「リュック・ベッソンが描く人類進化論」
面白かった。
金髪でセクシーで絶対脳みそより性欲の方が強そうなアイコンな彼女が、謎の薬物の影響で、人類を超越した存在へとなってしまう、リュック・ベッソンの人類の未来を描くSF映画。
根幹には、リュック・ベッソンらしい純粋無垢な女性が、あるきっかけから、戦う女性へと変貌してしまうという、彼の永遠のテーマ。
しかし今作では、そこにSF要素として、
「人間は普段脳みそを全部使えていない。全部使えたらどうなるか?」
というテーマで、
「脳みそ全部使えたらこうなるんじゃない?」
というリュック・ベッソンの妄想とそれを体現するスカーレット・ヨハンソンの乳揺れを堪能する映画。
そのバランスが丁度良く、また脚本をいっぱい書いて来たリュック・ベッソンらしい、冒頭の描き方が面白く、悪役が、なんと「オールド・ボーイ」の主人公で、韓国人という凄いセンス。
韓国人が悪役でしかも執念深いとなると脚本以上の肉付きが半端無く、めちゃくちゃすごみがある。
日本人じゃだせない怖さ。
そのヨーロッパ風緩さとアメリカ風派手さと韓国風な風格がいい感じにミックスされて更にそこに荒唐無稽なSF感と映像感も混ざって、面白い映画になっていたと思う。
まぁー「そんなことあるか!?」と突っ込めば一瞬で終わりますが、それはスカーレットヨハンソンのおっぱいで多めに見てください。
けっしてつまんない映画ではないと思う。
久しぶりにリュック・ベッソンの映画を堪能したような気がした。
得点
物語 7/10
映画の世界観と奥深さ 7.5/10
上映時間とテンポ 10/10
キャラクターの魅力 8/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 8/10
音楽 7/10
俺の趣味 7/10
75点
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