「始まってしまった…。」
猿達が帰って来た。
2011年に公開された『猿の惑星 創世記』の続編が、いつの間にか、完成して、公開!!
監督は、『クローバーフィールド』『モールス』などを監督したマット・リーヴス。
この2作は、個人的に面白いと思った作品で、特に『クローバー・フィールド』のカメラワークや脚本の切り口の斬新さに衝撃を受けたわけで、前情報無しでも、本作『猿の惑星 新世紀』が絶対面白い作品だと信じてた。
また全米での批評家、観客の評価もやはり高く、安心して見られる作品として、見ることを決めていた。
ドラマ映画で今年一番!?
『猿の惑星』なのに、ドラマ映画で今年一番かも!!と思うぐらい、胸を熱くさせるドラマ映画だった。
思えば、今年は面白い映画が多いなぁー。
等身大アクションスパイ映画
→『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』
痛快娯楽活劇
→『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
ぶっ飛びクレイジー映画
→『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』
ノスタルジー文化系映画
→『グレート・ビューティー』
そんで
ドラマ映画
→『猿の惑星 新世紀』
って感じですわ。
ネタバレ注意!!
もうね。猿って言うか、文明発達途中の古代人の映画みたいでね。
根本的には、よくある時代ものの古代の戦争映画みたいな体裁なわけでね。他国から独立した人民だったが、そこに隣の国から助けを求める奴がやってきて、指導者は協力を承諾するけども、かつて他国に奴隷のようにされていた指導者の部下は、他国の存在が許せなくて、指導者を他国からの攻撃のように暗殺して、暗殺を理由に他国に戦争を仕掛け。
挙げ句に他国を武力で支配するわけだけども、実は指導者は生きていて、他国の人が指導者を見つけて助けて、反乱を起こした張本人を倒すんだけども、他国の人たちは近隣から応援を呼んでいて、もう他国と自国は戦争は止めることはできない。助けてくれた他国の人に逃げろおれたちは戦う!!という映画。
って全部ネタバレじゃないですか!!
ということを猿を使って描く。
もうなんか、『マイティー・ソー』とかもそうだったけども、こういう映画って個人的に好きみたいでね。
こういう中身の映画なのに、それを高度な技術で猿の映画にしてて、その猿がいわば、空想の存在なんだけども、あまりに進化過程の人間のような生々しい表情や表現、動きなどなど、映像も凄いわけで、でも自然とドラマ映画として見てしまったわけー。
今年最高のシーンがある!!
更には、映画の中で、反乱をする猿が、小型戦車を奪うシーンがあるんだけども、そこがPOVのような映像で、凄く臨場感ある。
でも戦場と言ってもほとんどCGなわけで、そこに現実味を感じるので、もう異次元の素晴らしさ。
ただCGが苦手ってひとは、すげぇちっぽけに見えるかも猿が演技してるわけじゃないから、ゲームっぽいかも。
そのゲームの世界なのに人間にも近い文化の勃興具合とかが自分は映画の奥深さとか感じたよ。
まぁーコバがもう少し忠義の将で仲間未来の為に、戦争を考えたとかだったらもっと少年漫画風な熱血で、おれの胸熱だったけども、野性な感じに反乱をしたのがねぇ。もし未来の為に一時の悪に身を置くようなキャラだったら助演男優賞ものだったな。
あと登場人物関係では、ゲイリー・オールドマンが安定のある素敵な役柄、猿に重きを置く映画なので、かなりちょい役だったけども、印象的。
もっと悪いやつかと思ったら、普通に良い奴で、むしろ被害者だった。
あと『モールス』から主役だった少年が成長して登場。印象的な役ではなかったが、なんか嬉しい。
得点
物語と上映時間 8.5/10
映画の奥深さと世界観 8.5/10
キャラクターの魅力 8/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 9/10
音楽 8.5/10
俺の趣味 9/10
88点
正直続編はもう見たくない、ここまで来ると空想で補完の方が楽しいと思う。
前作で人類が滅ばないし、対立もなかったけども今回で明確になったしね。
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