○【73点】イップ・マン外伝　マスターZ【解説考察：見出せ俺だけの詠春拳！】○

★この記事をまとめるとこんな感じ★

1 製作
2 あらすじ
3 感想
4 Blu-rayが欲しくなるぐらい面白かった！！
5 話がコテコテ
6 チャンだけが強いわけじゃない！
7 バティスタの目が優しくて小物感がやばい
8 イップ・マンとは違う自分だけの詠春拳
9 Netflixに追加されたのでついついマックス・チャンを再鑑賞
10 hisSCORE

製作

2018年香港・中国映画

マックス・チャンカッコ良すぎだろ！

イップ・マン外伝マスターZ [Blu-ray]

created by Rinker

出演

マックス・チャン
・グランド・マスター
・ドラゴン×マッハ!
・パシフィック・リム: アップライジング
・イップ・マン　継承

デイヴ・バウティスタ
・リディック: ギャラクシー・バトル
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
・ブレードランナー2049

シン・ユー
・イップ・マン序章
・カンフー・ジャングル

ミシェール・ヨー
・クレイジー・リッチ!
・グリーン・デスティニー
・007 トゥモロー・ネバー・ダイ
・ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

トニー・ジャー
・マッハ!!!!!!!!
・トム・ヤム・クン!
・ワイルド・スピード SKY MISSION
・トリプルX：再起動
・ドラゴン×マッハ!

あらすじ

『イップ・マン　継承』直後。
1960年代イギリス植民地時代の香港。
詠春拳の使い手である
チョン・ティンチ(マックス・チャン)は、
香港で武官を開いたイップ・マンとは
同じ孫弟子でありながら、
貧乏で車夫を行なっていた。

お金のないチョンは、
裏稼業で闇闘技場でお金を稼いでおり、
イップとは正反対の人生を送っていたが、
彼もまた武官を開くことを夢見ており、
近隣のヤクザとの抗争に巻き込まれたことで
イップ以外の詠春拳の使い手がいたことを
タブロイド紙が彼に興味を持ち、
スポンサーのついたチョンは、武官を開き、
イップを亜流とし、彼に挑戦を挑むが、
イップは妻がガンにかかり彼女の余生のため、
決闘から身を引いたが、
妻の願いを聞き入れイップはチョンと試合を行い、
イップの圧倒的な技量の前に
チョンは負けを認める。

武官を閉めたチョンは、
息子と香港の飲屋街に転居。
そこで雑貨屋を営むチョンは、詠春拳を封印。
貧乏ながらも息子と2人慎ましく生活をしていたが
トラブルは彼を呼び寄せた。

街のヤクザのアヘンのトラブルに
巻き込まれたチョンは、
後日ヤクザに家を焼かれてしまう。
逃げ込んだ先の飲み屋街のオーナーの
フー（シン・ユー)の妹ジュリアに
先日のアヘンのトラブルで救ってもらったことの
感謝の返礼として、
フーとジュリアの家に居候し、
夜はフーの飲み屋の店員として働くが、
飲みに来るイギリス人水兵たちと折り合いが合わず
暴力をふるってしまうのだった。
困ったチョンを諭すフー。

そしてこの地で裏稼業を行う
チョウ一家の長である
クワン(ミシェール・ヨー)は一家の今後を考え、
裏稼業から堅気の世界に入ろうと考える。
しかし弟のサイ・キットは裏稼業で
お金を儲けることを画策。
アヘンに手を出しタブーだった飲み屋街で
さばこうとうする。
それを知ったチョンとジュリアは
止めるべく動くがフーの恋人であり、
2人の出会いの原因だった
ヤク中だったナナがサイ・キットの魔の手に
かかってしまうのだった。

2019年4月14日劇場鑑賞　2019年36本目
2020年8月2日Netflix自宅再鑑賞
2020年39本目

感想

IMDbなどの北米評価は低かったので
スルーをする予定でしたが、
日本のレビューサイトのFilmarksでは
4.0以上の好評だったのと、
もともとカンフーアクション映画が
好きだったので母親を連れて
劇場鑑賞してきました。

あとね。
『ドラゴン×マッハ!』を鑑賞して以来、
マックス・チャンさんの
イケメンカンフーマスターぶりがめっちゃツボ。
期待をしての鑑賞。

Blu-rayが欲しくなるぐらい面白かった！！

監督は『スネーキーモンキー蛇拳』
『ドランクモンキー酔拳』でジャッキー・チェンの
出世作をデビュー作で監督したユエン・ウーピン。

その後は、特筆して映画監督はしていないが、
アクション監督として『マトリックス』シリーズ
『グリーン・デスティニー』
『キル・ビル』シリーズ
『ダニー・ザ・ドッグ』など
ハリウッド映画での
アクションコーディネートを担当
これまで作家性の強い監督たちの映画を
豊かにしてきた人物だ。

