☆ノーカントリー 2009年度28本目☆

「映像から伝わる恐ろしさ」
2007年米
監督
コーエン兄弟(バーン・アフター・リーディング)
出演
トミー・リー・ジョーンズ(メン・イン・ブラック)
ハビエル・バルデム(海を飛ぶ夢)
STORY
1980年代のアメリカのメキシコの国境に近いテキサス州での話。一台のパトカーに変な髪型の男が連行されていく。しかし署について取り調べ中、変な髪型の男は警官を絞殺。彼の名は、アントン・シガー(ハビエル・バルデム)彼の相棒は、弾丸の必要の無い酸素ボンベを改造した圧縮型エアガン。それと同じ頃狩りをしていたモスは、麻薬の取引がもつれて銃撃戦の跡を発見した。そして彼は、大金を見つける。自宅へ帰ったモスだが、だんだんと不安になり事件現場へ戻ってしまう。そこでは、追っ手が既に調査を始めていて、彼の存在がバレてしまう。なんとか一時的に逃げた彼だが、追っ手を振り切る為、妻を実家へ帰し、1人逃亡の旅へ出る。そしてマフィアのボスに雇われてたシガーは大金についた発信機を頼りにモスの追跡を始める。また現場検証に来た保安官のベル(トミー・リー・ジョーンズ)は、モスの車を発見。モスが事件に巻き込まれたのを察知し、モスの身柄を保護する為行方を追う。
だがベルの進む先には、シガーにより無慈悲に死んで行く人間達の死体が待っているのだった。     2009年5月11日再鑑賞
感想
普通に面白い娯楽映画と言っても過言では無いほど、特に特質する点があるわけでは無い普通のクライムムービーに似ている。
でも。
1つ違うと思ったのが、あの変な髪型のシガーって言う殺し屋。
コイツが、なんつうかキャラめちゃめちゃ濃いし。
キャラが濃いってレベルなのかわからないけど、コイツ1人で映画が悪意に満ちる。本当に凄い。
登場シーンから「この人、人間なの?」と思わせられる。(笑)
そしてこやつの武器がまた、独創的。
個性も強いがある意味最強。っていう。
映画自体は、なんかどっかにありそうな良質のクライムムービーなんだ。でもシガーがワンシーンでも出ると戦慄が走る。そういう映画。
そもそもシガーの言動や行動が本当におかしいし。基本的シガーをフューチャーしてる映画。
劇中のシガーの会話がまさに異常。
彼には社交辞令は効かないし、彼には「おはよう」も「ごめんなさい」も通用しない。
そして彼の象徴こそが新人類。
つまり私たち。
そもそもノーカントリーの意味ってのが、古い人間に生きる世界はない。って意味(かなり簡易的)。
その象徴であるシガーが、凄まじく絶望を示してくれる。
いや。でも本編自体もかなり、意外な展開で驚きかな。
あとラストシーンもやってくれる。
軽くざわつくかも。と思う程濃厚。
でもオレ的にはテーマをわかっててもシガーがあまりにも素敵過ぎる。ある意味では笑える。
シガーがスーパーヒーロー並みにぶっ飛んでる。
ただ彼はまさしく人間であって、彼みたいな人間が現実に存在を始め、増殖している。つまり未来は絶望なのだよ。と何故アカデミー賞をとったのか謎。かなり自虐的。
ちなみに映像もシンプルながら力強さがあって、静寂さや音を巧みに利用しかなり素敵です。
ここから2回目の感想。
一年前に比べて更に色んな映画を見て来たけど、この映画はやっぱりやばい。
映像で物語がシンプルに描かれてるのにようやく気づき、必要最低限のセリフや音のみで、見ることでしか映画を解釈出来ないので、自ずと集中力が上がってしまい、やってることもシガーの変態ぶりで虜になってしまい、すごい楽しめたし、これ何度でも見れるなぁーと思った。
てかシガーはやっぱりすごい。
個人的にダークナイトのジョーカーよりすごいんじゃないかとも思えるし、あんなに引きの画でさえも、彼からでるまがまがしさと不条理さと普遍さの共存さは、本当に可笑しい。
基本的に静寂が響く映画なので、銃を放つ音が痺れる。特にサイレンサーをつけたショットガン。あんなの今まで映画に出て来たかと思うほど。
相変わらず色んな意味で面白い。
得点
9点
DVD欲しいなぁー。

広告

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です