△【58点】モアナと伝説の海(2026)【4歳も楽しめた 解説・考察:アニメ版との違いと映像の違和感】△

『モアナと伝説の海』感想:一言でいうと

実写版『モアナと伝説の海』(2026)を4歳の娘と吹替版で鑑賞。hisSCOREは58点。アニメ版の物語をかなり忠実になぞりつつ、説明が増えて分かりやすくなった部分もあり、娘も最後まで楽しんでいました。

一方で、個人的には実写映像の見せ方にかなり違和感。特にマウイのボディスーツや一部の背景CGは「もっと見映えよくできたのでは?」と思う場面がありました。ただ、「俺のおかげさ」「シャイニー」などのミュージカルシーンは楽しかったです。

感想部分にはアニメ版との違いなど軽いネタバレを含みます。物語全体のネタバレあらすじは記事後半に折りたたんで掲載しています。

製作

2026年アメリカ映画

キャスト

キャスト一覧
ドウェイン・ジョンソン
・ブラックアダム
・ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル
ワイルド・スピード SKY MISSION
ファイティング・ファミリー

2026年8月23日吹替版 劇場鑑賞
2026年31本目

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概要:アニメ版の全米公開から約10年で実写化。間には続編『モアナと伝説の海2』も公開。

2016年11月にアメリカで公開されたディズニーのアニメ映画『モアナと伝説の海』が、『リロ&スティッチ』に続き早くも実写リメイク化。
2023年、ディズニー創立100周年の年に実写映画化が発表。そもそもアニメ版の全米公開からまだ7年で、作品の記憶も全然色褪せていない中での発表でした。
2024年には撮影が開始。一方でアニメ版の続編『モアナと伝説の海2』が2024年11月に先に公開されることになり、当初2025年6月を予定していた実写版は2026年7月10日に全米公開へ延期。日本では同年7月31日に公開されました。

製作には、アニメ版でマウイの声を担当したドウェイン・ジョンソンと、同作の歌曲を手がけたリン=マニュエル・ミランダも参加。ジョンソンは実写版でもマウイを演じています。ミランダはその後、『ミラベルと魔法だらけの家』の「秘密のブルーノ」や『ライオン・キング:ムファサ』でも楽曲を手がけています。

しかし、一応10年前の作品ではあるものの、実写化までの流れはあまりにも早かったと思う。なんだかんだアニメ版の続編公開に際して振り返りもしたし、そもそも『モアナと伝説の海2』はさらに続編もありそうな終わり方だった。それなのに、ドウェイン・ジョンソンがプロデューサーとして早々に実写化まで進めた流れもあって、正直あまり好感は持てませんでした。
予告編を複数回見た4歳の娘が本作も是非劇場で見たいということで、2人で吹替版を鑑賞しました。

感想:映像とマウイの造形に違和感があった

今作は基本的にアニメ版と同じ話で、説明要素が増えたことで、元々ちょっと変だった話を分かりやすくしている感じはありました。
ただ、映像が時折しょぼかった。

太平洋諸島にルーツを持つキャストを揃えた方向性には好感が持てるものの、俳優として優れていたか?というと少し疑問。
モアナ役のキャサリン・ランガイアは、本作が長編映画デビュー。CGの鳥と一人旅をしなければならないという、なかなか難易度の高い状況を乗り切っていた印象はあります。
ただ、ドウェイン・ジョンソンとの共演時の安堵感と、一人の時の険しさには少しアンバランスさを感じました。

また、島の男性陣は上半身裸で登場します。アニメ版では比較的筋肉質だった印象ですが、実写版では全体的に体つきが柔らかく、絵としてはかなり違和感がありました。
一方、回想や幻想で出てくる祖先の船乗りたちは筋骨隆々。海を渡る必要がなくなり、昔ほど筋肉を必要としなくなったことを体つきで表しているのかな?とも思いました。

逆に、マウイを演じたドウェイン・ジョンソンは違和感のあるムキムキさ。背中の丸い感じが不自然でした。アニメ版のマウイに近い体格を再現するため、補綴やウィッグ、ボディスーツなど、合計約18kgの装備を身に着けていたそうです。これがすっごく違和感で、ロック様自体がムキムキで素敵なんだし、そのままでよかったんじゃないかな?
怪力より変身のイメージが強かったので、これはセンスが合わなかった。
また役柄の割にロック様が普通におじいちゃんで顔面皺が目立ってキツかった。公開時54歳のロック様。わしゃわしゃの長髪姿とあの顔面の皺がとても違和感でした。

そして極めつけは背景CGの手抜き感。
山頂のシーンは、いかにも合成映像という浮いた感じがあり、動いていないような雲も不気味。ロック様不在で絵力が弱い場面は、とても微妙でした。

