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△ハンナ 2011年度124本目△

$A Little his REDEMPTION.~season Ⅵ~-ハンナ

アメリカ2011年アメリカ制作アメリカ
監督
ジョー・ライト
(つぐない、プライドと偏見路上のソリスト)
出演
シアーシャ・ローナン
(ラブリー・ボーン、つぐない)
エリック・バナ
(君が僕を見つけた日、ミュンヘン、ハルク、スタートレック)
ケイト・ブランシェット
(ロビン・フッド、ベンジャミン・バトン数奇な人生、インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国、エリザベス:ゴールデン・エイジ)
予告編

ドクロあらすじドクロ
真冬の雪に覆われた深い森の中に忽然と1人の少女が現れる。彼女は弓矢で鹿を射止め、そこに謎の男が現れ彼女を襲う。
その少女の名前はハンナ(シアーシャ・ローナン)16歳の少女で、父親と電気も無い山小屋で二人きりでずっと生活していた。
そこでハンナは父親のエリック(エリック・バナ)に独自の教育を施され、多国語を習得し、数多くの体術や暗殺術の使い手だ。
そして時はきた。
ハンナはついに山から出る時が来たのだ。
センサーを作動させたハンナ、計画通りその場から立ち合流ポイントに向かう父親のエリック。
ハンナの元にヘリコプターと特殊部隊がやってきた。
センサーはCIAに務める管理職のマリッサ(ケイト・ブランシェット)の元にシグナルが届いた。
このシグナルは基CIAで行方不明になったエリックのものだった。
そしてモロッコ。囚われたハンナは、マリッサを暗殺すべく幼気な少女を演じた。不信がったマリッサは彼女の元に自分の身代わりを派遣、するとハンナは牙を剥き身代わりを殺害する。
そのまま異常事態に陥った施設は、ハンナの手駒にされハンナは脱出。
逃げ延びたハンナは一つの放浪中の一家と出会うのだった…。
2011年12月27日鑑賞
ドクロ感想ドクロ
『つぐない』『プライドと偏見』で賞レースを騒がせたジョー・ライト監督のアメリカ進出作品の2作目。
前作『路上のソリスト』でアメリカ社会の影を捉えながら、監督自身の異常な部分を露見させ筆者に衝撃を与えたわけで、そんな彼がまたもアメリカで製作した映画は、『ニキータ』を彷彿させる不思議なアクション映画だ。
主演には、『つぐない』で発掘したシアーシャ・ロナン。
彼女を魔改造することにより完璧な『ニキータ』を創造した異常者のジョー・ライト監督は、冒頭から異常なキャラクターを体現させ、究極のありがちだけど無さげなロリコン暗殺者を世界のあちこち旅させ、メランコリーさと狂人さを足して2で割ったキャラクターを好きなように撮影したわけだ。
勿論本作は、常人から不評を買っているわけで、しかしジョー・ライトの故郷イギリスでは、イギリスを代表する映画雑誌が本作を好評して、2011年のTOP20に本作を選出した。(笑)
確かに筆者も『つぐない』と『プライドと偏見』は大好きだったし『路上のソリスト』も実験的ではあったもののドラマ性が高くて良かった。
しかし実験的なアクション映画となると流石に首をかしげたくなるよ。
異質過ぎる魔改造された少女のロードムービー兼アクション映画というだけで、なかなか頭がおかしい映画ではあるわけだが、そこに何故か挑戦的な映像演出をジョー・ライトが手がけたわけで、そりゃあ更におかしな方向になるわけだ。
シアーシャ・ロナンのアクションも流石にすごいが、モロッコでの脱走のカット割りなどかなり遊んでいて、もっと真面目に映画取るべきでは?と思ったりもしたし。
唐突な1ショット1カットのドリーを利用した『つぐない』再来の長回しのアクションシーンだとか、驚くようなショットもあったり。
終盤に異様過ぎるケミカルブラザーズの楽曲の利用だとか。まじで驚きのコラボ。
そして更なる問題は冗長的だったロードムービーの後にあるだろう衝撃のクライマックスが全く衝撃もなくひねりもなく普通のラスト。
普通過ぎてビックリだし、ラストシーンに捻りがあるかと思えば、突き放したように唐突に終わる。
むしろそれはジョー・ライトが暴走過ぎた所為で、映画自体の予算が尽きてしまったかのように尻窄みで映画が終わってしまう。
中盤のやりたい放題な旅行シーンやハンナの淡い青春などから想定するととても残念なラストだった。
またジョー・ライトのやりたい放題は究極に突入し、むしろデビッド・リンチを意識したような光景を披露してみたりと、スタイリッシュをはき違えた「アメリカンシネマへの答え」とでも本作を位置づけたのだろうか?
とりあえず相変わらずちょっとやばめな映画ではあるが、主演のシアーシャ・ロナンが許せるなら多分楽しめる映画ではあるだろうが、ジョー・ライトが好きっていうだけで本作を見ると、彼に絶望したくなってしまうかもしれない。
またケイト・ブランシェットが凄まじいキモさを披露している。まるでジョー・ライト自身が彼女をキモいと思っているような顔に似合わない口紅をギラギラさせたりや大筋にも絡んでくるえぐさが光る。
ケイト・ブランシェットが文句を言わなかったのか気になる所だ。
エリック・バナの扱いもいまいちだし、グリム童話やアリスの引用もなんだか中途半端で残念だった。
ちなみに自分は母親が借りてきたのを鑑賞したわけで、凄まじく変な映画を見た程度で済んだ。
異色なアクション映画を見たいならオススメ。
それ以外は怪しいぜ。
メモ得点メモ
5
使い古された展開に何も無いどんでん返し。結局この映画は何がしたかったのか?タランティーノが好きそうな映画でもある。

$A Little his REDEMPTION.~season Ⅵ~-ハンナ

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