「エロシーンは『ブラック・スワン』の方が多い」
2011年アメリカ制作
監督
アイヴァン・ライトマン
(ゴーストバスターズ)
出演
アシュトン・カッチャー
(バタフライ・エフェクト、キス&キル、べガスの恋に勝つルール)
ナタリー・ポートマン
(ブラック・スワン、メタルヘッド、マイティー・ソー、レオン、Vフォー・ヴェンデッタ)
あらすじ
エマ(ナタリー・ポートマン)とアダム(アシュトン・カッチャー)は学生時代のサマーキャンプで出会った。アダムはエマとセックスがしたかった。
10年後ミシガン大学でパーティーをしていたアダムの元に再びエマが現れた。なんとエマは父親の葬式にアダムを連れて行ったのだった。
そして翌年、エマはアダムとロサンゼルスで再会する。その時、アダムにはヴェネッサという大好きな彼女がいた。エマは病院の研修生になっていた。アダムは若者向けの学園ミュージカルドラマのアシスタントプロデューサーだった。その時アダムはエマの番号を教えてもらうのだった。
それから更に数年後。
アダムは出世の為に自ら脚本を書いた。アダムの父は実は、昔のテレビドラマの大スターだったので、アダムは父にアドバイスを貰うべく久しぶりに実家に帰った。しかしそこには、別れた彼女のヴェネッサがいた。なんとヴェネッサと父親は付き合っていたのだった。
未練があったアダムはとても落ち込んだ。落ち込んだ勢いで女とやる為に片っ端から連絡するが、誰も連絡が取れず気がつくと知らない人の家にいたのだった。
元々やりチン気質だったアダム。しかしここがどこだか分からない。
そこはエマたち研修医がルームシェアしている部屋だった。魅力的な体格の持ち主であるアダムに欲情したエマは、目覚めた彼と瞬時にセックスをする。
短い間でも楽しめたアダムは、エマのことが気に入り、エマと仲良くしたいと思うのだが、エマはそれを拒むのだった。
めげないアダムにエマは条件を出した。それは軽い関係、つまりセフレでいるということだった。
最初は戸惑うアダムだが、そのうちどうにかなると思い、彼女とのセックスライフを楽しむのだが…。
2011年11月24日鑑賞
あらすじ
映画の感想って、まじで溜まるよね。最近頑張って消化しているけど、見る度増えて行って、まじ追いつかない。自己満ではあるもののサイト充実?の為に、簡易化してでも書きたい思います。
可憐な少女が大人になった?
日本では4月に映画館で公開され、その一ヶ月後に名作兼大ヒットになった『ブラック・スワン』が公開されて、なんかちぐはぐしているが、全米では先に『ブラック・スワン』が公開され息抜きのような内容でもあるイケメンといちゃいちゃする本作が後に公開されたわけです。
公開当時に日本で両方劇場で見た方は、きっと何じゃこりゃ?なもんだったと思います。配給はマジで嫌い。
原題は『No Strings Attached」意味は「縛りの無い関係」でしょうか?上手く訳せませんが、とりあえずセフレから恋に発展するというエロラブコメディ。
近年では、そういったエロラブコメディというのが一時期流行ったようで、ジャスティン・ティンバレイクと『ブラック・スワン』でも妖艶な女性を演じたミラ・クニスの『ステイ・フレンズ』、同じジャンルに入れるのはおかしいかもしれないけどジェイク・ギレン・ホールとアン・ハサウェイの『ラブ&ドラッグ』もエロが大部盛り込まれていました。
そういったハリウッドで演技派として頑張っている役者さんなどの大胆な映画が少しだけ流行って、しかもいずれもそれなりに不評というなんだかよくわからない流行があったということだけ頭に留めておいてください。(笑)
監督は、『ゴーストバスターズ』のアイヴァン・ライトマン。なんかB級映画ばっか作っている印象のある監督兼プロデューサーですが、息子がなんと『JUNO』『マイレージ・マイライフ』のジェイソン・ライトマンは息子というなんか面白い人。
