◎【映画感想】聲の形 【80点】◎

「重い重すぎる」
日の丸2016年日本作品日の丸
監督
山田尚子
(『映画けいおん!』『たまこラブストーリー』)
評判が良かったので、鑑賞。
漫画が原作のアニメで
2015年版『このマンガがすごい!』オトコ編で第1位など、『マンガ大賞2015』で第3位を獲得した実力のある原作。
アニメーション制作は京都アニメーション。
『劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜』や『映画けいおん!』などを制作。
感想としては
・重たい
・重たい
・重たい
・映像綺麗
・音楽も綺麗
・上質
という感じ。
題材からしてすごく重たい。
・いじめ
・障害者
・贖罪
・親しい人の死
・自殺
重たいもの全部のせ
の本当に特上天丼状態。胃もたれやばいよ。
よくもまぁ漫画を描いたなぁと思うし、京都アニメーションもよく映像化したなぁと思う。
偉い!制作者たち偉すぎる!!
正直自分は、主人公の石田の気持ちなんかわかる。
やんちゃだったけど、高校に入って孤立して、そっから人が怖くなって、人に心がうまく開けなくなって、何にもうまくいかなくなって、とりあえずなんか悪いことは全部自分のせいとかに思えて、なんだかすごい苦しいけど、笑っているだけ。
そういうことある。辛くて仕方ない事があって、何もうまくいかなくて死にたくなる。
そういう気持ちあるし、今より過去が楽しくて、過去に戻りたくなるような。
でも劇場の尺に合わす過程で、原作のキャラクターの要素を削っているのがよくわかるし、障害を持った西宮の内心では劇場版では分かりづらくなっているように思えた。
生まれた事、存在自体に罪を感じて、いじめられても仕方ないと思い、やり過ごしていき、どこか感情が欠落している少女。
ずっと耐えてきたけど、好きだと思う人にも自分の気持ちが伝わらないことに初めて怒りを覚え、終わりにしたいと思い始めるのだが…。
漫画の中で美少女にデフォルメされたヒロイン西宮が、映像化に際して、生々しく発音がおかしいとこが、欠落した人間として具現化されているのが、重いパンチのようにズシンとくる。そういった音の効能が素晴らしく、際立った環境音やBGMが映画を非常に彩る。
映像も非常に切れで、キャラクターそれぞれが可愛い。
ただ癖が強すぎて一人もいいやつがいないとも言えるような状況が辛く、現在じゃなくて、過去を掘り起こして再生させようとするという痛々しさマックスの展開は、希望と絶望のすれすれを歩きすぎててヘビー。
それぞれに問題の抱えたキャラクターたちの中で、ナチュラルぼっちの永束くんは、映画のコメディー要素でほっこりさせてくれたし、終盤では泣かせてくれる唯一の救い。
しかし積み重なった絶望の果てでも、微かな希望を見出し、それを大事にして前に進もうとする姿は、現代社会の辛い日々にも立ち向かっていこうというちょっとした希望を見い出させてくれた気がした。
もし西宮がブスだったらこの話が成立しないような気がするが、まぁいいか。
メモ得点メモ
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど  8/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 9/10
・上映時間と個人的趣味 7/10
80点
漫画読んでます。
映像化した事が素晴らしいなぁ。
贖罪と贖罪の繰り返しが人を苦しめる。
行き場のなさがとことん辛い。

関連記事・広告

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA