△【64点】劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」【解説 考察 :TVシリーズの焼き直し】△

劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」

製作

2019年日本映画

テレビシリーズ
ほぼそのままで残念

監督

富野由悠季
機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者
ガンダム Gのレコンギスタ
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
機動戦士ガンダム

あらすじ

TVシリーズ『ガンダム Gのレコンギスタ』の全26話をベースに全5部作に再構成。
本作は第2部だ。

現実の北米大陸に位置するアメリア。
その独立部隊メガファウナに協力したベルリ少年は、
G-セルフという強力な兵器を操縦できた。
彼以外だとメガファウナのリーダーでありアメリア軍最高責任者の娘であるアイーダと
宇宙からG-セルフに乗ってやってきて、現在絶賛幼児退行中のラライヤが操縦できる。

もともと飛び級生だったベルリの天才的な技量により、
驚異的な戦果を上げるG-セルフは、
メガファウナのクルーでアメリアの大統領の息子クリムニックに良いように使われ、
彼の故郷である南米にある宇宙からのエネルギー供給のライフラインを所有する
キャピタル・テリトリーの武装組織キャピタル・アーミーとの戦いに巻き込まれていく。

宇宙にて偵察任務に出たベルリは、
どうにか故郷であるキャピタル・テリトリーに帰還しようと思った矢先、
恩師であるキャピタル・ガードのデレンセンの乗る可変兵器との決戦に陥る。


via GIFMAGAZINE

デレンセンが自分を救うためにずっと戦いを仕掛けていたことを知り、
そしてデレンセンは教子に命を奪われることにようやく気づき、
彼を殺したことで計り知れないショックを受けた。
恋人をベルリに殺されたアイーダも
償いとして協力してくれたベルリに同情し、次第に態度を軟派させていく。

しかしベルリ要するメガファウナに対して、
キャピタル・アーミーはさらなる猛攻を仕掛ける。
ベルリの同級生で元クンタラという人間の食料にされていた種族出身のルインは、
キャピタル・ガードの司令官であり、キャピタル・アーミーを暗躍させるクンパに見出され、
特殊なマスクをつけて、自らをマスクと名乗り、
新兵器を駆り、G-セルフを取り返すため、
いや自らの出自の呪いから脱却すべく戦場で功績を得ようと邁進する。
しかし彼の前には飛び級生の天才パイロットであるベルリが立ちはだかり、
マスクはそれを察知し、G-セルフに執着するようになるのだった。

また宇宙でキャピタル・テリトリーの重役でベルリの母ウィルミットが、
ベルリに会いたいが一心で宇宙からメガファウナに大気圏突入可能なグライダーで
出撃してしまうのだった。

混迷を極める中、
メガファウナに物資を補給する中、アイーダの父は月に戦艦の影を確認し、
宇宙からの軍艦の地球への来襲を予期し、その情報を政府に伝えようとする。
またメガファウナもまた宇宙へと飛び立とうと検討するが、
キャピタル・アーミーは、さらなる兵器を投入する。

2020年2月25日劇場鑑賞 2020年11本目



テレビシリーズではわかりづらかった作品全体の相関図が見えてくる

5部作の2作目である本作。
TVシリーズの6話から11話をまとめている。

TVシリーズでは彼らは何のために争っているのか?
それが全くわからず、とりあえず楽しい!かっこいい!!敵!!
戦いとエネルギーが終始描かれて、
スーパーロボットアニメの単発完結風の魅力はしっかり描かれているし、
毎回違ったロボットが登場し魅力的に描かれており、
プラモデルなどが欲しくなる購買意欲をくすぐる作品だったと思うが、
本当に勢力図がわからなかった。

今作を見ることでようやく作品世界の方向性を知った

2カ国の戦争に介入することになった世界の中心の国家。
しかし宇宙からの侵略者が迫っていることを知る。

そのための備えとして宇宙からの支援者による兵器設計図の送付があったわけだ。。。

むしろこうやってまとめてみるとようやくわかってくるが、
TVシリーズでは敢えて描かなかったと思っていたが、
とりあえずは『Gのレコンギスタ』はややこしいの変わらず。

まず地上間の対立が10年続いていたという設定はこっちもテレビ版も会話の中だけで出てきて、
全貌は見ないため現実味もない。
気がついたら宇宙から侵略者がきて戦っているという印象だったが、
今作ではそこが補完されたのかな?と思ったが、
帰宅後自宅にてテレビシリーズのBlu-rayを見直したが、
テレビシリーズでもちゃんと描いているといえば描いていた。。
これは逆に週一ペースじゃ印象が薄すぎたのかな。
失念していただけかもな。

変化なし

せっかくの劇場版でTVリーズにこんな展開あったっけ?
って思ってTVシリーズ見直したらあっさりありました。

つまり今作は劇場版にまとめたけどそんなに変化がない。
シナリオにも変更もないわけで、
しかも5部作の尺の猶予で、TVシリーズの焼き直しになっただけか??
ガンダム好きだから見たけど、少し物足りなかった気もする。
劇場用にアップデートされた音響など良い点ももちろんあると思うが。

ますますカミーユ化していくベルリ・ゼナム


via GIFMAGAZINE

前作でアイーダさんの思い人を殺してしまった結果。
かなりアイーダに辛辣な扱いをされて悔やむ描写が多数追加されたことになった。
その結果TVシリーズのサイコパスらしさが欠如され、
悩み苦しむ主人公へと再構築されたベルリ・ゼナム。

今作でも同様に心理描写が追加されて彼の背負う痛みは増していく。
またアイーダの心情もより詳細かされ、
ベルリへの憎しみと戦争の指揮官としての責務で感情を殺す自己成長も濃くなったが、


via GIFMAGAZINE


TV版のおてんばダメ娘へと軌道修正で残念。

ベルリは恩師であるデレンセンを殺害してしまうことで、
かなり精神的に追い詰められる描写が追加。
嘔吐まで行い、ノレドが精神的支柱になっている描写もある。


via GIFMAGAZINE

戦いに悩む彼が、人を殺さない戦争へと傾倒していくというヒロイックさの増加、
さらにはあっけらかんとして寝返ってきたベルリの先輩ケルベス。
今作ではあからさまな追加シーンでベルリに対し、
「なぜデレンセンを殺したんだ?」と真に迫る描写も追加、


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その時のベルリの陰鬱な表情と男同士としてのけじめとして厳しい言葉をはくケルベス。
追加シーンとしては最高に情感の高まるエピソードとして満足度は高いが、


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よりベルリを追い詰め、戦争へ傾倒させてしまう要素に繋がり、
ますますカミーユのような精神崩壊に結びつくのでは??

またパンフレットでは4作目からはオリジナル展開や追加の戦場もあるということで、
鬱ではないが、幸福への道程の物語が導かれるのではないか?

どうなる石井マークベルリ

これもまた気になること。
2019年12月末でベルリ役の石井マークが事務所との問題で退社。
さらには声優業も休止とあって、
この劇場化に対して暗雲立ち込めてしまった。
富野監督も高齢のため、そろそろ遺作になるのではないかという状況。

もしかしたら『閃光のハサウェイ』の前倒しや、
全く情報はないが『サンダーボルト』の続編が製作されたりと、
完結まで違う作品を見ることができるかもしれないが、
完結までの月日が延びてしまうのは、
2作目があっと言う間に公開したことに対して、
残念でならない。


via GIFMAGAZINE

ちなみに相変わらずのG-セルフのとんでも性能。
これはテレビ版から変わらず。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 4/10
・映像のアプローチ 7/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 7.5/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 7/10

64点

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