ふたりは、殺し合う宿命
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」の公開年はいつか?
製作
2016年6月25日公開の日本映画
ジャズが聞こえたら、奴が来た合図だ
「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」とは何か?
「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」のあらすじは?
ネタバレ あらすじ
2016年6月25日頃劇場鑑賞
2023年1月14日UHD版自宅鑑賞
2023年7本目
宇宙世紀IFが映像化だと?
※2016年の感想。
漫画『機動戦士ガンダムサンダーボルト』の映像化作品。
もともと配信形式で4話あったものを一本にしたもの。
『ガンダムW エンドレスワルツ』に近いが、
むしろ本編の長さを考えれば
これを見た方が尺などが増えているようなもの。
むしろ配信を見た人は負け組に近い。
この『機動戦士ガンダム サンダーボルト』
(以下 サンダーボルト)
は宇宙系の漫画を描いていた
太田垣康男が描く宇宙世紀のガンダム。
しかし独特の解釈でガンダムの世界を描いており
もともとのガンダムから出展する
ロボットことMSたちは
独特のデザインや追加パーツが増設されており
能力が底上げされている印象。
またガンダムがこれまで
あまり描いてこなかった
負傷兵の義足や義手を持った人たちが
戦場に赴き
さらには戦争での活躍を英雄化することなく
むごたらしい人殺しとして
描くことを強調しており
かなりおぞましい作品になっていて
これまでのガンダムでは味わえないものが味わえる。
漫画では味わえないアニメ独特の音を堪能
漫画という活字と絵の組み合わせでは
このサンダーボルトは味わい尽くせない。
それは主人公二人は戦火の中音楽を聴く
これまでのガンダムになかった要素がある。
主人公で連邦軍のパイロットのイオは
サンダーボルト宙域で流れる
海賊ラジオのジャズが大好き。
対する、義足のスナイパーのダリルは
オールディーポップを愛している。
漫画では味わえなかった音楽を
アニメ化により余すことなく堪能できる。
またBGMとしてとても印象的に使われており
作品としての質を高めていた。
すごい!君の作ったMSは、オレの失った手足よりも自由だ!!
義足のスナイパーのダリルは
結果的足と腕を失うことで
MSと神経を直結する
リユース・P・デバイスを利用し
MSを体のように動かせる超機動のザクを駆る。
その凄まじい強さのかっこよさ。
また同様にイオは
白い悪魔ことガンダムをフルアーマーで
更に重装備で駆るという
凄まじい特機の殺し合いが描かれる。
二人の狂気が孕んだセリフの
掛け合いも素晴らしい。
しかもね。
この二人結局どっちも戦争の犠牲者で
そもそも地球軍なのにイオは宇宙出身だし
故郷は滅んでいるし
大義もクソもない戦争の犠牲で
殺し合いに魅入られた悪魔。
またダリルも戦争により体を奪われ。
また戦いの場所も
アバオアクーでもソロモンでもなく
一つの宙域。
ポケットの中の戦争のような
隅っこで起きる戦争末期の戦い。
なんとも儚く、そして激しく舞う。
当初自分も個性が強すぎるし
規格外の兵器が多数出ることに
違和感を覚え
敬遠していたが読んでみると
凄まじく濃く個性もあって
すっかり虜に。
MSの性能はパラレル。
唯一の不満はMSの性能が
とても一年戦争レベルのものと
は思えないぐらい高い。
ユニコーン級だよ。
ジムもシールド二つかまえているし、
そもそもジェネレーターとか
どうなってんだよ!!状態。
サンライズにより公式に宇宙世紀IFという新しい設定が認定されました。
2023年4月の追記ですが
これまでサンライズがアニメ化したら
公式設定というガンダムファン
暗黙の理解があったのですが
サンライズ側からこれをぶっ壊し
本シリーズは
『ガンダム THE ORIGIN』のアニメ化
と同様に宇宙世紀IFとして
史実ではない大河作品として
設定されました。
2023年4月の時点で
原作もデラーズフリートの時期にも
関わらず月面ではガンダムMK-Ⅱや
Zガンダムが開発されているような
謎描写が描かれたり
サイコザクがガンダムの装甲をつけて
パーフェクトガンダムと名乗ったり
パーフェクトジオングが登場したり
Z顔のジムの進化系や
アトラスガンダムに核が付いてたりと
ぶっちぎりまくり。
宗教という展開も
ちょっとガンダムには無縁だった要素で
えぐいよなぁ。。
さらには当初の公開方式や製作内容が
PSストア向けに
30話もある原作本を
わずか15分程度全4回という
ダイジェスト作品にしちゃったからね。
逆にどこをどうアニメ化すべきか?
そしてどこのプラットでやるか?
ガンダムUCのように50分のOVAか?
しかし『閃光のハサウェイ』を
3部作にして1年ごとの連続公開
かと思ったら2年経っても公開しない
クソっぷりだったので
ある種続編が絶望的なんだよなぁ。
2023年1月UHDにて再鑑賞
自分のブログでは
ガンダムシリーズのUHDの感想が
人気記事なので今回は
大好きな作品
『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』
をUHDと4Kテレビにて鑑賞しました。
再生機器はPS5です。
ガンダムシリーズで最初に出たUHD作品
2016年12月に発売された作品。
UHDソフトのアメリカの輸入サイトで
発売日順に並べたところ
2016年3月1日だったので
2016年12月という時期は
かなり挑戦的で実験的。
ちなみに自分は以前映像製作系の
会社に在籍していて展示会に行った時
まさしく本作を初UHD作品として
モニターと一緒にHDRをPRしていた。
とそれぐらいHDRの効果を狙った
演出が多数本作ある。
宇宙を駆け抜ける雷鳴や
図太いビッグガンのスナイプでの
ぶっといビーム。
フルアーマーガンダムの
肩のビーム砲など
宇宙世紀末期の
V2アサルトバスター級の武装を
組み込んだ恐ろしく魔強化された
ガンダムが魔強化されたザクと
怒涛の死闘を繰り広げる。
最終的には全ての装甲を
パージして近接戦闘を挑む
ビームサーベルの稲光
そしてそれをサイコミュのように
脳波でミサイルを放ち
打ち倒すザクの凄まじさ。
その後の
戦艦内部にいた人を
ビームサーベルで焼き切るなど
閃光の連続がたまらない
と
実際はHDRあってもなくても眩しいので判断が難しい
UHDの効能は音の厚みなんですよ
と自分はそう思っているのです。
今作は特に音を意識した作品で
自分自身にテーマソングを持った
パイロットが戦うわけで。
特に自分が好きなのはエンディングの
カオスなオルガンの曲調が好きです。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8.4/10
・映像のアプローチ 10/10
・映画の美術面 10/10
・キャラクターの魅力 9/10
・音楽 9.5/10
・上映時間と個人的趣味 9.5/10
93点
コミック読む前はこのガンダムを
こんなに好きになるとは
思わなかった。
続編のアニメ化が
内容的にも
見る対象が
かなり絞られている印象もあるが
続編は楽しみ。
あとわずか70分で観れるという
手軽さがやばい。
いやもっとちゃんと
作って欲しかった。