トム・ハンクスが死にたがり
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2022年アメリカ映画
ハマり役を見つけるの旨すぎトム・ハンクス
監督
マーク・フォスター
・チョコレート
・ネバーランド
・君のためなら千回でも
・ワールド・ウォーZ
キャスト
ネタバレ あらすじ
2023年10月22日
自宅Amazonプライム・ビデオ鑑賞
2023年43本目
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概要:『幸せなひとりぼっち』をトム・ハンクスがリメイク
2015年のスウェーデン映画
『幸せなひとりぼっち』が
2022年にアメリカでリメイクし
2023年に劇場公開。
※ちなみに本作が実話。というデマが
ある模様。原作小説があるし
着想は美術館で死んだ
オブという男がコミュ障だったとこから
着想を得たとあった。
なんでそんなわけわかんないデマが
流れているのか?
監督はお涙頂戴系の地味目ドラマが得意な
マーク・フォースター。
そしてプロデューサーには
トム・ハンクスも名を連ね
主演も兼ねながら
自分の息子を自分の若い頃の役に抜擢
まだ27歳の彼。
カメラ関係の仕事を中心ながら
近年の映画製作に参加。
トム・ハンクス主演作に
役者として少しずつ出ている模様。
しかしトム・ハンクス映画を選ぶセンス高いなぁ
さすが自分が主演ということもあって
どんな映画の主役を演じれば
良い感じの映画になるかをしっかり
把握できているなぁと。
内容的には
愛する妻の後を追いたいという
重めの役ながら
元来の映画たちで培った
妙な真面目さと明るさを
うまいこと滲み出して
安心して見ていられる作品にしている
映画「オットーという男」は評価が高いですか?
日本でも映像作品レビューサイトの
フィルマークスにて
5点中4.1以上という好評。
いつか見たいなぁと思ったら
Amazonプライム・ビデオで見放題
で追加された。
試しに再生してみたら
質感やトム・ハンクスの演技感が
とても良かったので
日曜19時に家族でしっかり
見ることにした。
流石にこれ見たらもう見ないよな。
あぁ。明るい人に出会って そのほぐすギミックが、
ネタバレ:思った以上に重い映画
凍ついた心が解きほぐされる系か。
とまぁよくあると言えば
よくある作品か。
宇宙人か動物か子供か
元気なお姉さんか
移民の言葉がやや不自由な
アメリカ人かの違い。
そうなるとどこで
真新しさを加えるか?となると
主人公が壁を作る理由。
内情的に亡くなった奥さん関連かと
思うわけだが
物語が進んでいくと
更に重たい
先天性の病気で自分のなりたかった
ものになれない。
それでも妻に会えたけども
ナイアガラの滝に妊娠中に
夫婦で旅行に行ったら
帰りのバスでバス事故。
うっかりトイレに入っていたせいで
妻の体を支えられず
妻は一命は取り留めたが
下半身付随。
更に胎児は流産でその後の妊娠はなし。
妻は仕事に行くにも
彼の介護が必要なレベル。
映画でワンシーンの過去フラッシュバックでしか描かれないが
重すぎるだろ
友人との車の一件で
仲違いして交流しなかったり。
自殺するために人助けしたけど
そのまま立ち止まったりと
ショッキングのレベル違う
そこを吹き飛ばす
マリソルのキャラクターや演技。
まぁまぁ予定調和ではあったものの
最後には亡くなってしまうオットー。
オットーは自分自身としては
嫌なやつと思っていた
人ではあったけど
多くの人に愛されまくる人で
映画の描き方の
そのバランス感覚が見事で
自分としては最後まで
想いながらも
楽しく見てられたので良かった。
トム・ハンクスも死を意識する年代か
2023年には67歳と
十分高齢者で孫がいてもおかしくない
年齢になってしまった。
35歳の自分としては
小学生からトム・ハンクスの映画で
育ってきたようなもの。
2023年の『アストロイド・シティ』では
元気なおじいちゃん役。
2022年『エルヴィス』にて
めちゃめちゃな悪役で凄かったが
今作の孤独なおじいさん
そして最後には心臓があれで
起床後にそのままお亡くなり。
事前に遺書を書いたり
わざわざごつい新車買って
それと合わせて家ごと
マリソルに与えちゃうという。
ある種の擬似家族ものと
アメリカの白人から
移民女性への系譜。
彼女たちを義理の娘のように接し
僅かなながらも
味わえなかった人生を享受する。
重い人生の果ての
僅かな幸せな時間と
望んでいた死。
トム・ハンクスも
死について意識しているのか?
と思わざる終えない1本でした。
あ。これトム・ハンクスなりの『グラン・トリノ』なのか
ポリコレもしっかり
作中にトランスジェンダーの人が登場
その人に偏見なく接し
車まであげちゃうやつ。
無くても良い気もするが
うまいことポリコレ
混ぜてるなぁと。
無名俳優だらけでも成立するトム・ハンクスパワー
改めて
トム・ハンクスの力強さ
というものを実感。
マリソルやら
近所の住民だったり
過去パートの俳優に
自分の息子を使うが
その人もまた無名。
こんなに無名俳優で
全然華がないけど
普通に見てられる
トム・ハンクスの
俳優としての力強さ。
やはりドラマ映画こそ
輝くトム・ハンクスパワー。
本当にすごいっすわ。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 7/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 6.5/10
・上映時間と個人的趣味 7.6/10
72点
重過ぎるし
ちょっと長いかなぁと思いつつも
満足感は結構ありました。
後半に入院する際の
痩せ細ったトム・ハンクスに
時間の残酷さのようなものを
感じるのでした。