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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

レボリューショナリー・ロード
「実はスリラー。」
2008年米
監督
サム・メンデス
出演
ケイト・ウィンスレット
レオナルド・デカプリオ
story
フランク(レオナルド・デカプリオ)とエイプリル(ケイト・ウィンスレット)は、何不自由無くレボリューショナリー・ロードに暮らしていた。
妻は、変わらない毎日に嫌気がさし夢にまた挑戦するが破れ、夫は平坦な仕事に嫌気がさし始めた。ある時エイプリルは、フランクのパリで撮った写真を見つけ、二人昔語った夢を実現しようとフランクに持ちかけフランクはそれにのるが、フランクに昇進の知らせが舞い込む。
感想
サム・メンデスはすげぇ。まず映画全体を言えば、今思うとこれはスリラーだったのだろう。中流階級に潜む空虚さ。空っぽな自分たちを変えるためもがいてもがいて夢を作るが上手くいかず、逃げ場さえ失い、追いつめて行く。映画的では、無いが、誰にでも当てはまる恐ろしいスリラーだと思う。と話自体では、対した評価は出来ないが、監督と俳優の神懸かった演出というか演技というか、この三名の力がこの映画を素晴らしく面白いものに変えたと思う。言ってしまえば。前半はやけにつまらない。見ていて飽きてくる。ただ多分それこそが狙いだったはず、映像も中途半端で照明にも目が引けず。監督らしさがみじんも無い。だがラストがまさに恐ろしい。
印象の無いものを見事印象的に変え、簡単にサムメンデスの映画に変えてしまい目が離せなくなった。映像も話も照明も一気に恐ろしく見事だった。強いて言うならケイト・ウィンスレットの演技は恐ろしいものだったと思う。怖いし存在感がヤバい。個人的にデカプリオの演技も評価したいのだが、彼の過剰な怒りっぷりと言うか熱い演技は、上手いこと見てる側を高まらせてくれて、ケイトを余計に際立たせたのではないだろうか。というかケイトはサムメンデスに撮ってもらいたかったに違いない。(笑)あとサムメンデスもすごい妻のラブシーンを躊躇無く撮ってるし、逝った顔とか映してる。すげぇ。というかラストの出来はヤバいとおもった。本当に。ある意味スティーブンキング的で、メロドラマ的なイメージが全く残らなかった。そもそもこの映画、最初からずっと二人とも空っぽだったような。そう考えるとこの映画は、まさに傑作だったような気がする。絶対ホラーだ!!!!!!でも子供たちがあまり出ないのがちょっと不自然過ぎてご都合主義で変。でも割と大事なことも学べるよね。
得点
9点
いや。確実に傑作だろ。てかこの映画スリラーとしてみれば、もっと価値が高まるはず。

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