アメリカン・ギャングスター
「男は正義の為に、男は世界を手にする為に。容赦なく前に進む2人に酔狂せよ。」
監督
リドリー・スコット
出演
デンゼル・ワシントン
ラッセル・クロウ
STORY
実話がもとの話。舞台はベトナム戦争中のアメリカ。
ハーレム(黒人街)を仕切っていた男の死により、ハーレムの秩序は崩壊。マフィア同士の縄張り争いは激化する。ボスであった男の側近だったフランク(デンゼル・ワシントン)は自分のやり方でハーレムを手に入れようとし、タイに渡る。同じ頃、仕事に実直な警官のリッチーは、容疑者から大量の金を発見する。腐敗した警察内では、容疑者の金の押収は、悪党とからむ警官としては、いつ裏切られるかわからないので、仲間の信頼を失う行為。
だがリッチーは恐れず、賄賂を押収してしまう。
タイで特注のドラッグを手にした彼は、独自のやり方で、ビジネスをやる。
何もかも失ったリッチーだが、容疑者の金に手をつけなかったリッチーに検察官からアメリカの一番の問題である麻薬の捜査班の責任者にならないかを依頼される。
感想
濃厚な骨太ムービーです。なんとも質の高い落ち着いて熟練された映画です。主演の2人の存在感だけで映画としては、凄まじいのだが、何といっても彼らの、生き方、周りを取り巻く人間(特に母親)、全てが濃厚。実際タイトルからして面白くないわけない映画だ。だが、この映画、素晴らしく力強いのだが、2人の身に起こることを映像にした作品なので、スピルバーグが撮ったキャッチミーイフユーキャンに凄まじくテイストが似ている。同様な展開で同様なラスト。そしてキャッチミーイフユーキャンがそうだったように、見終わった後に残る物はない。強いて言うなら人間は汚い思惑のリサイクル。ぐらい。
ただ十二分にする程、骨太な俳優と演技と映像の手腕。
かなり老成されたベターな映画。
得点
9点
R15にしては対してグロくない。
微妙に太ってるラッセル・クロウが妙にリアル。(髪型もグゥ)
リドリー・スコットって有名だけど作品があんまり浮かばないのはオレだけ?
ただこの映画なら1800円払っても十分な映画だと思いました。
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