2021年版『アルマゲドン』
★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
2021年アメリカ映画
技術の進歩は強欲の象徴か?
監督
アダム・マッケイ
・マネー・ショート 華麗なる大逆転
・アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!
・バイス
・俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク
キャスト
ネタバレ あらすじ
2021年12月30日自宅Netflix鑑賞
2021年77本目
アメリカの中枢に中指を立てる
オシャレコメディ作家アダム・マッケイが人類絶滅の危機を描く?!
大好きな映画
『俺たちニュース・キャスター』で
お馴染みの監督アダム・マッケイ。
近年では
『マネー・ショート』や
『バイス』でアメリカの金融やら
政治やらを実話ベースで
ブラックユーモアたっぷりに
おしゃれに描いていますが
今回は完全オリジナルの
まさかのSF映画で
ディザスターものをドラマとして描く
スティーブ・カレルが主演の『エンド・オブ・ザ・ワールド』を彷彿
主演は
ジェニファー・ローレンス。
そしてレオナルド・ディカプリオ。
またジョナ・ヒルが
またもデブキャラで登場。
そして演技おばさんの
メリル・ストリープも参戦。
名優のマーク・ライアンスが
ジョブズとは一線を隠す
キモテクノロジ天才CEOで登場。
現代社会にもしも
『アルマゲドン』が起きたら?
石油掘削業者に頼むんじゃなくて
テクノロジーでどうにかしちゃう?
そんな技術進歩に潜む
人間の強欲さに翻弄される
一般というかリベラル側の人の
悲しき姿をユーモアたっぷりに描く
さすがのアダム・マッケイの映画!
後半には2020年代前半大活躍の
ティモシー・シャラメも参戦。
と豪華すぎる顔ぶれが
人類の存続の中心なのに
最低最悪のやり取りの連続という
いつものやつ。
メリル・ストリープや
マーク・ライアンスが
先日スピルバーグの映画で
名演していたのにこっちでは
とんでもない強欲なステレオタイプで
なんだか楽しそうで良かったです。
SF部分の映像も頑張ってます
前半の佳境での
ロケット発射のシークエンスや
人類の存続のかかった
ミッションのシーンでの
CGなどしっかり金をかけているし
終盤のスローモーションのえぐさや
エピローグの幻想的映像など
しっかりディザスター映画としても
機能していて
前半お喋りばっかりだったのに対して
かなりの転調っぷりに感動。
ちょっと社会情勢を知ってると
アメリカ政府側の
判断も妙に納得してしまって
それに対しての実行も
なんだかリアル。
それに対しての
為す術もないデカプリオと
ジェニファー・ローレンスの
市井の市民としての
無力感と虚しさが
この世界のヒエラルキー構造社会に
ただただ憤りを覚えてしまう。
あくまでもコメディとしてみれるが
顛末はまさに圧巻だった。
エンディングが
ボン・イヴァールなのおしゃれすぎ。
さすがアダム・マッケイだ!
シーン数が多すぎ?
上映時間の割にシーンがコマ割りで
ショット数が多いなぁと思った。
この手のSF映画にはありがちな
地球全体のインサートでの
人々だったり生き物だったりと
ちょっと多すぎてノイズだった気も。
やりたい気持ちはわかるし
それらのショット自体
面白いものもあるし
無駄におっぱいとか急に出てきて
やった!とかなってしまったし。
それでもティモシー・シャラメって
本当に必要だったのかなぁ?と
思ったりもしたし
デカプリオの浮気要素って
話ブレてしまわないか?と思ったり
まぁある種ポリコレ的に
男性という揺るぎない上位者への
辛辣な皮肉という意味では
やはり面白いんだけど
やりたい放題すぎでは?と
思ってしまった。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8/10
・映像のアプローチ 7.5/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 7.6/10
76点
石油掘削員を送れば良かったんや。
レンタル
通販
それにしても無駄にお金のかかった
映画だったなぁ。