★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
1946年アメリカ映画
監督
フランク・キャプラ
・或る夜の出来事
・スミス都へ行く
・オペラハット
出演
ジェームズ・ステュアート
・めまい
・或る殺人
・スミス都へ行く
・フィラデルフィア物語
あらすじ
ジョージは小さな頃から大きな夢があった。色んな国に行って、将来大企業を作るってこと。
しかし幼少時に弟を救った際に風邪を引いてしまい片耳が聞こえなくなったり、うまく行ってない父の会社を突如継ぐことになってしまったりといつも貧乏くじばかり引いてしまい、気がつけば街から一歩も出たことが無いような大人になってしまった。ドジな同僚の叔父さんが、銀行に払わないといけない金を落としてしまい、それで色んな人に八つ当たりしてしまい、自暴自棄になった彼は自殺をすることにする。「オレなんか生まれてこなければば良かったんだ。」すると、よくわからないおじさんが目の前で自殺を図り急いで助ける。助けたおじさんは天使だと名乗り、ジョージを助けに来たと言う。
天使がジョージの尊厳を取り戻す為の方法を思いつく、それはジョージに自分のいない世界を見せることだ。
ジョージがいない世界は。。。
2018年8月20日Blu-ray鑑賞 2018年85本目
感想
色んな映画や海外ドラマを見てみる
ブログを運営するの多分12年ぐらいになるのですが、
どう映画を鑑賞して行くかとか、考えることもあるのです。
そもそも昔からブログをやってるようなクソ映画ブロガーとしては、無駄に名作と呼ばれるものを鑑賞しているわけでして、
そろそろ10年経つし、しっかり感想でも書いてみようと思ったのです。
また近年では名作映画の他にも名作海外ドラマが数多生み出される時代。
映画だけ見たってただのボンクラ。
ただ海外ドラマはドラマで全23話から10話程度ありまして、
一気に見るのも体力も時間がかかる。
それなら海外ドラマ見る前に海外ドラマ分の時間の映画も交互に見ようと思いまして、
そういうわけで、見逃してたもしくは10年以上感想を更新してないものを中心にIMdbの高評価ベースですが、
再度色々見て見ようと思うのです。
何度見ても大号泣
映画的には、主題までの件が結構長いと思うんだよね。
ジョージの人生が最初からことあるごとにことあるごとにジョージの自由や夢などを犠牲にさせてくる。
最初は超美少年なのに大学生になったら顔の長いおじさんになっちゃうというなんとも切ないこと。
ただその辛い人生を天性のユーモアで乗り切って、少しずつ少しずついい方向に進もうとするとババを引いてしまうという、
なんとも言えないシンパシーが万人共通だとおもう。
そんな彼が後半にかけて最悪の事態に陥って、映画の主題。
「あなたがいない世界は最悪だった」
になるわけです。
その『バタフライ・エフェクト』や『エターナル・サンシャイン』のようなピースが欠けただけで、
人生が変わってしまう。
あなたがいるからあの人は幸せになれた。
そんなこと本当にあるかはわからないが、
この映画を見ているあなたもまた誰かの人生を豊かにもしくは幸せにするお手伝いをしていたかもしれない。
そう思いつつ、ラストの映画史上最大の大円団が待ち受けているわけです。
圧倒され過ぎて、泣ける。
後半のジョージのどん底ぶりを演じるジェームズ・スチュアートがスリラー映画ばりの表情をするんですが、
映画の終盤では
『素晴らしき哉、人生!』イェエエエエエエエ!!! pic.twitter.com/7YWq9cnqlC
— his0809@俺はPS4で映画を見る (@his0809rx78) 2018年8月20日
自分がいない地獄を垣間見て、自分の家族がいるだけでも幸せという無欲になったジョージのハイテンションぶりが
のギャップがめちゃめちゃ面白い。
メリー・クリスマス映画館!!メリー・クリスマス!ワンダフォー・ベイリーローン!!
最終盤での序盤のジョージのおかげで人生救われるガウニーさんが、大金を抱えて持ってくるシーンは涙腺崩壊してまいました。
それにこの絶妙なシリアスとコメディの演技バランスって、ジム・キャリーにも受け継がれてるのかな?と思ったり。
最近はこういうシリアスとコメディのバランスができる俳優さんいるかな?
また先ほども言及したけど、バタフライ・エフェクトなどはこの映画からも影響を受けているのかなと今更思ったり。
そういう部分のSF的なアイデアがここにあったのだなと。
色褪せないアメリカの理想
この映画終始お金があるかないかという資本主義社会の影が付き纏いながら、ユーモアと熱血で乗り越えて人並み以下の幸せは手に入れてきたベイリーが、天使に救われるが、彼の危機に街の全ての人が山ほどお金を持ってくるという民主主義=アメリカの理想の映像化なのかなぁと思ったり。
奥さんについて思うこと
ジョージのいない世界だと奥さんは、文学オタとして生涯独身という展開。
もともと根暗要素のあった奥さん。
そりゃ幼少期のジョージは『君の名前で僕を呼んで』クラスのイケメンだったわけで、
人生変わるのかもしれない。
まぁそもそもユーモアを大事にするタイプの女子だったから、一般の人では彼女のユーモアにはついていけないのかもしれないし。
夢想癖があったのかもしれない。
特にこの時代のアメリカ人って立身出世の精神強いと思うし、彼女は全く理想的な女性ではなかったのかもしれない。
そういうラブロマンス的な側面でのアイデンティティも散りばめられ、
現代に鑑賞しても共通している部分もあって全く色褪せない作品になっているのがすごいなぁ。
Blu-rayで初鑑賞
今回Blu-rayを購入して鑑賞したのですが、
これはびっくりした。
DVDだと潰れてた奥行きの景色や雪などの数々がくっきり鮮明に写っている。
画角や奥行きの考えなど、本当に現代の映画と変わらないし、
もう60年も前の映画だなんて本当に思えないし。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7.5/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 6/10
・キャラクターの魅力 7.5/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 9/10
79点
ちょっと脇役たちがコテコテな演技をする時代性が残念だったりするのと映画全体の小話感が強いが、
ヒューマンとラブストーリーとして秀逸だと思う。何度見ても多分泣ける。
もしかしたらあなたも誰かのジョージになっているのかも。
ちょっとだけ明日が素晴らしい日になるのかも。
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