監督のトーマス・ケイルは、『イン・ザ・ハイツ』『ハミルトン』などを手がけてきた舞台演出家。Disney+で配信された舞台収録版『ハミルトン』も監督していますが、劇場用の劇映画としては本作が初監督作です。
モアナ役に、長編映画デビューとなるキャサリン・ランガイアを起用するなど挑戦も多く、そのぶん映像や演技の見せ方まで十分に詰め切れていないように感じる場面が散見されました。

あと、実写版では、フォースみたいな霊体に普通に足があるのを見ると、人が青く光っているだけのように見えて滑稽でした。
せめて足がないとかもっと工夫してほしかったなぁと。

ミュージカルシーンが良かった

物語は基本的にアニメ版をなぞっているので、実写部分に課題こそあれど、やはりミュージカルシーンは面白かったなぁ。
個人的にはアニメ版より「俺のおかげさ」は見てて楽しかったです。
どこか実写版『リトル・マーメイド』と似通っているとは思うけど、小島で繰り広げられるミュージカルナンバーは見応えがありました。
私が観たのは吹替版なので、マウイの声と歌は歌舞伎俳優の尾上松也さんが担当。正直、私の中でロック様の吹替といえば楠大典さんなので、喋り出した声がいつもと違って少々もやっとしましたが、歌い出すととてもハマっていて良かったです。

タトゥーなのか、幻想なのかが空を目まぐるしく彩るミュージカル演出が素敵でした。

また「シャイニー」も、CGの巨大なカニが煌びやかに大暴れ。さらに絵の具をぶちまけたような色合いもあって素敵でしたが、こっちはアニメ版も大迫力だった印象でした。アニメ版同様、ROLLYさんが続投していましたが、鑑賞中はROLLYさんだとピンときませんでした。

またモアナ役はアニメ版ではミュージカル俳優の屋比久知奈でしたが、今回の実写版ではアイドルのTSUZUMIさんに変更。
全く知らないのでピンときませんでした。

his0809
何年か後のTV放映時にグループの状況が変わっていたりすると、吹替だけ“その時代のキャスティング”感が強く残るので、こういう“その時の人”を起用するキャスティングは個人的に少し気になるんですよね。
てっきり屋比久知奈さんが演じてると思いました。まぁ、実写化でモアナ役自体が交代しているので、そうですよねぇという感じ。
でも、エンドロール時の新規楽曲「旅立とう ~Along The Way~」では、屋比久知奈さん、TSUZUMIさん、尾上松也さんが一緒に歌っています。
アニメ版と実写版のモアナを共演させる企画意図は分かるんですが、鑑賞時はなぜこの組み合わせなのか全く分からず、正直ちょっと不気味に感じました。
でも、この楽曲はリン=マニュエル・ミランダの書き下ろしで『ミラベルと魔法だらけの家』の「ふしぎなマドリガル家」のようなポップラップソングの風合いがあってすごく素敵でした。
his0809
英語版を見たらまた印象変わるかなぁ?

そもそもアニメ版の物語にも引っかかりがあった

そもそも論ですが、アニメ版自体も話の内容には難があったと思うんですよね。実写版でもココナッツの殻を被った謎の生物カカモラが登場しますが、このギャグ要素の強いマッドマックス調の海賊って本当に必要なのか?とは今でも思う。
ほかにも、マウイが嫌なやつすぎる、鶏と旅するのはどうなんだ、海の加護があるにしても急にモアナが旅に出るのってどうなのぉ?、急に巨大なカニが出てくるけどなんなん???などなど。フィクション感がかなり強く、歌の良さが先行している変な映画という印象で、アニメ版もそこまで面白くなかった記憶があります。
その実写化なので、元のノリを許せるかどうかは当然あると思います。ただ、それとは別に今回は映像や演出面で新しい引っかかりも増えていました。

実写版とアニメ版の違い|説明は分かりやすくなった

アニメ版と大筋は同じですが、実写版では説明台詞が増え、物語の因果関係は分かりやすくなっていました。モトゥヌイが災いに蝕まれていく場面が航海中にも挟まれ、島の危機も強調されています。住民には、アニメ版より全体的に体つきが柔らかい人が増えていました。
海に落ちたヘイヘイやモアナを、海が手早く船へ戻すシーンなどは変に面白かったと思います。
終盤には、モアナが村長になる儀式が追加。モアナ自身が村長になることへ抱いていた迷いを強調し、最終的に自分らしさを備えた村長になることが明確になった気もします。
また、父のトゥイも洞窟の存在を知っており、若いころにタラから船を見せられていたことが明らかになります。
実写版では、マウイがテ・フィティの心を「人間への贈り物」として盗んだことも、台詞でよりはっきり説明されていました。人間に愛されようとしていたことが、アニメ版以上に強調されていた気がします。
変身に失敗したサメ姿のマウイはシュモクザメになり、ヘイヘイとマウイの交流も増えています。
あとは、新規楽曲がエンドロールに追加。大きな違いはそんな感じです。
序盤の村紹介のミュージカルシーンは、俳優陣の歌や踊りの迫力が足りず、アニメ版よりあっさりしていた印象を受けました。