ですが『ゴーストバスターズ』以降は『レボリューション』や『Gガール 破壊的な彼女』などの好評とは無縁の監督でもあるわけです。
なんだろね。製作総指揮もナタリー・ポートマンという謎の映画でして、もうナタリー・ポートマンがアシュトン・カッチャーといちゃいちゃしたくて作ったんじゃねぇか?と思う程のご褒美もしくは、ナタリー・ポートマンという価値のみに映画の価値を投影させたんじゃねぇかという映画。
てかこれだけは言わせてくれ
「アシュトン・カッチャーはスーパーマンを演じるべきだ。今すぐザック・シュナイダーのスーパーマンを彼に代えてくれ」
正直彼程のハンサムお兄さんはいないと思うし、スーパーマンのタイツも髪型も完璧に似合う。演技も実際割りと出来ると思うんだよな。
しかしアシュトン・カッチャーの評価は映画界のおいてはプレイボーイが先行しているようで、出演作品も月並みラブコメディが多いし、チャーリー・シーンの代役として有名テレビドラマに現在出演中のようだし。ラジー賞にもノミネートしていたし。デミー・ムーアと3Pが日常だったりと完璧なセックスアイコンでしかないのが映画好きとしては少し残念。
元々アシュトン・カッチャーについては、『バタフライ・エフェクト』から見ていたので、かなりお気に入りの俳優でもある。『バレンタインデー』でのあのファッションはマジで退いたが。
とりあえずは、『ブラック・スワン』で大人の俳優の仲間入りしたナタリーが違う意味で完全に大人な映画に出たというのが、この『抱きたいカンケイ』ということにしようと思う。
NOおっぱい。
しかしだ。こんなにエロ推しした映画にも関わらずナタリー・ポートマンのおっぱいは一行に出てこない。やたらそういう描写があるにも関わらずエロシーンは『ブラック・スワン』の方が多いという、ある意味企画倒れな映画だ。
挙げ句に、アダムがまた影がある青年という何とも言えない純粋な男で、しかも主人公だ。
それが訳ありの女のエマに恋をしたせいで、このような展開になったわけだ。
そもそもエマは何故、セフレ以外は拒むのか、それがこの映画の一番の醍醐味となるべきだったのだが、その理由もげんなりする程小さなことであって、そもそもエマという人間の性格が極端に問題があったというのが垣間見られるわけで、というかエマが全く魅力のないヒロインであることをまず気に留めてほしい。
同様の内容に近い『ラブ&ドラッグ』はもう少し納得できる理由があったし、それをちゃんと映画内では大事にしていた。
しかし本作は、それをわずか数分でしか描かず、しかもそれがそこまで気にするべき理由でもないわけだ。
その核心がまじでアホらしいわけで、そうなってくると映画もあれだし、終盤のエマの暴走もなんだかあれ。しかし終盤のエマが妙に可愛いのはなんだか良い。(笑)
まぁーそれでもね。アダムがなかなかの良い奴なんだよね。だからエマに振り回されるアダムが妙に可哀想で、いまいちラブコメディ?として面白くないんだよね。うんうん。
あとは冒頭の展開がいまいちよくわからなくて、エマとアダムが頻繁に出会っていたけど、それってなんか意味あるの?あとなんでエマとアダムはいきなりセックスを始めたの?エマってそもそもなんであんなにセックスが大好きなの?なんで割り切れるの?てかエマのセックスって本当に気持ちいいの?
なんかとことんよくわからない映画で、ちょっと酷い映画だったと思います。
得点
5点
とりあえずアシュトン・カッチャーが出ている映画が見たいならオススメ。しかしナタリー・ポートマンはこの映画でも少女っぽくて少しキモかった。
そういえば、無駄にグライズアナトミー要素あったけど、その海外ドラマのHシーンを参考にした程度で、レベルは甚だ違う。
抱きたいカンケイ DVD 2954円
まぁー1500円が妥当な内容だと思うしBlu-rayも無いので、微妙。
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