『マスターズ・オブ・ユニバース』感想:一言でいうと
2026年版『マスターズ・オブ・ユニバース』をPrime Videoで鑑賞。61点。結論からいうと、キッチュなおもちゃ感のあるキャラクターデザインや、80年代玩具らしいダサかっこよさはかなり好きでした。
一方で、140分はさすがに長い。『マイティ・ソー バトルロイヤル』っぽい軽さを狙ったようなギャグも、間の取り方が個人的には微妙で、期待していたほど楽しめませんでした。
この記事では、まずネタバレなしで映画の良かった点・気になった点を紹介します。後半では続編を意識したラストやエンドクレジット、ネタバレあらすじにも触れています。
製作
2026年アメリカ映画
監督
トラヴィス・ナイト
・KUBO/クボ 二本の弦の秘密
・バンブルビー
キャスト
2026年8月14日 自宅 Prime Video鑑賞
2026年30本目
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概要:マテル社の玩具が2回目の実写映画化
マテル社の玩具シリーズであるマスターズ・オブ・ユニバースが2度目の実写映画化。
前回の実写映画は1987年にアメリカで公開され、日本では1989年に『マスターズ/超空の覇者』として劇場公開。ドルフ・ラングレンが主演し、本作にも1シーンだけ登場して、主人公に今後の人生をアドバイスしてくれる。
本玩具シリーズのことは全然知らないが、80年代にアニメ化されて人気を獲得し、近年もNetflixで関連アニメが複数展開されるなど、現在まで続くマテル社の代表的な玩具シリーズ。
宇宙を舞台にしながらも、剣と筋肉を武器にしたヒーマン、骸骨の頭を持つ悪役、サイボーグトカゲや首が伸びるサイボーグ、ジェットパックをつけた戦士などなど、どこか初期の『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』の悪役を彷彿させるデザイン性がたまらない。
今作で監督を務めたのはトラヴィス・ナイト。同じく玩具映画でもある『トランスフォーマー』シリーズのリブート色が強い『バンブルビー』を監督した経歴がある。もともとはLAIKAでストップモーションアニメの制作やプロデュースに携わり、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』で監督デビュー。その後『バンブルビー』で実写監督デビューした人。
親がナイキの共同創業者というクソボンボン野郎で、何をやっても許される感がある。面白さより自分のやりたいことを貫き通すタイプなので、個人的には当たり外れがある監督。
そんな宇宙を舞台にした玩具映画。娘も見たいと言っていたが、自分が行ける範囲では上映館が少なく、映画館ではスルーしていました。
本作はAmazon MGM StudiosとMattel Studiosによる作品で、劇場公開から約1か月半後にはPrime Videoで見放題配信が開始。期待していた作品なので、早速家族で鑑賞しました。
感想:140分は長い。個人的にトラヴィス・ナイト苦手
予告編からは、2023年の隠れた名作『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』のような楽しい映画に見えたので、楽しみにしていた。ところが、いざ再生してみると本編が2時間20分もあることに驚き。
この手のパルプっぽいダサめの衣装のSF映画で、140分コースとはどういうことだ?と思ったら、やっぱり2時間に収めた方がいいような内容で驚いた。
なぜか妙にギャグを入れてくる。しかも間を取るタイプで微妙でした。

『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、コメディ映画やドラマを手がけてきた個性派、タイカ・ワイティティが監督。マイティ・ソーという、神っぽいけど実は宇宙人というキャラクターが別の惑星で大冒険する作品で、1作目の神のお家騒動や2作目の地球と宇宙の危機とは違う。3作目は、スペースオペラと故郷の終焉という壮大な物語にギャグを織り交ぜていて楽しかった。
今作もまたその3作目に近く、他の惑星の王子だった少年が星の危機によって地球へ飛ばされ、青年になって故郷へ帰り、その星を救う物語がギャグ混じりで描かれるわけ。
タイカ・ワイティティは、その間抜けな感じをうまく笑いにする。一方のトラヴィス・ナイト監督は、別にほかの作品でコメディを成功させてきたわけでもない。間抜けな感じは一緒なのにテンポが悪く、まぁまぁ見ていて辛かったし、笑えない内容もある。
価値観は現代向け。でも主人公のくだりが長い
一応過去にも映画化されていますが、約40年の時代差もあって、男性は筋骨隆々で女性はトロフィー、みたいな価値観はさすがにアップデートされている。
もちろん主人公は筋骨隆々なんだけど、変に優しかったりなよったりしている。人事部勤務のセミナー大好き野郎で、人望はないけどメンタルトレーニングだけは受けました、みたいな変な奴。
