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◎【85点】エルヴィス【解説 考察:伝説のロックスター達の死の裏側?】◎

ロックンロールを大衆文化にした男の悲しき搾取の物語?

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はじめに

“まえがき”
閲覧いただきありがとうございます。
本ブログは筆者の鑑賞記録保管を
目的としたブログです。
副収入目的で色々SEO対策をして
おります。
閲覧いただきありがとうございます。

本ブログ記事を読むことで
私が味わった娯楽作品の
カタルシスを追体験できるかも
しれません。

ですがこの記事を読むことで
追体験するのではなく
映画を鑑賞して
自分自身でカタルシスを味わって
ください。
私以上の発見と出会うことが
できるのではないかと思います。
本日はご訪問いただき
ありがとうございます。

製作

2022年オーストラリア・アメリカ映画

白人で初めて本物のロックを体現した男

監督

バズ・ラーマン
・華麗なるギャツビー
・ムーラン・ルージュ
・オーストラリア
・ダンシング・ヒーロー

キャスト

キャスト一覧
トム・ハンクス
・キャスト・アウェイ
・ビッグ
フォレスト・ガンプ/一期一会
プライベート・ライアン

オリヴィア・デヨング
・ヴィジット
・ベター・ウォッチ・アウト クリスマスの侵略者
・シスターフッド・オブ・ナイト 夜の姉妹団

ケルヴィン・ハリソン・Jr
・ルース・エドガー
・イット・カムズ・アット・ナイト
WAVES/ウェイブス

コディ・スミット=マクフィー
モールス
・X-MEN:アポカリプス
・ザ・ロード
・スロウ・ウエスト

デビッド・ウェナム
ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
・ヴァン・ヘルシング
300 〈スリーハンドレッド〉

デイカー・モンゴメリー
ストレンジャー・シングス
・パワーレンジャー

ネタバレ あらすじ

ネタバレあらすじ
1997年ラスベガス。
1人の高齢の男性が心臓発作を起こし
死を彷徨うが目覚める。
彼の名はトム・パーカー
通称大佐(トム・ハンクス)。
彼は20年前エルヴィス・プレスリーの
マネージャーだった男だ。
彼は詐欺師とも呼ばれているが
彼自身はそうは考えていない。
彼はエルヴィス・プレスリーとの
出会いと成功の物語を語り出す。

1954年ごろのアメリカ南部の
テネシー州のメンフィス。
『グレイテスト・ショーマン』こと
P.T.バーナムに憧れる
トム・パーカーはサーカスに
所属しながらカントリー
ミュージシャンの
ハンク・スノウ(デビッド・ウェナム)
のマネージャーとしてアメリカ南部を
中心に巡業していた。
その最中地元で黒人のロック音楽を
再現する白人ミュージシャンの存在を知り
この日スノウと共演するのだ。
新しいムーブメントを感じた彼は
その男エルヴィス・プレスリーに
興味を持った。

エルヴィスはステージ開始前に
緊張し回想をしていた。
シャザムに憧れる少年は
父親の手形の不渡の容疑で
母親と一緒にミシシッピーの
貧民が住む黒人街で過ごすが
黒人文化に慣れ親しみ
その中で彼は黒人ブルースと
ゴスペルにて天啓を受ける。

カントリーのライブが終わり
エルヴィスの番が始まる。
ビール・ストリートで
黒人のブルースファッションに
身を包んで女性のような化粧を
したエルヴィスは
観にきた白人の男性陣に
馬鹿にされるのだが
彼は歌い出すと
音楽に合わせて足や腰を
カクカクさせる。
その姿を見て湧き上がる衝動に
駆られて抑えられなくなった
女性達はエルヴィスに
発狂しステージに押し寄せる。

その光景を見た大佐は
世界を揺るがすムーブメントと
大金を手にできることを確信。
彼をスノウのツアーに同行させるが
スノウ以上の熱狂をライブは見せ始め
スノウはそれが気に入らず
エルヴィスを解雇するように大佐に
指示するが大佐はエルヴィスと
専属契約を結び
エルヴィスは大佐と共に
最大の成功を手にすることを決める。
エルヴィス一家と会社を起こして
大きな音楽事務所との契約を取り付ける。

