2014年47本目 4月5日劇場鑑賞
バトルシッパーに贈る紛争映画!!
『コラテラル』や一部のマッシブなアメリカ映画好きに支持されている『バトルシップ』の監督、ピーター・バーグの最新作は、ネイビー・シールズの歴史の中で、一番最悪な作戦の一部始終を描いた本作『ローン・サバイバー』だ!
感想というか、まずネイビー・シールズという海軍特殊部隊に入るのってすげぇ大変だなぁーと映画見終わって、少し調べて思いましたね。
本作は典型的なこじんまりしたB級映画のような臭いがきついですが、冒頭に、そのネイビー・シールズに入るまでのプロセスを納めたドキュメンタリーが短く編集されたものがありましてね。
それが、普通に見てて泣けるぐらいきついんですよね。
むしろこういうドキュメンタリーの方が、普通に楽しめそうだなぁーと思うぐらいですよ…。
多分、アメリカではテレビとかでやってんのかな?
極限まで身体を追い詰めまくってそれを2年もやって(手を縛って水中に沈められたり、飲まず食わずでみんなでキャンプしたり)、それを乗り越えて初めてネイビー・シールズの一員になれる。ゲームとかでよく出てくる米軍の特殊部隊の凄さを知ったよ。
それで映画は、少々泥臭い男の友情物語に近いかな?
主人公というか唯一の生き残りはマーク・ウォルバーグで、ミステリーを解決するような要素が無いのは物足りないなぁーって思ったけども、脇を固めるのが、エミール・ハーシュとか皆大好きバトルシッパーのテイラー・キッシュがマーク・ウォルバーグの上官として登場、というかマーク・ウォルバーグの年齢不詳ぶりが映画的に疑問を感じる。ここはテイラー・キッシュと役変えても良かったような?
それでもテイラー・キッシュの妙な男気とかは凄かった。
作品としては、こじんまりとした紛争映画ですかね。
作戦が失敗するってことは周知なので、その理由もまぁーなんとなくわかるんです。
でもその過程で「いやお前ら撃たれる前にもう死んでるでしょ?」が結構あるけども、なんとか生き延びているんです。でも冒頭のドキュメンタリーとか見ちゃうとなんか納得できるんですよね。
極限まで鍛えれば、人間、崖から落ちても大丈夫なんです。USA最強!!
でもその分、見ている側にも痛みが伝わってくるんです。なんか見ててきつかった。本当に本当に全身ボロボロで、戦うとか想定外のぼろぼろぶり、その生々しさを映画に納めていると言えば、やっぱこの映画凄いんだなぁって思いました。
んでも個人的にびっくりしたのが、この映画のマーク・ウォルバーグが生き残った理由。
これには、ビックリしました。B級映画とはくくれない、人類の可能性と業の深さとかそういう人類というものを感じさせる展開でしたよまったく。
人類について考えられるなんだか壮大な映画に変貌しました。
ラストでは、伝記映画らしい、登場人物の写真などが出て来て、ちょっとこういうのに見飽きたなぁーと思ってしまったり。
でもまぁー娯楽戦争映画にしては、良い映画だったなぁーと思いました。
得点
物語 7/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映画に対するビジョン 8/10
音楽 7/10
俺の趣味 7/10
72点
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