4歳の娘は最後まで楽しめた

終盤の炎の怪物が心を取り戻して、緑が復活する描写がすごかったとのことです。上映時間は1時間55分と4歳には長めですが、最後までしっかり観てくれました。
帰りにはグッズをせびられ、ネックレスを購入。少なくとも4歳の娘にはかなり刺さったようで、親子鑑賞としては成功だったと思います。
一応、娘にもう一度感想を尋ねたら「忘れちゃった!」と言ってました。笑
でも「映画に連れてってくれてありがとう」と金言をいただきました。

hisSCORE

・脚本のユニークさ、濃さ、テーマ性 5.5/10
・映像のアプローチ 5.8/10
・映画の美術面 5.8/10
・キャラクターの魅力 6/10
・音楽 7.4/10
・上映時間と個人的趣味 5.9/10

58点

思ったよりも楽しめた映画でしたが、もっと見映えをよくできる映画だったのではないか?と思いました。
話についてはリメイクということもあり、もともとそこまで優れた物語ではなかったと思っているので、驚きもなかったですね。
まぁ『白雪姫』のように大胆に作風やキャラクター設定を変更する方向ではなく、元の作品をかなり真っ当に実写化した点については普通に好感が持てます。

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ネタバレ あらすじ

ネタバレあらすじ
はるか昔、ポリネシアのモトゥヌイ島では、人々は命の女神テ・フィティを崇めていた。テ・フィティは生きた島であり、ポウナムの石を自らの心臓と力の源として、海に生命をもたらした。

風と海をつかさどり、自在に姿を変える半神半人で、航海術の達人でもあるマウイ(ドウェイン・ジョンソン)は、テ・フィティの心を盗み、人類に創造の力を与えた。それによってテ・フィティは崩れ去り、マウイは溶岩の魔物テ・カァに襲われる。マウイはテ・フィティの心と、どんな生き物にも自在に姿を変えられる神の釣り針を海の底へ落とし、その後、姿を消した。

それから1000年後。海は、モトゥヌイの村長トゥイの幼い娘モアナを選び、テ・フィティに心を返す使命を託す。しかし、幼いモアナはその心を落としてしまう。両親のトゥイとシーナは、モアナを将来の村長として育てるため、彼女を海から遠ざけようとしていた。

16年後、島に災いが広がり、植物が枯れ、漁獲量も減少する。モアナは、より多くの魚を獲り、海を探索するため、ペットの豚プアとともにサンゴ礁の外へ出ることを提案するが、トゥイはそれを禁じる。

それでもモアナはサンゴ礁を越えようとするが、荒波に押し戻されて難破してしまう。祖母のタラは、何隻もの船が隠された秘密の洞窟へモアナを連れていく。

タラは、かつてモトゥヌイの人々が海を渡る航海者だったことを明かす。しかしマウイがテ・フィティの心を盗んで以来、海は危険な場所となり、人々は航海をやめてしまったのだという。

さらにタラは、テ・カァの闇が島を蝕んでいること、そしてモアナがマウイを見つけ出し、テ・フィティに心を返させれば島を救えることを説明する。かつて幼いモアナが落としたテ・フィティの心を海から託されていたタラは、それをモアナに渡す。
その帰り道、モアナは父トゥイと再会する。トゥイもかつてタラから洞窟の秘密を明かされ、海に憧れていたが、航海で親友を亡くして以来、海を恐れるようになっていた。そのため、モアナが海へ出ることを必死に止める。
しかしタラは重い病に倒れ、モアナにマウイを探すよう言い残す。

モアナは洞窟にあった船、カマカウに乗り、島を旅立つ。そこには、間の抜けたペットの雄鶏ヘイヘイもいつの間にか乗り込んでいた。
海はモアナを助け、モアナやヘイヘイが海へ落ちるたびに船へ押し戻す。

やがてモアナたちは台風に巻き込まれて難破し、ある島へ漂着する。そこでモアナは、島に取り残されていたマウイを見つけ、テ・フィティの心を返すよう迫る。しかしマウイは拒み、モアナを洞窟に閉じ込めると、彼女の船で島を去ろうとする。

