出演
ザック・エフロン
(『セブンティーン・アゲイン』『ハイスクール・ミュージカル』『ネイバーズ』『恋人まで1%』)
ジョン・バーンサル
(『フューリー』『デアデビル S2』)
EDM全盛期の2015年。ついにEDMサクセスストーリー青春映画爆誕!
監督はこれまでMTVのリアリティ番組の撮影監督をしていたマックスさん。
出演はザック・エフロン。
23歳のコール(ザック・エフロン)がEDMのDJとして成功することを夢見て、仲間の無職たちと日夜クラブを上げているわけ。
ある日、大物DJと出会ったコールはその日のうちに意気投合、彼にも自身の楽曲に興味を持ってくれたようで、弟子入りに成功!!
と深みもクソもないテンプレートなサクセスストーリー青春映画なわけで、もちろん終盤になるとアー!!な展開が起きて、師匠ともアー!!だったりとなかなかのテンプレートでクソ脚本。
また主人公のコールが凄まじい木偶の坊っぷりを披露してくれる。
ものすごい流され型の主人公で、EDMが好きなのはわかるが、状況というか脚本に流されて、感情もクソもない空っぽな造形。
とてつもなくお粗末な脚本なのに、映像が合間合間輝いていて嫌いになれない。
序盤のドラッグでラリるシーンではロトスコープを使って、かなり個性的で印象的なドラッグぶりを披露してくれる。
ラスベガスでのラブシーンの高揚感も見事で、普通に素敵。
とりあえず映画のモチーフとしては確実に『8mile』と『トレインスポッティング』があるなぁと。
特に仲間4人でグダグダしている感じで、一人超暴力的だったりなど、舞台こそ西海岸近郊といえど、なかなかのホワイトトラッシュっぷり。
映画の脚本はひどいが全てラストをやりたいための肉付けに過ぎなかったのかも。
映画全体をEDMで彩り、ラストシーンには、映画自体のとっておきのネタを披露。
これがこの映画の通ってきた道を見事に昇華してくれて、全てこのシーンのためにテンプレートとも言える映画を紡いできたのではないか?と思うほどに鮮やか!!
確かにこの映画の過程でコールは凄まじく耳がよくなっているだろうなと納得。
ちょうど気温の上がってきたこの時期に見ると楽しめる一本。
脚本があれだったけど、映画は普通に面白かったです。映像と音楽に救われて最後のネタで強引に昇華させた印象。
またなんだかんだ映画の中でEDM講義も存在し、クラブミュージックとしてアゲアゲなだけ。と思っていたが、人間のバイオリズムや、BPMの数なども考えて音楽流したりアレンジしているんだと初めて知る。
そういう濃さはある。
また比較対象として『8mile』はあると思うが、あっちは生のホワイトトラッシュのどん底ぶりが映画全体に漂っていて、一発ぶちかますことへの感動を高めてくれるし、社会派っぷりもあったりして、差が歴然かな。
得点
物語の面白さと上映時間 6/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 6/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 8/10
音楽 8/10
俺の趣味 7/10
68点
師匠のDJが一度も回さなかったけど、結構ぽく見えててよかった。
あと彼女役のエミリー・ラタコウスキーが結構可愛かったりセクシーだったりと魅力的。
ラストのあれは蛇足と思えた。
エンタメとして結構オススメ
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