Multiplex広告:記事は下部から

◎【86点】Tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!【解説 考察:心を燃やせ時は近い】◎

傑作ミュージカル『RENT』の自伝的ミュージカルの映画化

製作

2021年アメリカ映画

若くして成功を求め生き急いぐ彼の生き様とは?

キャスト

キャスト一覧
アンドリュー・ガーフィールド
ソーシャル・ネットワーク
アメイジング・スパイダーマン
アンダー・ザ・シルバーレイク
・ハクソー・リッジ

ヴァネッサ・ハジェンズ
・ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー
センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島
・ビーストリー
スプリング・ブレイカーズ

ネタバレ あらすじ

ネタバレあらすじ
1992年のアメリカ北東部ニューヨーク。
ジョナサン・ラーソン
(アンドリュー・ガーフィールド)
は30歳を越え
一つのミュージカルを
ミニシアターで行う。
タイトルは
『チック、チック…ブーン!』
彼が2年前に
『スーパビア』という
ジョージ・オーウェルの小説
『1984』の現代版SFロックミュージカル
を8年かけて書き上げ発表会まで
漕ぎ着けるまでの話を描いている。

ジョナサンは公演と同時に
その当時
自分が30歳になる直前の日々
自分の人生が3分の1終わる直前
何も成し遂げてないと
生き急いでいたあの日々
を思い出すのだ。

その全てが彼の糧だった。

2021年12月4日Netflix自宅鑑賞
2021年67本目



1時代を作ったブロードウェイミュージカルを生み出した故人

ジョナサン・ラーソン。
1996年~2008年という
歴代記録上位に入り
ピューリッツァー賞 戯曲部門
トニー賞 ミュージカル作品賞
トニー賞 ミュージカル脚本賞
トニー賞 オリジナル楽曲賞
を受賞した伝説のミュージカル
『レント』の生みの親だが
『レント』の本公演直前で
この世を去ってしまった。

その彼が同時期に作り上げ
オフブロードウェイで公演したのが
ミュージカルが
本作の原作
『チック、チック…ブーン!』だ。

そもそもは
彼が29歳の時に書き上げた
『スーパビア』という作品を
公演したかった彼なのだが
それが叶わなかったのだが
ミュージカル界の巨匠で
『ウエスト・サイド物語』の
作詞を行い
『スウィーニー・トッド』の
作詞作曲の
スティーヴン・ソンドハイムに
映画内ではジョナサンの
才能が認められた。
そしてある人物からの助言により
彼自身の日常の怒りや悲しみを
題材にした制作活動を進められて
生まれたという
自叙伝的ながらも
叶わなかった『スーパビア』も
描かれるという満足度倍増の映画。

また同様に彼の身の回り
特にニューヨーク近郊の
アート寄りの人々らしい
ゲイの人々の悲喜交交や
貧乏な日常を切り取ったのが
『レント』でもある。

1時代を描き
時代を先取ったとも言える内容。
もし彼が生き続けていれば
時代はもっと早く
女性の地位向上等の
価値観が浸透していたかもしれない
そう思うと深い思考の海に潜れる。

リン=マニュエル・ミランダ初映画監督

プロデューサーとしては
『イン・ザ・ハイツ』にて
務めていたが
映画監督としては
初の監督作品が本作になる
リン=マニュエル・ミランダ。

ご存知
次世代のミュージカルの天才か?
『イン・ザ・ハイツ』にて
ニューヨークに住むヒスパニック系
移民の姿をラップを用いて描き
そして近年では
『ハミルトン』なる
アメリカ建国の父の1人
アレクサンダー・ハミルトンを
移民だけで構成しラップを用いて
野心的な作品としたが
大成功を収め
現在でもブロードウェイで公演
されている。

そんな彼が
徐々にディズニー映画にて
音楽を務め始めてたが
ついに映画監督になったのだが
才能がありすぎてすごい。

そして監督自身も
ミュージカル
『チック、チック…ブーン!』にて
ジョナサン・ラーソンを演じており
その繋がりでか本作を
描くことにしたのかもしれない。

そしてずば抜けて面白いんだから厄介だ!

賞レースを騒がせるか???

リン=マニュエル・ミランダも勿論
ノミネートの可能性は高いが
主役のジョナサン・ラーソンを演じた
アンドリュー・ガーフィールドは
今作でアカデミー賞ノミネートは
おそらくあると思う。

via GIPHY

なんせ
歌って踊って
そして苦悩する。
泣かせる演技もピカイチ過ぎるが
やや体当たりすぎる
デカプリオ症候群になりつつあるが
リン=マニュエル・ミランダが用いた
現在進行の舞台劇と
回想を交えながらも
制作秘話という物語を紡ぐ
ピカイチなストーリーテリングの
おかげで主演男優賞ノミネートは
硬いのではないかと思う。
ただスピルバーグの新作も
ミュージカルで好評だから厄介。

てか2021年はミュージカル強くね?

またジョナサンの親友で
突如広告代理店に就職して
大成功を収めるマイケルも
良いとこで歌うし
劇中ではジョナサンの感情の
変遷を導く
とても魅力的な立場。
幼馴染っていうのもやばいし
8mm風ビデオカメラの映像やば。

いやまぁ今年NO.1候補ですよ。はい。

90年代というMTV世代のポップロックの合間にあるエモいピアノがやばい

ミュージカルソングについては
時代を理解すると納得。

80年代が終わり
90年代が始まった直後。
まだハードロックが生き残り
MTVが全盛期とも言える。
まだニルヴァーナが出る前の
ロックが楽しいだけの時期。

その時代性を取り入れてる
音楽が興味深いが

映画の大事なところでは
巧みにピアノを使用した
バラードでねじ伏せてくるの
本当に熱かったです。

アンドリューガーフィールドの
歌声も良かったです。
2018年の舞台の経験が
生きているんでしょうか?
全然わかりませんが。

彼の中の人生に対しての時限爆弾はたしかにあったのだ。。

via GIPHY

チックチックブーンは
30歳という人生の3分の1までに
世界的な成功を手にしなければ
もうダメだと
強迫観念に駆られている。

8年かけたシナリオはついに
完成を迎えるが
ある1曲が書けない。

その締め切りの中
離れていく親友
そして恋人の選択と
人生の岐路に立った主人公は
ついに光を手にするわけだが
そもそも論の問題が。。。

しかしこのチクチクブーン
ジョナサン・ラーソン自らが
名付けたが強迫観念そのまま
でも実際に本当に
頑張りすぎて爆発してしまったの
えぐすぎるし
キレすぎてるなぁと。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 9/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 8.5/10
・音楽 10/10
・上映時間と個人的趣味 9/10

86点

興奮しすぎてそのまま
『レント』も見ちゃいましたが
こっちの方が面白かった。
リン・マニュエル・ミランダすご。

レンタル

通販

his0809
3日に1回更新を予定してます。また来てください!

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA