★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
1997年日本映画
日本人として待ち望んだ
中世日本のファンタジー
監督
宮崎駿
・となりのトトロ
・千と千尋の神隠し
・ハウルの動く城
・風立ちぬ
ネタバレ あらすじ
2020年6月28日劇場鑑賞
2020年117本目
我が名はhis!世界的に高評価の『もののけ姫』がリバイバル上映されているので鑑賞してきた。
北米の映画データベースのimdbにて、
2020年7月4日現在65位という
高評価作品の『もののけ姫』。
97年の映画である本作が、
新作大作の製作が
延期されてしまっている
コロナ禍での劇場を救うために、
2020年6月26日からリバイバル上映が
行われることになった。
当時劇場公開時に鑑賞してないが、
VHSでは鑑賞したことがあるし、
地上波でも何回も見て、
録画したのも何回も見たが、
ここ15年ぐらいは全く見てなかったので
せっかくなので劇場で再鑑賞してきた。
ちなみにジブリ作品の中では一番好きだ。
中世の日本を舞台にしたファンタジーってめっちゃ貴重
本作が大好きな理由は中世の日本、
戦国時代を舞台にしながらも
森に住む神様と人間たちの対立を描いた
ファンタジー作品である点。
むしろ日本産で、日本が舞台で、
しかもアニメ作品で、
こんなに壮大な物語そうそうないと思う。
どうしても等身大の学生やら、
もっと幼い少年少女が
主役のアニメーション。
もしくは未来で
巨大ロボットに乗るとかが
多くなってきたような気がするが、
その中でも森や神様というものと
真摯に対立する古来の人々、
そしてどことなく宗教観を排除し、
人間の文明発達の犠牲になる
本来の地球の主であった神様が、
その欲により身を滅ぼしてしまうという
人間の本質的な業を描いてる物語として
やはり好きだなぁと。
これ以降だと象徴的や観念的な作風で
話が破綻していたりと、
監督本人のエゴが暴発しており、
ジブリ作品はここが
個人的にピークかなと。
若い世代がいまいち
育ちきれなかったのが
原因でもあるけども。
これ以前の作品も勿論大好きだけども。
意外な裏設定らしきものが多い
まぁ本国の作品なので、
熱心な人も多いのは必然。
多くの直接的には描かれてない
設定があるようで、
そりゃそうだろな。
アシタカの妹と思しきカヤは許嫁で
あの時2人はセックスをしているとか。
アシタカとサンは
セックスをしているとか。
サンの母親はエボシであるとか。
そういうのがあるようです。
宮崎駿自体はダンマリなので、
辛いところですね。
結局事実のない考察なので、
噂や妄想に近いんだよなぁ。
火縄銃の時代設定などが
見えてこない部分があって、
ファンタジーが加速するが、
ダイダラボッチが命を吸う展開など、
EVAっぽい部分もあるのがいい。
原画数が多いらしい
アニメには詳しくないが、
書いている原画数は
めちゃめちゃ多いようだ。
個人的には序盤の祟り神の
黒いウニョウニョの動きの
細かすぎる動きに衝撃を受けたが、
つまりそういうことなんだろう。
あの気持ち悪い動いは、
わずかな動きを原画の枚数で
表現しているのだろう。
後半の猪の皮をかぶった人間たちの
不気味な動きもそうだろう。
しかしジブリとかはソフトに力を
いれているのだろうか?
ネガスキャンとかで、
4KUHDとかをしたら、
凄まじい原画数を
再スキャンとかになったら
相当な労力だろう。
でも絶対購入して
鑑賞したいなと思うが、
しかしジブリはソフト映像が
真っ赤だったというクソ設定をやった
過去があるから。
はっきりものを言う登場人物が熱い
裏設定など、
神様の設定など難しい要素が
めちゃめちゃあるが、
登場人物の台詞は
はっきりとしていて
明瞭でわかりやすい。
アシタカの清々しさが素晴らしい
序盤から上役の指示で文句も言わずに追放され、
妹にもお前を思うぞ発言をする
好青年のアシタカ。
(女コロコロ変える話はおいといて)
その彼が森で出会った人に堂々と
自己紹介をして用件を聞く姿、
理想的な営業マンではありませんか?
