出し、
その強大な力の暴走により人類は絶滅に瀕した。
文明は滅び、大地には有毒な瘴気を出す森の
腐海が生まれ、底には超巨大な虫たちが住み、
大地を制していた。

生き残った人類は、
腐海の浸食により更に滅亡に瀕し、
文明は衰退していた。

しかし大国トルメキアは旧文明の戦争技術を
呼び覚まし、隣国との戦争に発展。

その頃、辺境の地で酸の海に囲まれ風が吹く谷
「風の谷」この地の主の娘ナウシカは、
風を巧みに利用した技術を使い、
空を駆け巡り、近隣の腐海にも果敢に探索に
出向く好奇心豊かで、虫の気持ちが理解しよう
とするのだった。
道中で、風来坊の賢人であり剣豪の老人ユバと
再会したナウシカは彼を風の谷へ迎える。

その夜だった。
トルメキアがの巨大輸送船が、
腐海につっこんだことで虫の襲撃に遭い被弾。
風の谷に虫と共に墜落。
ナウシカのおかげで虫の逆鱗には触れなかったが、
トルメキアは、1000年前に滅びた
人工人型自律兵器の巨神兵の胚をペジテから
強奪して輸送している最中で、
その胚が風の谷に持ち込まれてしまった。
その翌日、風の谷の人々は、亡くなった人を
埋葬していたが、トルメキア軍が襲来し、
風の谷を占領してしまう。
また巨神兵の胚が輸送困難と判断した
トルメキア軍はこの地を軍事拠点とし、
風の谷で巨神兵復活を目論む。

またナウシカはトルメキアへの召還と
されるのだが、
その輸送中にペジテ残党の戦闘機が一機現れ、
次々とトルメキアまでの輸送船を撃墜、
ナウシカを乗せた輸送船も被弾するが、
ナウシカたちは脱出、彼らは腐海に不時着する。

ナウシカは腐海にペジテのパイロットも
いることを知り、救援に向かうが、
虫たちは怒り狂っていた。

2020年7月24日劇場鑑賞 2020年38本目



オタク向けなディストピアファンタジーはなぜ大衆に愛されたかはわからない

スタジオジブリのリバイバル上映。
『もののけ姫』に続き『風の谷のナウシカ』を
劇場鑑賞しました。
今作も北米の映画データベースのIMDbでは
2020年8月3日時点で、229位という超高評価。

思えばしっかり鑑賞するのは、
10代のバス旅行の帰り道か何か以来で、
全く覚えていない状態の再鑑賞。

宮崎駿の初期劇場作品で、
自身で原作コミックも手掛けた作品。
先日鑑賞した『AKIRA』同様に
原作連載途中での映画化。

人類は文明社会を失うが、
尚も戦争を続けようとする。
その無知で愚かな人類は、
自ずと環境破壊への警報を感じさせ、
『もののけ姫』同様一貫した宮崎駿の地球と
人間というテーマ性というものが
宮崎駿作品には存在しているのかもしれない
というのを継続的な鑑賞で感じた。

しかしそれでも本作は濃厚な
ディストピアファンタジー過ぎて、
なかなかしんどかった。

こんなにまでオタク要素の強い作品なのに、
どうやって後年のスタジオジブリは愛された
のだろうか???

この作品の成功によりスタジオジブリは
生まれたのだと思うが、
こんなにも濃厚なオタク要素の作品がなぜ?

登場する飛行機たちはオリジナリティ以上に
メリタリー色も強い、
もちろんファンタジー性と同居もしている。
巨大な虫たちのおどろおどろしい様も
ゾッとする。
言動それぞれもかなり独創的で、
大国と小国、更なる少数民族が戦乱に
巻き込まれるという恐ろしい物語だ。

さらにはこの地域独特の言葉なども
あり、とても一般の人が楽しんで見れる
ものではないと思う。
かなりのオタク色の強い作品だ。

しかしアニメ映画においては14億円という
小規模ながらも大ヒットを収めており、
ガンダムなどに比べても大成功しており。

その背景には日本の広告業を取りまとめる商社の
博報堂の力があったのではないか?
当初どのように広告が運用されていたかは
わからないが、
日本のブロックバスターになりうる大規模な広告が
運用されたのかもしれない。

いつしか電通や博報堂、
はたまた日本テレビというメディア戦略により
ジブリというアニメが国民的にまで
育ってしまった。
私たち日本人にはジブリ=面白いという洗脳が
施されている。

愛されているのか?親しみがあるのか?
親しみがある作品がたまたま高品質で、
見入ってしまったことによりファンになったのか?
高品質であることは変わりないが、
過大評価されているとも言えなくもない。
なんせ俺が大好きな『ガンダム』と何ら変わりない
オタクSFコンテンツだったのだから。
ただただ嫉妬。

ちなみにこの流れは個人的にはEVAも当てはまる

まぁテレビ版ガンダムの作画の悪さや、
シャアのヘルメット、
ジオン軍の服装の歪さなど、
子供向けアニメのモチーフが『ガンダム』には
存在してしまったという致命的な要素が
大衆との乖離があったのかなぁと。
そこからイメージが固まって、
一般向けではないという理由もあるか。

また『風の谷のナウシカ』は
女性が主人公という部分で
オタクコンテンツの先読みとして、
オタクに高い需要があり、
オタクから一般に広まった
確固たる地盤を作ることに成功できた?
そういうとこは現代のエヴァンゲリオンの
ヒットの理由としての歪で魅力的な
女性キャラはヒット作の法則というのは
あったのかもなぁ。。
30年前のヒットの原因って、
ネット上には出てこないなぁ。

展開早過ぎか

久しぶりの鑑賞で、
本作の怒涛の展開っぷりには驚いた。

腐海を探索するナウシカ
暴走する王蟲を止めてユバを救う。

小休止

夜にトルメキアの輸送船墜落
後片付け
トルメキア襲来、占領
風の谷軍事拠点化に決定
巨神兵復活の地へ
ナウシカトルメキアに輸送
輸送中にペジテの残党に襲撃
輸送船団全滅!
ナウシカ脱出!
トルメキア軍の師団長を救い捕虜化
腐海に不時着した一行、
ナウシカ以外は風の谷へ帰還
ナウシカペジテの残党のパイロット救出
腐海の地下で、
巨神兵や人間が汚した大地を腐海が浄化
していることを知る。
脱出。
ペジテへ移動する2人、
そこでトルメキアに占領されたはずの
ペジテが王蟲により崩壊していることを知る。
ペジテは王蟲を利用して、
トルメキアを攻撃していた。
彼らの次の目的地は、
巨神兵を復活させようとする風の谷。
風の谷では帰還したナウシカの側近たちにより
トルメキア軍に反乱し、
酸の海周辺に移動。
そこに王蟲の大軍が迫り、
ナウシカはペジテの船から脱出し、
王蟲の大軍を先導するペジテ兵が
捕まえた王蟲の幼生体を救おうとする。

という

息つく暇も与えない怒涛の物語展開!

さらには安定した作画と書き込み!
かなりの労力が見受けられる中、
人間の設定はキャラの台詞でしか描かない
またナウシカが虫に一際思い入れがある理由は
回想で描く。
そういった上等テクニックも披露し、
題材こそ超マニアックだが、
それの映像化としての技術力や挑戦が凄まじい。
劇場オリジナルアニメ映画としての
圧倒的な存在感を当時発揮したのではないか?

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庵野の担当したシーン

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 7/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 6/10

76点

今でもこのアニメが何なのかよくわからん。

てかナウシカがめちゃめちゃ強かったのは、
貴族主義の選民思想の現れなのか?

通販

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