◎【78点】ウォッチメン アルティメット・カット版【解説 考察:10年待った日本語版完全版】◎

ウォッチメン アルティメット・カット版

映像不可な原作を改変しての映画化は?

原作の濃厚なお話、そして衝撃的なラスト。
映画でもフラッシュバックにより
濃厚なキャラクター描写に成功しているが、
予算の問題か、
最後のオジマンディアスの悪行が、
Dr.マンハッタンの遺伝子を用いて
製作した宇宙怪獣を世界各地に送り込んで、
世界を一つにして宇宙の脅威と
戦おうとすることから、
Dr.マンハッタンのエネルギーを
唐突に世界各地に送り、
都市部にクリーンな核攻撃を行い世界を穿つ。
結果、Dr.マンハッタンを倒す為に
アメリカとソ連は
手を組み核戦争の未来は回避。

どちらにしろDr.マンハッタンは人類を見限り、
地球から去ってしまうことは変わりない、
だがオジマンディアスに対しての言葉は違い、
映画ではオジマンディアスを
肯定している節があり、原作だと無関心に近く
あくまでも人間の世界を人間に委ねており、
オジマンディアスは許されない罪の責任と
Dr.マンハッタンの言葉に自身の所業の
正しさに自信をなくし、苦しみ尽くす。

その重みを読者としてヒーローの決断の重さと
正しき行いとは何なのか?という
圧倒的なカタルシスが読破後に
胸を駆け巡るのだが、
映画だと良かったねぇーぐらいな
気持ちになってしまい、オジマン偉大!!
ぐらいになってしまう。

まぁそんなことよりナイトオウルに人間臭さと
ロールシャハの顛末がやばい。

映画は映画で具現化の成功や音楽の選曲など
良さが無限にあったと思うが、
それでも物語の改変に問題はあると思う。

そりゃイカの怪獣を映画に出すとなると
CG製作費で予算が数倍に跳ね上がったり、
尺も大幅に増えたりするだろう。
だからこそ映像化不可と
言われた作品だと思うし、
現在でも真の映像化は不可なのかもしれないが
『ロード・オブ・ザ・リング』が
ドラマでリブートできるならできる気もする。

とりあえずDr.マンハッタンの回顧のシーン最高。
人体を再構成するシーンとか最高。

人間に興味の失せた彼がシルクの父親が
コメディアンと知って、
絶対に結びつかない原子であった
2人の子供の彼女が
「人間だけがありうる
理解できない原子であると理解し」
マンハッタンを説得できる奇跡の存在なことは
原作どおりだったので良かったです。
あとイカ怪獣星人って
クトゥルフに似てるって今更思った。
アラン・ムーアって史実と神話もしくは
偶像というか逸話を結びつけるの大好きだし、
そこからの引用はありうるし、
旧支配者を
オジマンディアスが作るっての熱いな。
あれ原作ってクトゥルフが引用なのかぁ???

アルティメット・カット版の追加は??

さてさてアルティメット・カットというか
ディレクターズ・カットの追加要素ですが、
全体的にR15風になった印象。
もはや劇場版を見れないし、
見たのが2009年とか2010年の
再鑑賞以来なわけでうろ覚えすぎるが、
グロやエロが増えた印象。

ギャングと戦うナイトオウルと
シルクですが、骨折りなどの人体欠損。
Dr.マンハッタンのプライベートで
ちんこポロンポロンや、
Dr.マンハッタンの原子分解で、
人体欠損やらが増加。
さらにインポオウルとシルクでの
セックスではおっぱいがポロンポロンと
ありがたい。
マリン・アッカーマンが全盛期の
美しさなのでおすすめ。

その他の追加では、
初代ナイトオウルが殺害されてしまう
シーンが予告でしかなかったが、
本編に盛り込まれてます。

またアニメの挿入後に売店で黒人の少年が
読んでいる展開が追加、
ことあるごとに彼が登場しウォッチメンが
社会としての物語である側面が濃くなり、
原作カタルシスが増す。というか劇場版は
ヒーロー映画でしかなくなってるな。

あと全体的に回想シーンが
長尺になっている印象。

UHDは買いか?

この判断については微妙。
4K効果というのはそんなに感じなかった。
明るさについては、重要な作品かもしれない。
全体的に屋内の暗いシーン、
というか黒いシーンが多い。
それは
『バットマン vs スーパーマン
 ジャスティスの誕生』でもそうだったので、
監督の趣味だと思う。

黒っぽい背景や鉄鋼の錆びた感じを重視
していると思われる。
その為、Blu-rayやDVDなどでは
明るさの幅が少ない為、
UHDでは差が明確になり鮮明であることは
間違い無い。

本作の最上質の映像体験をしたいなら
おすすめだが、
アルティメット・カット版しかないことには
注意をしたい。

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hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 7.3/10
・音楽 10/10
・上映時間と個人的趣味 7.8/10

78点

ネタバレ あらすじ

ネタバレあらすじ
1985年アメリカ。
エドワード・ブレイク
(ジェフリー・ディーン・モーガン)は
突然の来訪者に殺害される。
来訪者は並々ならぬ格技を用いていた。

この世界は現実の
アメリカとは違う歴史を歩んだ。
1930年代に人間よりも
優れた力の持ち主たちが
コスチュームを纏い
自警活動を行なっていた。

いつしか彼らは集合し、
ミニッツメンという
ヒーローチームとして活躍。

第二次世界大戦が終結。
街には彼らと対をなす
コスチュームを纏った犯罪者が現れ、
ミニッツメンは大いに活躍した。

しかし時間が経つごとに、
報復を受けて殺害されてしまうものや、
精神病を患ってしまうもの、引退するもの、
ひっそりと姿を消してしまうものなど
ヒーロー活動は衰退していく。