また『SPIRIT』『グランド・マスター』などの
アジア俳優たちの映画もアクション担当し、
近年だと『イップマン　継承』で
アクション監督を担当し、
主役のマックス・チャンとは
『イップ・マン　継承』で共同作業していた。

マックス・チャンがイケメンすぎるのでスピンオフさせたに違いない！

イップ・マンシリーズの外伝である本作。
前作でイップとは違う強さを追い求め、
イップに負けたチョン。
拳法を辞めたチョンを戦いは
ほっとかなかったという

クソ王道のストーリー

やはり魅力はマックス・チャンかなと。
マックス・チャンの細身から繰り出される
アクションの数々が、とてもとてもカッコよく。
男が憧れる力強さの体現のようなイケメンっぷり。
しかも強い。強い。

そして多すぎるイケメンでのキメ顔！！

劇中内では詠春拳を封印!
身体能力の高さを全面に出した部分もあり、
強さだけでなく、
戦う場のギミックを活かした
王道アクション映画になっている。

また超友情出演でトニー・ジャーも参戦。

チョン同様の闇稼業の殺し屋として、
チョンに立ちはだかる。
『ドラゴン×マッハ!』を彷彿させる戦いだが、
トニー・ジャーの全身で一撃を込めるパワーと
マックス・チャンの華奢ながらもバネを活かした
戦いは迫力たっぷり！

技術での差が明暗を分ける感じが非常に面白く、
途中のシンクロなど手に汗握る。
しかもストーリーと一切絡まない
突然のストリートファイトなので、
なんかすっごく胸熱。

話がコテコテ

シリーズを通して、
なんだかんだ中国と諸外国の歴史軋轢を内包し
それをイップの詠春拳の強さを通して
苦境を超えていくシリーズ。

1作目では日本、
2作目ではイギリス、
3作目では途中アメリカの地上げ屋との戦いだが、
最終的には同じ流派との戦いと嫁との物語。
そして外伝の今作では香港マフィアを描きながらも
またも現地の中国人達を食い物にする
イギリス人といういつもの展開。

そのマフィアのあれこれがコテコテで
話はそんなに面白くなかった。

チャンだけが強いわけじゃない！

マフィアにカチコミにいくチャンとフー。
フーは『イップ・マン　序章』でも
違う役で出てる人なんだね。

ここで活躍するのがミシェール・ヨー！
ミシェール・ヨーが刀を使いチャンとバトル！
あと謎のボディーガードとのフーの戦いと
雑魚敵との事務所カチコミバトル！！

やはり『グリーン・デスティニー』でも強かった
ミシェール・ヨーが動く動く！！

姉御としての強さはすごく、
チャンも連携で刀を手にし対抗！！
面白かった。

バティスタの目が優しくて小物感がやばい

本作のラスボスは慈善事業家
兼レストランオーナーのバティスタ！
近年だと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
でのお笑い担当のドラックスが印象的だが、
素顔はこんな顔なんだな。

目が優しそうすぎて、妙ないい奴感が出ているが、
白人のデカさから繰り出される
パワーでチャンを追い詰めるが、
ここでついに自分の中の詠春拳を見つけた
チャンの詠春拳が爆発！！

これがまたかっこいいが、
それよりもバティスタ！
お前悪役としての小物感がすごいぞ！！
ちょっと笑えてしまった。

イップ・マンとは違う自分だけの詠春拳

前作での戦いの敗北で葛藤するチャンは、
本作で自身の詠春拳を見つける。
それは闇稼業で培った殺人拳である
圧倒的な力と命のやり取りで見つけた彼だけの武器
しかしそれは決して命を奪うためのものではない、
というわけで劇中でどう見ても『バットマン』を
コピーした人形が出てくるわけで、
これバットマンだよなぁーと
思わずにいられませんが、
近年のヒーロー映画の勃興を意識した
ダークヒーロー的な立ち位置をチャンに見出し、
チャンはまた詠春拳を
弱きものの為に振るう決意をするわけですが、
マックス・チャンとダークヒーローって
折り合い良すぎじゃないですか？？？

とりあえず獄長がまたもカッコよかったので、
『ドラゴン×マッハ!』もオススメです！