そんなことをして映画の尺をわざわざ20分も増やすのであれば、間を取ったギャグの感じはどんどん端折って2時間に収めた方がみんな幸せになったんじゃないかなぁと思うのであった。
キャラクターのキッチュなおもちゃ感はとても良い
映画の浅いスペースオペラ的なところは予告編から読み取れているので、悪い点ではないと思う。
むしろデザインの幼稚じみたダサさについては、逆に味があっていい。
もともとはアクションフィギュアを中心とした玩具シリーズ。サイボーグトカゲ風の悪い奴や、ヘルメットをちょっと改造したようなスチームパンク風だけどSFっぽい戦闘スーツ、ほぼ上半身裸で変なブローチみたいなのをつけてるデザインとか、これはこれで良いなぁって思う。
そのキッチュな感じからは、トラヴィス・ナイトが手がけたストップモーション映画の、デフォルメされたキャラクター表現との繋がりも感じられて、相性がいいんじゃないかと思う。
首が伸びるやつは、普通に考えればキモいのに、気持ち悪くなさは異常だし、頭突きするだけのキャラのアホさ加減も良い。フィストも逆に接近できなきゃただの兵隊と変わらないなぁとか、そういうアホさ加減がちょうど良くてよかったです。
悪役はDC映画でジョーカーも演じたことのあるジャレッド・レトがやってましたが、それについては吹替版の鑑賞だったこともあり全然わかりませんでした。頭だけ骸骨という変なキャラだなぁと思いました。吹替版だと杉田智和さんで相変わらずよかったです。
その相方の魔女のような人は、スーパー戦隊の魔女のようなルックでよかったです。
ヒロインのティーラは恋人ではなく幼馴染の友人という感じで、価値観のアップデートがあるなぁと思ったけど、そこはゴリゴリに恋愛要素があってもスペースオペラ感が追加されてよかったなぁと思う。
後で知ったけど、このキャラはダンカンの養女で、ソーサラスの娘という設定の模様。
そのソーサラスも、鳥の羽が腕になってる不思議なキャラ。しかも演じてるのがモリーナ・バッカリンという上手い人選なのに、全然出てこなくて驚いた。やっぱり自分は監督のセンスにはハマってないなぁと改めて思った。
イドリス・エルバについてはムキムキのイケオジのイメージが強かったけど、脳筋からのアルコールで堕落したおっさんという幅のあるキャラクターで正直、違う俳優さん??って思ってしまった。こういう情けないキャラクターも演じられるんだなぁと。
お掃除ロボットが全然活躍しなかったのはがっかりでした。
ギャグだけでなく、アクションまで『マイティ・ソー バトルロイヤル』に似てたなぁ。
2017年公開なので記憶の彼方になってしまった人もいると思いますが、回転宇宙船とのチェイスなど、『マイティ・ソー バトルロイヤル』で見たような内容だったのでがっかりしました。
ギャグだけでなくアクションまで似てくると、主人公もクリス・ヘムズワースと比べてしまう。ニコラス・ガリツィンさんも良い役者だと思いましたが、さすがに及ばない感じでした。
そこはもう少し『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』でも見て勉強してほしかった。見た目だけでなく、映画の中身でももう少し頑張ってほしかったです。
緑の虎とか最後にしか出てこなかったしさ。。。
続編を意識したエピローグ??でも続編ないやつでしょ?
※ここからラストとエンドクレジットのネタバレを含みます。
劇中後半では父が死に、能力を取り戻して、自分が伝説の戦士だったみたいなことがわかる。さらにヴィランとの和解を試みるなど、主人公らしい個性を披露して、平和になった星でおしまいという感じでした。
ところが終盤には、魔女がヴィランの頭部を回収。さらに、実は主人公には双子の妹がいて、その妹はすでに別の惑星で戦いを指揮している?という描写もあり、映画は終わるわけ。
「ヒーマン」という名前も映画の終盤で主人公が自ら名付けるヒーローネームだし、相棒の緑の虎の装備も終盤で解放。1作目はオリジンとして描くことを意識した模様ですが、さすがにこの内容では続編は厳しいのでは??と思いました。
hisSCORE
・脚本のユニークさ、濃さ、テーマ性 5/10
・映像のアプローチ 7.2/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 6.6/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 6/10
61点
期待値を下回った映画でした。多分120分以下の映画だったらもっと面白くなったと思うんです。
編集なのか演出なのか、尺を削る意識が足りない映画に思えました。
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最後に:ご訪問ありがとうございます
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