1956年エルヴィスは
テレビに出演し独特のダンスを披露し
全米を熱狂させる。

だがそれはアメリカの保守層に
とてもとても批判されていた。
黒人文化の流布にもつながる
エルヴィスの音楽やパフォーマンスは
犯罪とされエルヴィスは
パフォーマンスを禁止され
普通に歌うことを強要されるのだった。

悩んだエルヴィスは自分のルーツを見直し
反抗の象徴としてパフォーマンスを
再度披露する。
結果彼はイメージアップのために
従軍を強いられてしまうのであった。

その最中
エルヴィス最愛の人母の
グラディスがストレスによる
アルコール依存で亡くなってしまう。
精神的な拠り所を失った彼は
大佐を拠り所と決めてしまう。

大佐はエルヴィスの精神的支柱と
なるのだがその本当の目的は
エルヴィスが稼ぐ巨万の富であることを
エルヴィスは理解していなかった。
そして大佐もまたそのことと同時に
エルヴィスに確かな成功を与えていたが
大佐の思惑通りにいつも運ばず
エルヴィスは従軍先のヨーロッパで
10歳下の女性と婚約してしまうのであった。

1960年アメリカに帰還した
エルヴィスは兼ねてから
映画出演をしていたが大佐の協力により
本格的に映画出演を進めるが
どの映画も演技派としての評価を
得ることはなくポップスターとしての
道化に成り果ててしまうのであった。

映画からテレビに乗り換えようと
考えた大佐だったが
エルヴィスはキング牧師とケネディが
暗殺された事件に心を痛める。
政治的な主張を音楽で表現欲求が増し。
テレビプロデューサーに近づき
クリスマス特番を大佐に内緒で
音楽業界へのカムバックを狙った
独特な内容に強引に変更することを狙った。

大幅な変更に驚く大佐ではあったが
元来のエルヴィスの才能に再び驚愕し
音楽業界に復帰した彼を
再びロックスターとして
一儲けしようと考えるのであった。

2022年7月17日劇場鑑賞
2022年30本目



雪を売る男は斯く語る

エルヴィスの自伝映画だが
本作の主人公は名優トム・ハンクス演じる
トム・パーカー大佐。
軍属の経歴もないし
本当はアメリカ国籍も持っていない
サーカス出身の興行主という
いかがわしし過ぎる男は
自らをスノーマンと名乗る。

スノーマンと検索すると
どうしてもジャーニーズの
アイドルグループが引っかかるし
詐欺師と入れると上記グループの
メンバーが出演するテレビドラマに
引きあたっちゃって
全然馴染みがなく引用もしづらいが
溶けて水になって流れちゃう雪を
売るということで日本でいう水商売やら
どこの水かわからないものを売る
先行きのわからないもの?
まぁ雪だるまってくらいだから
どっかにいっちゃうもの
お金を雪に例えてるかなぉと。

そんな彼の半生にて最大イベントは
もちろんエルヴィス・プレスリーの
成功の日々だったというわけ

バズ・ラーマンの帰還

その泡のような物語を
ゴテゴテのバッキバキの
『グレート・ギャツビー』と
『ムーラン・ルージュ』と
『ロミオとジュリエット』を
映画化したバズ・ラーマンが
9年ぶりに製作、監督、脚本。

40代という比較的短い生涯の中
最後の10年ではラスベガスという
まさに泡のような街で
5年間もコンサートを毎週行った
男を描くのだから相性は抜群か?
と思ったら至極丁寧に
エルヴィスという男や
初期の彼を取り巻く
黒人文化との関係性や
人種差別問題を巧みに
取り入れているのだから
恐ろしい。

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ド派手なセットは
後半までお預け
まだまだロックミュージックが
エンタメとイコールでなかった
時代には色味こそは
抑えているがハイパー照明で陰影
がバッキバキ。
更に巧みなカメラワークや
編集技術で見ている人を魅了する
この監督でしか味わえないだろう
というバッキバキの映像が
終始銀幕を彩る。