モアナは洞窟から脱出してマウイを追いかけ、再び彼と対峙する。マウイはしぶしぶモアナとの同行を受け入れる。

そこへ、テ・フィティの心を狙うココナッツの海賊カカモラたちが襲いかかる。モアナとマウイは彼らから逃げ切る。

モアナは、テ・フィティの心を盗んで世界に災いをもたらしたマウイを英雄とは認めず、心を返して過ちを償うよう説得する。

しかし、そのためにはまず、マウイの神の釣り針を取り戻さなければならない。釣り針は、魔物の国ラロタイに住む巨大なヤシガニ、タマトアの手に渡っていた。

モアナがタマトアの注意を引きつける間に、マウイは釣り針を取り戻す。しかし変身能力をうまく制御できず、タマトアに圧倒されてしまう。それでもモアナの機転により、二人は神の釣り針を手にしたまま脱出に成功する。

その後、マウイは自分の最初のタトゥーについてモアナに打ち明ける。それは、人間だった両親に赤ん坊のころ捨てられたことに由来するものだった。神々はそんなマウイを哀れみ、超人的な力を授けたのだという。人間のために島を作り、火やココナッツなどの恵みを与えてきたマウイは、さらに人間への贈り物としてテ・フィティの心を盗んだ。しかし、その際に神の釣り針を失い、変身能力も失う。泳げないマウイは、そのまま無人島に1000年間取り残されていたのだった。

モアナに励まされたマウイは、彼女に航海術を教えるようになる。そしてマウイ自身も再び自在に変身できるようになり、旅を続ける中で二人の絆は深まっていく。

やがて二人はテ・フィティの島へたどり着くが、テ・カァに襲われる。

モアナは引き返すことを拒み、二人はテ・カァに立ち向かう。しかし戦いの中で、マウイの神の釣り針は大きく損傷してしまう。再び釣り針を失うことを恐れたマウイは、モアナのもとを去ってしまう。

一人残されたモアナは希望を失い、「テ・フィティへ心を返す役目には、自分ではなくほかの誰かを選んでほしい」と涙ながらに海へ訴える。海はその願いを聞き入れ、モアナから心を受け取る。

しかし、そこへ亡くなった祖母タラの魂が現れる。タラとの再会を通して、モアナは自分が本当に進むべき道を見いだす。

モアナは海からテ・フィティの心を再び受け取り、一人でテ・カァに立ち向かうため船を進める。
モアナは船への攻撃をかわし、水に触れると体が崩れるテ・カァを海へ誘い出して、その脇をすり抜けることに成功する。

そこへ、考えを改めたマウイも戻ってくる。彼はモアナがテ・フィティのもとへたどり着けるよう、テ・カァと戦って時間を稼ぐ。その過程で、マウイの神の釣り針は完全に壊れてしまう。

しかし、テ・フィティの姿はどこにも見当たらない。

そこでモアナは、ある事実に気づく。

テ・カァこそ、心を失い、変わり果てたテ・フィティだったのだ。

海はモアナのために道を開き、モアナはテ・カァのもとへ歩み寄り、なだめながらテ・フィティの心を返す。

心を取り戻したテ・フィティは本来の姿へ戻り、災いに蝕まれていた海と島々を癒やす。

マウイはテ・フィティに謝罪する。テ・フィティは彼の壊れた神の釣り針とモアナの船を直す。その後、テ・フィティは深い眠りにつき、再び島の姿となる。

モアナはマウイとテ・フィティに別れを告げ、モトゥヌイへ帰還して両親と再会する。

そして、歴代の村長たちが積み上げてきた石の上に貝殻を置く。

こうして新たな村長となったモアナは、航海者として、航海を再開したモトゥヌイの人々を率いて大海原へ旅立つ。その航海にはマウイも同行していた。

最後に:ご訪問ありがとうございます

あとがき
閲覧いただきありがとうございます。本ブログは筆者の鑑賞記録保管を目的としたブログです。本ブログ記事を読むことで私が味わった娯楽作品のカタルシスを追体験できるかもしれません。ですがこの記事を読むことで追体験するのではなく映画を鑑賞して自分自身でカタルシスを味わってください。私以上の発見と出会うことができるのではないかと思います。本日はご訪問いただきありがとうございます。

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30代後半のおっさんです。妻と娘と暮らしながら、映画館で注目作を観たり、家でUHDを見たり、PS5でゲームしたりしています。 このブログでは、映画・アニメ・ゲーム・ガンダム作品を中心に、点数つきの感想やネタバレあり考察を備忘録として書いています。 好きなものはガンダム、洋画、洋楽、バットマン。初めて来た方は、映画おすすめまとめ、ガンダム作品レビュー、Rick and Morty感想まとめからどうぞ。