★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2022年アメリカ海外ドラマ
クリエイター
ジェームズ・ガン
主監督
ジェームズ・ガン
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
・ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
・スリザー
キャスト
ネタバレ あらすじ
2022年6月3日U-NEXTにて鑑賞完了絶好調ジェームズ・ガンさん
『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』
こちらのスピンオフとして
映画のエピローグで生き残ったことが
発覚したヒールキャラの
ピースメイカーを主役として
海外ドラマシリーズ化。
アメリカではHBOMAXにて放映し
日本ではU-NEXTにて週ごとに配信され
この度全話鑑賞しました!!
監督というかプロデュース・脚本は
スピンオフ元の監督を務めた
ジェームズ・ガン
ディズニーにキャンセルされて
やばくなりそうだったけども
過去の発言をディグアウトして
キャンセルってどうなの?
人は変わるでしょ??
っていう犯罪者でもない人の
病んでる時のヘイト発言で
殺されそうになるものの
DC映画がピンチのワーナーさんが
手を差し伸べた結果
大成功し今作に結びついたわけです。
しかしどうしてピースメイカーを
主役にしたのか?
正直映画を見た時はわかんなかったし
今でもわかんないわけだが。
そもそもピースメイカーとは?
元々はDCのキャラではなく
チャールトンコミックスという
別会社によって作られたキャラ。
同様の出身で
DCのクロスオーバーで毎回活躍する
ブルー・ビートル。
そして
海外ドラマでお馴染みの
キャプテン・アトム。
コミックには出てこないが
フラッシュ・ゴードンなどと
同じ会社によって生まれた。
DCコミックスによる買収により
めでたくDC作品に仲間入りしたが
コミックス単独作品は
1988年に4冊だけ。
それをまさかのジェームズ・ガンが発掘。
ウォッチメンとの大型クロスオーバーの
『ドゥームズ・デイ』にて
火星対決でカメオ出演していたようだが
全く気づかず。
今作のドラマ化の影響で現在
米国にて単独コミック化されている模様。
ちなみにウォッチメンのコメディアンの元ネタはピースメイカー
というか別次元のピースメイカーがコメディアンのようです。
おいおいなんだこのオープニング
2022年面白オープニング賞大賞受賞おめでとうございます。
というわけで本編云々よりまずは
オープニングが面白かった
謎のノソノソダンスに
ロボットというか
無機質ノソノソダンスの連続。
ダサいを極めたダサダサダンスに
わけわかんない抱っことか
イーグリーとかもうわけわからん。
(日本語だとワッシー)
前提にTikTokとかの
バズりダンスを狙ったとかあるのかな?
でも残念ながら音楽が
パワーポップというか
パワーロックという80年代の
バカさ重視のMTV文化を体現した
ような気持ちいい楽曲なので
全然相性良くなさそうなのよね。
そのバランスの悪さこそが
ジェームズ・ガンの狙い!というのを
ドラマが始まった直後で理解できて
やばかった。
面白いんだけどコレジャナイ感
と冒頭から移民2世っぽい
非白人の方との謎の会話。
お前は白人を殺さなすぎだ!
わかった今度は悪い白人を殺す!
という謎会話。
ここまでは面白いのだが
そこから一気にピースメイカーの
キャラ変という洗礼を浴びるのであった。
映画で登場した残酷無比の
鉄面皮のような
サイコパスキャラはどっかいって
ホワイトトラッシュ出身だし
ネグレクト受けている親父とも
縁を切れないという
人間臭さマックスで
親友は鷲という超面白設定を披露し
海外ドラマ用にキャラが改変されている
むしろ映画版のサブキャラだった人が
主要キャストに昇格もしていたりと
いいとこもあるのだが
ピースメイカーだけが
終始ウジウジしていて
そもそも見たかった無双という名の
殺戮が全くない。
代わりに新キャラのヴィジランテがくっそやば
上記の悪趣味殺戮無双係として
スーパーとかで売ってそうな
パーティー用のコスプレスーツを
纏った自警活動者ことヴィジランテさんが
ありえない身体能力を持って
大暴れをしてくれる。
しかも中身が普通の頭のネジがない
フリーターの気のいい兄ちゃんという
最高のセンス
真の平和の使者として
意外と真面目に中身のある
お話なの流石ジェームズ・ガン
と見ていてキャラ改変もあって
コレジャナイ感もあったのだが
話がしっかりしてるなぁと思った。
まず今流行りの
ブラックライブスマターからか
しっかり冒頭で悪い白人を倒すと
言ったのはしっかり父親との確執から
アメリカに根付く有色人種へのヘイトが
親から子へ教育として伝授され
その家長との対立により
自己の解放という
ピースメイカーではなく
クリスの人間物語として
しっかりとしている。
社会問題と葛藤物語がうまいこと両立!
