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◯マージン・コール 2012年度15本目◯

それはたった1日に凝縮された世界恐慌の夜明けの始まり

$『A Little his REDEMPTION.』映画オタクの映画批評~season Ⅶ~-マージンコール
アメリカ2011年アメリカ制作アメリカ

出演
ケヴィン・スペイシー
(モンスター上司、アメリカン・ビュティー、ヤギと男と男と壁と、L.A.コンフィデンシャル、ユージュアル・サスペクツ)
スタンリー・トゥッチ
(キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー、バーレスク、プラダを着た悪魔、ラブリー・ボーン、)

ジェットコースター真面目なあらすじジェットコースター
2008年のアメリカニューヨークのとある証券会社の本社。(多分ベア・スターンズだと思う)
本日もリストラで多くの社員が解雇されていく、残された我々こそ、エリートだと告げるフロアリーダーのサム(ケヴィン・スペイシー)。
そんな中、中間管理職だったエリク(スタンリー・トゥッチ)もまたこの度のリストラで解雇される。
彼の部下だったピーター(ザッカリー・クイント)は去り際のエリクから、一つのデータが入ったUSBメモリーを渡されるのだった。「このデータを調べてくれ、もしかしたら取り返しのつかないことが起きるかもしれない。」
残ったピーターや後輩のセス、ピーターの後釜になった先輩のウィル(ポール・ベタニー)。
その晩、セスとピーターは残った事を祝い酒を飲みに行く、しかしピーターはエリクの残したデータを調べることにするのだが、そのデータを調べて行くと、現在自社が、多額のサブプライムを保持していた事実を知り、ピーターやセスを呼び戻す。
驚愕の事態に陥った三人は急いで上司に連絡、それはたった1日に凝縮された世界恐慌の夜明けの始まりだった。
2012年4月20日鑑賞
飛行機感想飛行機
せっかくなかなか楽しい記事が書けたのに、ページが更新されて消えてしまうという最悪の結果になり、また1から記事の練り直しです。
今度から、Wordで書く事にしようと思います。
というわけで、一ヶ月前に見た本作『マージン・コール』直訳は株などの『信用取り引き』です。
監督脚本は、本作が長編デビュー作であり、サンダンス映画祭に出品され、アカデミー賞でもオリジナル脚本賞にノミネート。(この年の受賞作品は『ミッドナイト・イン・パリ』)
アカデミー賞にノミネートしたにも関わらず、本作は日本公開されることなく、無事DVDスルーになりました。
本作の扱われているテーマは、なんと世界金融危機のリーマンショックが起こる前夜、架空の証券会社を映画内で生み出し、(勿論モデルは、リーマン・ブラザーズです。)何故世界金融危機が起きることになったかが、この映画を鑑賞すれば、少なからず理解できます。
もうこの時点で、なかなか面白い題材だと思われますよね。
しかも出演している人がなかなか豪華、いや渋いが正しいかな?
ケヴィン・スペイシーを主演に迎え、『HEROES』の超悪役サイラーを演じたザカリー・クイントを筆頭にデミー・ムーアなどが架空企業の重役やエリート社員として出演しています。
こんな映画なんで自分が何故見るに至ったかというと、ローリングストーン誌の年間チャートでTOP10に本作が入っていたので、その関係で鑑賞したのです。
それだけの実力作であるにも関わらず全く日本で日の目を見ることができないのだから、寂しいし、この記事を読んで多くの人が興味を持ってくれると良いな。
また世界金融危機を扱った映画は、意外と多く、これとセットで見れば、その実態がだいたいわかると言われているのは『インサイド・ジョブ』こちらは、ドキュメンタリー映画として制作されていて、アメリカの金融の歴史と世界金融危機後の企業に務めていた人々の驚愕のその後が明かされている。
あとは『アザー・ガイズ』のエンディングも有名な話しだったけ?
本作は、ドラマ作品として描かれており、また一人金融業界の末端の男が世界を奈落に落とす可能性の握った情報を掴んだことにより、そのパンドラの箱を開くことにより、驚愕の事実を知り、それがどんどん会社の偉い人を奈落に落として行くという何とも不思議な作品。
序盤では、ザカリー・クイントが主役のように思えるが、事態が大きくなるに連れて、この問題が上の立場のもとに以降していき、皆同様に悶絶するというなかなか会社らしい波紋の広がり方が面白い。
しかしザカリー・クイントが主役かと思いきや、大事なところはやっぱりお決まりのケヴィン・スペイシーが持って行ってしまい、映画のラストシーンもケヴィン・スペイシーが飾るので、主役はケヴィン・スペイシー。
そこは、少しもったいなかった。
多くの超エリートたちが、最悪の状況に陥って行く本作は、凡人で貧乏人の自分が見てもなかなか面白い。
デミー・ムーア演じるキャラが、最初は高飛車だったのに中盤では「私の計算ミスが原因。」てことを知り、オフィスで裸足になる瞬間は、妙に勝ち誇った気持ちになれる。(笑)
お前のせいで世界は狂ったんだよ。
てかこれも一つの現実なんだよね。怖い怖い。
その他にも映画のラストの社長が下した決断により、爆弾を常連に売りつける社員たちの暴走は、悪意の塊を見ているようで、結構やばい。
こんなことすれば、世界はどん底になるわ。
信用取引に嘘を売りつけるという奥の手を浸かった社長は、まじで悪だね。
しかも彼は今でも金持ちというオチ。ははははは。
世界金融危機の実態を劇映画で実感したいというあなたにオススメです。
メモ得点メモ
8
なかなか面白かった。結構短いし。
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マージン・コール [DVD]3494円
関連項目
◯インサイド・ジョブ世界不況の知られざる真実 2011年度131本目◯

でわでわ。次は『裏切りのサーカス』ですな。

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