「親の七光りとはこのこと。」
2008年カナダ制作
予告
STORY
FBIのエリザベスとサムは、サンタフェという田舎町で起きた連続殺人事件の調査の為に事件の重要参考人である目撃者数名に事情聴取を行いにやってきた。
目撃者数名はその犯人達によって家族や恋人同僚を失っていた。
彼らはその時の状況を克明に話すが、一部の証言は食い違っているのだった。
2010年9月28日鑑賞
感想
予告見て結構面白そうだし、監督があのデヴィッド・リンチの娘とあって同じような不思議な映画かなと思い割りと期待してレンタルしてみた。
が、むしろ映画本編より予告編の方が面白い。いやもっと言えば、予告編と映画の内容が違うという驚きの内容。
本作はマジクソな映画でした。
田舎町で起きた連続殺人事件の真相を追う映画とはありますが、その中に生き残りたちの証言が違うという「重要」な要素が絡んできて、本作はミステリアスなサスペンス!!かと思いきや、全く違った悪趣味な映画でしかなかった!!
その面白いであろう、証言の違いを監督は全く利用せず、その証言の真実を証言者達が話している最中映像化させるという、驚愕の映画。
簡単に言うと本作は時系列を二つ描いている。
現在:証言をしている警察署内。
過去:事件の模様。
証言を始めると一気に過去パートに移り、少したつと現在に戻るという展開の仕方だが、これがものすごいつまらない。
似たようなもので海外ドラマのロストがあるが、ロストでは、いつ過去に戻りいつ現在に戻るかわからず見ている側はハラハラドキドキして、じょじょに明かされるキャラクターの内面や成長に驚きと共感と感動を得る。
だが本作はそれが決まりきったタイミングで明かされるので、中盤ぐらいからだるくなる。
また小出しにちょこちょこ出すので、露骨に映画のテンポが悪い。
映画自体はたった30分しか描かれていないのにその30分を見せるのに1時間半も掛けるという酷いいじめだ。
またロストではキャラによって一つの物事を違う側面で描いたりするので、「なるほど。そこではそうなっていたのか!!」などの楽しみがあるが、本作は、証言者が変わろうが、同じ側面でしか描かれてないので、解決まで待たされるというクソな状況に陥れられる。
また出てくるキャラが最低なのも忘れ難い。
登場する警官がとても酷い奴だ。いちゃもんをつけて一般人に酷いことをする最低な野郎で、それを愛せるとは到底思えない。
またどのキャラも個性が無くありきたりで非常に残念。しかもこれがデビュー作では無いのも驚きだ。
ただ、過去パートが長めになった時はようやく、見れるものになり、そこでは濃密な空気感や演技等をきっちり撮っていて、面白くはないものの見ていられた。
ただ、正直おちが容易にわかるという最悪さもちゃんと兼ね揃えていることも忘れては行けない。(笑)
この映画自体一体なんなのか何故事件を描くことが必要だったのか、オチに気がつくとむしろ悪趣味なジョークとしか思えない。
そうこの映画こそ
時間の無駄。
それを描いた映画じゃないかと自分は思う。
監督がやりたかったのはラストのいちゃつきなきながら金髪美女を窒息死させ、トドメに彼女にキスをする。
ただそれだけをしたかったのだと思う。非常に悪趣味だが、滅多に見れない珍シーンなので大部興奮したが、この映画を見たことはちゃんと後悔になったし、ちゃんと後半は早送りで見た。
この映画を見て思ったことは、デヴィッド・リンチの娘は絶対レズビアンだ!!と親の重圧にやられたんだな。とか。まぁー前作もちゃんと酷評だったみたいだし、もう映画撮らないでもよくね?
得点
2点
内容も描いていることも全部無駄!!超うんこ映画でした!!
ちなみに一緒に見てた彼女は、この映画撮ってる人って、イレイザーヘッドで、出てきた羊の化け物ってことでしょ。そう考えると超ヤバいよね。がこの映画以上にやばかった。
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