同様に女性軽視的な問題も
フォローしている。
そして敵であるバタフライという
虫型の小型宇宙人の目的が
人類征服であることは
間違いないのだが
根本的な目的については
彼らがかつて私利私欲に溺れ
滅ぶことになったことを
考えより優れたものが
管理するために
真の平和を作ろうとしていたわけで
彼らが作る支配はされた
未来こそ真の平和になる可能性が
あり彼らこそが
真のピースメイカーであり
それを否定汁という
クリスの葛藤の答えという
自己欺瞞への答え
という作品が一貫して
その部分への葛藤の物語であったのが
ぶれないだけでもすごいなぁと思った。
もちろんそれを彩る
監督らしいロックミュージックの選曲や
質の高いアクションや
どうでも良いギャグの下品なギャグの
応酬などなど
監督の作風もしっかり炸裂していて
ジェームズ・ガン作品として唯一無二の楽しさ
はしっかりあって感動的。
アクションだってすごい
と思い返せば
1話からセックス後に
地獄のような襲撃が始まってやばかった。
下品な電マカラオケからの
部屋の家具や壁を全て壊しての
アクションすごかった。
ジュードーマスターの
キアイー!もすごかったが
それに対するエコノモスのオチも終始
良かったと思う。
合間合間の銃撃シーンも良かったが
最終回での長回しアクションも
見応えあったし
最後の最後での
アデバヨ魚雷の
笑えるけど決まり手の核心性が
ひと目見てわかるの
やっぱりすごいなぁって思う。
まぁ個人的にはアデバヨが
家庭面での葛藤が細かくて
ちょっと苦手だったし
仲間とのやり取りのコメディ部分が
気まずい滑り系路線だったので
そこまで笑えなかったが
その彼女が最終的には色々あったけど
クリスのワッシーに次ぐ
ズッ友枠に落とし込む
アンバランスさは気持ちよかった。
鷲を可愛いと思える凄さ
ガーギャラで言うところの
グルートとロケット枠にて
ワッシーなるイーグリーこと鷲が
出てくるわけだが。
おそらくCGだと思うが可愛い。
いつもクリスを思い。
クリスを抱きしめ
元気のないクリスにいつも
ご飯を差し入れしようとする。
そんなワッシーがいつ死ぬか?
と終始ハラハラしたが
色々あっても死ななかった。
というか鷲というものを
可愛い存在に昇華できる
ジェームズ・ガン監督の鬼才っぷりよ。
総評
ジェームズ・ガンさんの才能が
爆発していて最高だったわけですが
ドラマように大幅に
キャラ変されたピースメイカーに
終始期待をしてしまった結果
すげぇ普通に終わってしまって
少々物足りなかった。
技術的には終始高いレベルだったが
そこまで驚愕の展開もなく
やや間伸びしているようにも
思える節があった気もする。
いやバタフライの警察の襲撃
シーンとかすごかったけども
普通に次の回丁寧に進行してて
もう少しその辺りは
インパクトで怒涛の情報の洪水で
圧倒されたかった。
その辺りを強引にして
1話削ったらもっと自分は好きだなって
思えた。
最後の最後で
今後映画が公開される
フラッシュとアクアマン登場ですが
フラッシュの俳優のエズラ・ミラーが
犯罪者になってしまって
お蔵入りの可能性もあるし。
アクアマン2もメラ役のアンさんが
詐欺訴訟してジョニー・デップに
負けてしまったし。
そもそも
『ワンダーウーマン2』も
『ジャスティス・リーグ』も微妙
だった現在では
最早そっちの方の人たちが
介入してしまうことが
とても残念だったし
カメオ出演にも近い彼らの
扱いが本当に悪かったのが
ギャグとしてやってるけど
視聴者の気持ちとシンクロしているの
ちょっとやばいと思いました。
映画業界ランク爆上がり。