竹を割ったようなスパッとした物言いは
やはり響く。
どんなに小手先の言葉並べて、
小さい脳を使った裏工作よりも、
組織から逸脱した言動は強いなと。
そこからも
怪我人を救ったり、
女の子を救ったり、
能力値がもともと侍よりも数段高い
という設定、
呪い意外にももともと高いよう。
扉を素手で開けたりと、
主人公として
対立する二つを割って入る、
第三要素としての主人公の役割が
素晴らしい。
『もののけ姫』めちゃくちゃ面白かった。日本を舞台にしたファンタジーとして他を追従させない冒険譚。暗喩としては環境破壊への警報。それでも自然とテクノロジーの共生はできないかとその枠組みから出た徳の高い若者アシタカがイケメン過ぎるし時折神格化していてやばし、物語の主人公として逸材すぎ
— his (@his0809rx78) June 27, 2020
エボシ様などのキャラクターも見事
またそれ以外にも
時代を先取りしたような、
虐げられていた女性が
リーダーとして活躍する
エボシの強靭な思考と言動など見事。
サンの最後のアシタカへの
言葉なども熱かった
そんなキャラクターを他所に
古来の特殊部隊の立ち位置の
僧のジコ坊の暗躍っぷりを
やっぱりアシタカがぶち壊す感じも
面白いよな。
てか結局は天皇がらみの
神殺しの陰謀という最後に
馬鹿には勝てないと登場人物全員を
馬鹿とひとまとめにする
上級国民ぶりが物語と現実の皮肉を
揶揄していて
人間の業の深さを実感した。
面白かった。
久石譲の音楽もよし
大人になってみると
特徴的な音楽にも魅了される。
『ロード・オブ・ザ・リング』のように
テーマ曲を何度も
リフレインするタイプの
劇中音楽の構成で、
テーマソングが
最後まで非常に印象的だった。
『もののけ姫』というタイトルは不適格だったのでは?
ふさわしい名前だと思うし、
それ以外にどんなタイトルだったらいいのか?
と問われるとなんとも言えない。
しかし今作を改めて見て実感したのは、
『もののけ姫』のサンはあまりにも
パンチが弱い。
死ぬ運命に抗うために
旅に出たアシタカ。
村を発展させ強大な力を
手にしようとするエボシ。
エボシによるシシ神の森の侵略に
立ち向かうモロ神。
そしてシシ神を狙うジコ坊。
この関係だけで
物語は完結できると思う。
むしろもののけ姫であるサンは、
この輪から出ている。
人間に生贄にされてモロ神に育てらた
娘でしかない。
強いて言うなら本作のヒロインで、
アシタカの相手役という
立場でしかない。
物語においては、
モロ神と人間の仲介役という立場なのだ。
それが映画のタイトルである点に
非常に違和感を感じてしまった。
彼女は物語における機能を描く
存在でしかなく独立した
キャラクターとしての
魅力が希薄だった。
アシタカと森への思いに
揺れる少女へ変わる
というような大きな葛藤もなく、
人間と神の戦いに巻き込まれて
アシタカを援護するという
中途半端な存在だった。
『もののけ姫』おじさんになってわかる人間の禍々しさ。身分の高いものたちの愚かな欲にさらされる下級の人間と自然。
その中でも犠牲の象徴であったサンというもののけ姫が、
都合の良い自然の代弁者としてのツール以上はなかったのが非常に惜しいと思いました。— his (@his0809rx78) June 27, 2020
もともとのタイトルにはアシタカの名前が
ついていて、
これはアシタカの伝説が
描かれた作品であったという説も
あるためなんとも言えない。
しかし本作は『もののけ姫』という
択一したコピーライトにより、
自分を含めて、
大きな印象を与えられた。
『もののけ姫』が電通による
マクガフィンであると、
今になってようやく知るのだった。
ちなみに『崖の上のポニョ』も
地獄絵図が終盤描かれるので、
ジブリ映画の
名前が映画の中身を表してはいない。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 10/10
・映像のアプローチ 10/10
・映画の美術面 10/10
・キャラクターの魅力 9/10
・音楽 9/10
・上映時間と個人的趣味 9/10
96点
やっぱりすげぇ映画だったのと
改て感じました。
また包帯を巻いた人も呪われたのかな?
と思ったが、
あれはハンセン病の人だったらしい。
またラストにてダイダラボッチに
首を返して、
緑が生茂るが、
あれはダイダラボッチが
死んだということ
という解釈もあるようだが、
明確に表現がないのでなんとも
言えないと思う。
環境破壊とテクノロジーについて、
再度考えながら、
生き抜くことについて
もう一度考えさえせられる。
通販
そう言えばジブリは見放題関係は
どこに入るのかな?
日テレ系列でHulu?
それともディズニー関係で、
ディズニープラス???
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