トム・ハンクスのナレーションのスーパーパワー

トム・ハンクスといえば
出演作が何かしらの部門で
アカデミー賞にノミネートする名優。

今作では15年ぶりぐらいに
悪役っぽい嫌な奴を演じたと
思われるトム・ハンクス。
でも主役でもあり
物語の語り手でもあり
舞台もアメリカ南部ということもあり
『フォレスト・ガンプを彷彿。
そちらも主人公でモノローグであり
今作ものその体裁が取られている
点であアカデミー賞受賞作品の
衣を借りてるとも思えなくもない。

his
まるで映画そのものが大佐のやり口のようないやらしさ

またその大佐のモノローグ
及びナレーションによるお話
というところで
彼の主観、そして詐欺師の主観と
あるのでこの映画自体が嘘に
塗れているとも言えなくもない。
それに伴いますます見る側の
娯楽に対する抵抗をガクッと下げている。

his
バズ・ラーマンさん夢を見せるのが上手い

序盤のエルヴィスが覚醒するシーンやばかった

まぁ上記の通り大佐のモノローグにて
語られているので全てが嘘かもしれないし
誇張しているようにも思えるんですが
エルヴィスとのギターブルースとの
出会いや
そのままゴスペルでの天啓を
再現したカルト的な熱狂。
そしてそこからのサブリミナルに
自身の表現に転換し
女性を熱狂させる様が
めちゃくちゃ狂気孕んでて
面白かった。

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それまではコミックブックの
シャザムに憧れてた青年が
スーパーパワーが欲しいと願って
ロックの力を手に入れたと
落とす物語展開もうまいし
シャザムの力の出会う場所である
ロック・オブ・エタニティも
ある種ロックミュージックのメッカ
のように聞こえなくもないのがうまい。

エルヴィスの曲が良い

洋楽は邦楽より聴くタイプの人種で
フェスもなんだかんだ行ったり
海外フェスの配信は見てたりするが
エルヴィスはちゃんと聞いたことない。

コマーシャルとか
映画の劇伴で聞いたことあるなぁと
思う曲がいっぱいあったが
いざ字幕がつくと
なるほどこのような歌だったのか?
あ。これはゴスペルなのか?
エルヴィスの多才っぷりに驚愕。
ロックだけじゃなくて
ポップの部分もかなり良くて
邦楽の往年の歌謡曲の良さを
彷彿させる。

ロックミュージックのパイオニア
の凄さが濃縮されている。

だが逆に彼以外の音楽業界の
動向が分かりづらいのが難点

作品の中にビートルズの言及はあるものの
彼がキング牧師の死に心を痛めて
再び音楽をメッセージとして
やり直そうとする意識高い展開が
あるのだが
エルヴィスに影響された
イギリスのビートルズが
アメリカにてロックミュージックとして
逆輸入されてエルヴィスが古くなって
しまうという移り変わりは
見ることができない。
活動期間はビートルズよりも
エルヴィスの方が長いにも関わらず
音楽史的には初期の部分にしか
フォーカスが与えられてない。

音楽史を紐解く映画ではない

その一因としての
パーカー大佐の金儲けと
エルヴィスが選んでしまった
音楽家ではなくエンターテイナーの道
というものが彼をスターにし
どん底に陥る要因でもあるのだから。

大佐の洗脳術の恐ろしさ

今作のずば抜けて恐ろしいのは
大佐の処世術だろう。

人をコントロールする天才の大佐。
そもそも大佐とか名乗っているのに
軍属にいたこともないし
そもそもアメリカ国籍もない
本当にやばい人。

自分も営業職なので交渉術の一つとして
真実の側面だけを見せて
良いように見せる手法やら
合間合間の隙間に意見を言っておく
無数の意見のうちそれがハマれば
その影響力は強くなるという
ネットでも検索数稼ぎで
事前にあるかもしれないネタ記事を
書いて実際に起きたら
検索流入が爆上がりにあって
広告収入を得る手法。