1960年代には第二世代のヒーローが現れた。
彼らも集合し
ウォッチメンというチームを組む。

その中には、重力以外で
物質を引きつけ合う力が
存在するかどうかを確かめるため、
イントリンジック・フィールドの
研究の実験室での事故により
原子まで分解された体を
再構成させて復活させた
ジョン・オスターマン
(ビリー・クラダップ)こと
Dr.マンハッタンも参加している。
彼は他のメンバーとは違い。
人間を完全に超越した超人だった。

アメリカ政府はウォッチメンを政治利用し、
Dr.マンハッタンと
ミニッツメンからの継続メンバーの
コメディアンを
ベトナム戦争へ投入。

史実でアメリカが敗北したベトナム戦争は
アメリカが勝利。

当時の大統領だったニクソンは再選し、
ソビエト連邦は存続したままだ。

それ以来アメリカの歴史に
Dr.マンハッタンは介入。

またコメディアンはニクソンの下で汚職を幇助
ケネディ暗殺の犯行も担当した。

しかし1980年代国民の
ニクソン政権の批判と
ヒーロー活動の批判により、
ニクソンは自警行為の禁止を
キーン条例として制定。

ウォッチメンの活動は非合法となるが、、
Dr.マンハッタンに対して政府は活動を認可。

ウォッチメンのメンバーであり天才科学者兼
会社CEOでオジマンディアスこと
エイドリアン・ヴェイト
(マシュー・グッド)は引退するが
Dr.マンハッタンと共に彼の能力の技術転用と
製品開発を行っている。

そしてコメディアンは政府諜報員として
活動を行なっていた。

エドワード・ブレイクの件で、
現在も非合法な自警活動を
行うウォッチメンの一人、ロールシャハ
(ジャッキー・アール・ヘイリー)は、
犯行現場である彼の家を捜索中に、
彼がコメディアンであることを知る。

一般人を超越する力を持つ彼を
殴り殺した形跡を見て、

この犯行が通常の人間での犯行ではなく、
ヒーロー活動に恨みを持つものだと思い、
引退した相棒のナイトオウルⅡ世こと
インポ野郎のダニエル・ドライバーグ
(パトリック・ウィルソン)、
Dr.マンハッタンとその恋人で引退した
シルク・スペクターⅡ世こと
ローリー・ジュピター
(マリン・アッカーマン)、
そしてエイドリアンに警告の為、会いに行く。

コメディアンの葬式にて、
ロールシャハは
彼のかつての宿敵であるモーロックが
参列していたことを知り
帰宅後の彼を襲撃する。

しかし年老いたモーロックは犯行を否定、
またコメディアンが殺害前のある晩突然、
彼が現れ寝ている自分を見て涙を流しながら
「こんなはずではなかった。」と
泣き崩れたことがあったことを彼に告げる。

あてが外れたロールシャハは捜査を続ける。

Dr.マンハッタンは
テレビの討論番組に出演する。
その直前に彼は恋人のローリーと喧嘩。

彼はだんだんと感情を失いつつあり、
人間に対しても
原子の集合体でしかないと認識を改めていた。

テレビの討論番組の収録中に、
ウォッチメンを執拗に追う新聞記者により、
自身が原因で周囲の人が
癌になっているのではないか批判を受ける。

親友だったウォーリーは癌で死去し、
かつての恋人だった
ジェイニーもまた癌に侵され、
わざわざ討論番組に現れ、
Dr.マンハッタンを批判する。

周囲の収録参加者や記者たちも一斉に
Dr.マンハッタンを批判することで彼は動揺し、
テレポートし、火星に行ってしまう。

そしてDr.マンハッタンは
自分が今の姿になってしまったことを回顧する

ローリーは兼ねてからストレスがたまると
ダニエルに愚痴をこぼしたりしていた。

ダニエルのナイトオウルの
自宅にある装備などを見て昔を懐かしみ、
二人で出掛けていくと、チンピラと遭遇。
持ち前の身体能力で彼らを撃退した2人は、
昔の情熱に高揚感を覚えた。

そして社会はDr.マンハッタンの逃亡により、
絶対的なソビエト連邦への抑止力を失い、
核戦争の危機とアメリカの終焉を感じ始め、
終末時計の針がさらに進むのだった。

最後に:ご訪問ありがとうございます

あとがき
閲覧いただきありがとうございます。本ブログは筆者の鑑賞記録保管を目的としたブログです。本ブログ記事を読むことで私が味わった娯楽作品のカタルシスを追体験できるかもしれません。ですがこの記事を読むことで追体験するのではなく映画を鑑賞して自分自身でカタルシスを味わってください。私以上の発見と出会うことができるのではないかと思います。本日はご訪問いただきありがとうございます。

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30代後半のおっさんです。妻と娘と暮らしながら、映画館で注目作を観たり、家でUHDを見たり、PS5でゲームしたりしています。 このブログでは、映画・アニメ・ゲーム・ガンダム作品を中心に、点数つきの感想やネタバレあり考察を備忘録として書いています。 好きなものはガンダム、洋画、洋楽、バットマン。初めて来た方は、映画おすすめまとめ、ガンダム作品レビュー、Rick and Morty感想まとめからどうぞ。