2013年140本目 12月3日劇場鑑賞
「アンソニー・ホプキンスの演技力やべぇ!」
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あれ?1ってどんな映画だったけ?なんかブルース・ウィリスがずっとむっつりでつまんなかったような。
まぁーそんなわけで、半信半疑で見に行った『RED リターンズ』
とりまクソ面白かった。
その時の気分によると思うが、こんなにイカれた役を名優が演じるなんて、しかもアクションコメディだぜ。やれやれだぜ。
監督は無名に近いが、『ギャラクシー★クエスト』というTSUTAYAの発掘良品にも選ばれた作品の監督。
んでここで注目したいのが、プロデューサーがなんと『トランスフォーマー』や『G.I.ジョー』シリーズの人!!
もうそれだけで笑えるし、この映画の方向性ってつまりそっちの方だと思う。
またイ・ビョンホンが『G.I.ジョー』つながりで来ていると想定するともっと笑える。
前作とは違い脳がおかしい奴だらけ!
前作は作品のテーマである引退したスパイたちが、現場復帰して若い奴らを圧倒するという、カタルシス込みでの成り立っていたが、今作はそのカタルシスを描く必要がないので娯楽一辺倒になっている。
モーガン・フリーマンは出演しておらず、代わりにイビョンホンやらキャサリン・ゼタ・ジョーンズやアンソニー・ホプキンスなどが出てくる。
企画的にもさ堅い映画ばかりを奮闘してきた俳優達も本作のアホさ加減には、魅力を感じるのかもしれないと思う。マシンガンなんて、撃つ役そんなこないだろうし、ヘレン・ミレンとか飛行機での会話はガチで素の服装に見えたわ。若作りしなくちゃ!!的な。
マルコヴィッチが押され気味!
前作と顕著にヤバいのがオープニングで伝わる。なんと前作での奇人扱いだったマルコヴィッチが、アシストに回っている。むしろちょっと頭おかしいし、オリジナルな武器などを持ったりといかれているものの、むしろ仕事が出来るタイプの人間になっている。
そんで誰におされているかっていうと、ブルース・ウィリスの彼女のサラがまじでやばい。
設定上は刺激の無い、人生に嫌気がさしているみたいな感じだが、ふざけているというぐらい酷い演技。
いやむしろ凄い。もう典型的なコメディ映画のキャラクターになっている。
例えるならキャメロン・ディアスぐらいのコメディアンヌだった。
挙げ句に、ますます油ののったヘレン・ミレンやら、衝撃的な演技力を誇示するアンソニー・ホプキンスなどなど。
更には、前作でむっつりだったブルース・ウィリスもヒロインのじゃじゃ馬ぶりに昏倒してか、『ダイ・ハード』でおなじみのブータレなコミカルなおじさんに生まれ変わっていて、クスクス笑わせてくれる。
またイ・ビョンホンはまだまだ若く、冒頭から相変わらずの裸体を披露してくれるし、映画の役どころ的に、やっぱり詰めが甘く、子供のようにあやされる。
それでも肉体的な能力は非常に高く描写されており、アクションスターとしてこの老人映画の中で絶妙なスパイスを持ち込み、更には、ハリウッド映画らしい、銃撃戦もたくさん盛り込まれており、娯楽映画として大いに楽しめた。
しかしこれは、前提にコメディ映画が好きであることが必要かもしれないぞよ。
あまりにもおばかな映画なので、見ていて「不出来過ぎる」とか思うかもしれない。
更にキャラクターの個性が強すぎて、話がうやむやになっている印象もあった。
色んな世界各地を冒険する姿(本当はほとんどがアメリカで撮られたようだ)も面白い。
ただキャサリン・ゼタ・ジョーンズがいまいち面白みがなく、いてもいなくても変わらないポジションに…。妖艶さを武器にせずに、なんかアクション面のインパクトが他のキャラと同じようにあれば、もう少し目立てたのだが…。
あと全体的に編集なども面白くしていて、原作がアメコミなのをうまく利用したアメコミ描写だったりと、随所に楽しさを盛り込んだバカ系ハリウッド映画。かっこいいし、バカ。
こんなに楽しめるとは思いませんでした。
得点
物語 5/10
キャラクターの魅力 8/10
監督の映像や俳優への演出やビジョン 7/10
音楽 6/10
俺の趣味 8/10
66点
『ナイト&デイ』とか好きだったら楽しめるかも。
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