洞察力で人の隙を見て
そこに入り込んでいき
栄養分を吸うという
恐ろしいテクニックを持つ大佐。

勿論彼の欲によって
エルヴィスの授かったスーパーパワーが
ふさわしき場所で振るうことができた為
それを理解しているエルヴィスは
大佐をそこまで憎むことができなかった
わけなのだが。
そしてエルヴィスの元妻も大佐を
憎んではいないというオチもあって
大佐の処世術の凄さは計り知れない。
知らず知らず人を洗脳するテクニックは
本当に恐ろしい。

彼にギャンブル癖があったオチは
なかなかに最低で
ここまで大金を手に入れたのに
全部ギャンブルのスリルに興じて
ほぼ残ってなかったという顛末
マジでやばい。

人種問題扱っていて現代的

今作がうまいなぁって思ったのが
人種問題の扱いができてるところ。
劇中ではエルヴィスこそは
黒人文化を白人文化にしている
ように思えるが
それについてアフリカ系の方はそれを
悪く思っている描写はなかったし
むしろ楽しんでいる様もあった。
確かなルーツをエルヴィスは体現した
本物だったところもあるだろう。

現代において分断が騒がれる中
このような作品がもう一度
融和に繋がれば良いなぁと思うのでした。

時代に相応しい社会派な部分も
あってよかった。

ただ実際にアフリカ系アメリカ人の方が
本作を楽しんでいるのかは全く
わからない。
皮肉が効いているのかラスベガスに
移ってからはその要素がなくなっちゃたしね。

伝説のロックスターの死の真相は?

先日も大好きなバンドの
フー・ファイターズのドラムの
テイラー・ホーキンスさんが
薬の過剰摂取等の起因の
心臓肥大による心血管虚脱にて
亡くなってしまった。
大好きなバンドだったので
すっごくショックだった。

マイケル・ジャクソンも
鎮痛剤の過剰摂取により急死してしまったの
記憶は新しい。

そんなスタートして
ファンの愛に答えたいと思う気持ち
フー・ファイターズの場合は
デイヴがまさにそのように思える。
それについてけなくなった
テイラーが果ててしまったのかなと。

本作でのエルヴィスの死もまた
ラスベガスという大佐の作った
黄金の檻の中での重圧と
苛立ちの中で精神的にも追い詰められ
徐々に薬などに蝕まれていく中
ボロボロになりながらも
ファンの愛に応えようとして
燃え尽きてしまったのかもしれない。

エンターテイナーとしての
哀しき末路というものを
垣間見るのでした。

映画長かった

冒頭から複数のショットを
同じ画面で大量に写す手法の豪華さや
序盤の天啓の目まぐるしいお話。

徐々にエルヴィスが成功していくと
バズ・ラーマンらしい
バッキバキの美術やら
映像がバシバシ出てくる
濃厚豚骨の太麺、野菜マシマシが
2時間40分近く続くため
体感時間がクッソ長い。

これどうなってんだ?が
終始続くものの
なかなかに眠くなったのだが
面白かったし。
エルヴィス・プレスリーについて
詳しくなったような気がしてきたので
この映画は最高だと思いました。

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エンドロールがバッキバキ

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ポスターのように
濃厚豚骨
ぎっとぎとを想像していたが
本編はそんなことなかった。
ワーナーブラザーズのロゴと
バズラーマンの会社のロゴの
デコり具合が
一昔前のギャルを遥かに凌いでいて
凄まじかったが
ラスベガスのシーンでも
カジノやネオンなど
煌びやかなものは一切なく
プレスリーの洋服等が印象的で
ステージこそ広めだが
豪華なだけで派手はは抑えめだった。

だがエンドロールの前の
文字から

この書体異常にゴテゴテ

と思った矢先
宝石がこれでもかと敷き詰められた
エンドロールの幕開け。

あとパンフに乗ってる
バズラーマンの顔面にも
照明がいい感じあったてて
めっちゃ陰ってて最高でした。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.9/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 8.6/10
・キャラクターの魅力 9/10
・音楽 9/10
・上映時間と個人的趣味 8.5/10

85点

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きっとアカデミー賞複数
ノミネートすると思う。
だって主役がトム・ハンクスだから。

通販

his0809
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