あなたにも才能がある
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2021年イギリス・アメリカ映画
リン=マニュエル・ミランダを大幅にフューチャー
監督
バイロン・ハワード
・ボルト
・塔の上のラプンツェル
・ズートピア
※今作はジャレド・ブッシュと共同
ネタバレ あらすじ
2021年12月24日自宅Disney+鑑賞
2021年73本目
2024年9月15日自宅Disney+鑑賞
2024年44本目
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ディズニーらしくない非プリンセスでミュージカル
コロンビアの小さな集落にある
魔法を使える家族が住む家で
魔法が使えない女性が
問題を起こしてしまうという
ちょっとした小話の映画化。
これまでにない
スケールが小さいんだか
大きいんだかわからないし
魔法が使えない少女が主役という
しんどみ濃いめ
コロンビアが舞台ということで
有色人種が主役であり
作品音楽も陽気寄り
音楽を本格的に
リン=マニュエル・ミランダが担当し
『ハミルトン』や『イン・ザ・ハイツ』のようなラップミュージカル映画でした。
邦題が魔法だらけの家と
ありますが
まぁこの内容だったら
邦題考えるのも大変だったなぁと。
ミラベルの扱いのしんどさ合わせて小話ですが結構えぐかった
いやまぁシンプルに面白かったですが
ただ前述のように
小話である点や
しんどさが濃いとこ
そしてラップミュージカルという
とこも合わせて
異色作品で面白かった
吹き替えはきついだろうラップミュージック
ミランダさんは
ラップをミュージカルに取り入れた
人なので偉大な方なのですが
こういったディズニー映画との相性は
難しいかなぁと。
アナ雪のような
楽曲から入る人を
取り込むことが難しい
そもそもラップもライムの質も高くて
やばくパンチラインも熱いのはわかるが
それを邦訳して
日本人が歌うとなると
やっぱり無理があったなぁと感じるのでした。
そしてそこにはさらに
邦訳での字幕化の難しさもあって
本作の本質的な楽しさを味わえてるか疑問
ラップミュージックをディズニーが
取り込んだのは
ここ6年ぐらいがEDMから
ラップミュージックのヒットみたいなの
あるのかなぁと。
だからこのチョイスは納得でもあるし
ミランダさんの才能を
フルに活用した
ミュージカル映画を
作りたいともそりゃあ思うよなぁと。
個人的にはSurface Pressureが
一番ミランダさんぽい曲だなぁと。
あとミラベル役の
ステファニー・ベアトリスさんは
ミランダさんの舞台の映画化
『イン・ザ・ハイツ』にも出演。
高音を担当していたが
今回ではやや低音。
絶妙な下手感が
逆にキャラとも相互性あって
それでいてハーモニーにもなってて
映画のテーマにむっちゃあってる。
秘密のブルーノがいい感じ。
わかりづらい映画だなぁと
魔法を扱う映画だと
どうも真実を探す旅とかを
連想してしまうが
短くそして自宅である
魔法の家を散策する話。
背景にはコロンビアの
虐殺もしくは紛争があるようだが
それについては
ほんのり描いていて
歴史的背景については
全く描かれていない。
とりあえず悲劇に
あったおばあちゃんと
三人の子供に奇跡が
訪れたというわけ。
でも何故かその魔法に
終焉の兆しが出てきてしまう。
特別であることを良しとしてはいけない
難しい話だなぁと。
能力のないミラベルが
最初の能力者である祖母により
家族でない存在として
存外に扱われるのだが
ミラベルはそれにめげずに
家族の一員として
家族の危機を救おうとするが
全部裏目に出るわけだが
その中で
家族がみんな
特別な力による重圧による
才能により生きづらさを感じる
ことを知るという
アンチスペシャル映画。
そしてDisney自身が
魔法を否定するという
Disney自虐映画
ミラベルに魔法が使えなかったのは
結局ミラベルが魔法の家の
正当な後継者として
新たな家長として
家族の本当の心を繋ぎ直す
存在として
魔法の家を引き継ぐので
彼女の魔法は魔法の家という
祖母からの引き継ぎだったぽい。
またミラベルの力はむしろ
心を繋ぐ優しさというのも
あるんだろうなぁと思う。
そっちの方が魔法より
大切なんやぞぉと。
そんな対して驚きもない物語を
やはりミランダさんの
音楽が救うかと思いきや
映像演出が舞台っぽい
とここで変に面白いのが
ちょうどDisney+で配信している
『ハミルトン』を前半だけ見たが
舞台での
立ち代わり歌う姿の
優雅な感じが面白い。
また楽曲を交代交代で
熱く歌う様がスタイリッシュで
合間合間のコーラスもすんごい。
これまでコーラスって
モブキャラがやるかなぁとか
思ったけども
今回がっつりサブキャラが行い。
それぞれのフレーズを
歌ってハーモニーを
奏でたりと楽曲のレベルが
ミュージカルアニメから
ミュージカルのアニメ!
というような生粋の
ミュージカル感を
感じる部分があった。
もちろん
前述のSurface Pressure
なんかは夢と現実が
入り混じった
妙な魔法感の映像表現。
結構新鮮な切り口で
製作側が
がっつりミランダさんを
フューチャーしているなぁと
思いました。
また『We Don’t Talk About Bruno』
は最初こそは
独特案ブルーノの言い回しが
印象的ですが
終盤には
ブルーノのことなんかじゃく
個人が自分のことばかりを
好き勝手主張する
ソロの応酬が
複雑怪奇で面白い。
リフレインとマッシュアップが
うまい感じで
2023年初頭にめちゃくちゃヒット
してましたが
改めて聞くと納得。
最初のギャグの転調も含めて
家族のバラバラを象徴した
素晴らしい楽曲だな。
VS毒親
2024年9月追記
ディズニーオンアイスに
行くことになりまして
今年の追加演目として
今作があるので
2歳の娘と一緒に
吹替版にて予習を行いました。
前回見た時より今作の大きさを感じる
美人でもないし
性格についても好かれていない
これまでのヒロイン像と
一線を画す主人公。
何方かと言えば
サポート気質
でもしっかり自分悩みもあって
その悩みが家長たるおばあちゃん。
戦争の生き残りで
奇跡を維持しようと
一家の繁栄だけを考え
能力を授からず
家族や地域の発展の力が
ないミラベルを邪魔者扱い。
その意識は子供と孫に
受け継がれ
自身の息子で予知能力のある
ブルーノ自身を病ませて
皆の前から姿を消させてしまう。
ブルーノについては
初見では能力に翻弄される
悲しき存在かと思ったら
能力をもとに
これから悲劇の起こる人に
事前に忠告したら
悪い予言を説く人と忌み嫌われるという
優しさが逆効果という
違う可哀想さを持っていた。
『絶望』と思うだろうが
逆だッ!
明日死ぬとわかっていても
『覚悟』があるから幸福なんだ!
『覚悟』は『絶望』を吹き飛ばすからだッ!
人類はこれで変わるッ!
これがわたしの求めたものッ!
『メイド・イン・ヘブン』だッ!
その結果ブルーノは
自分の真の奇跡の力は
人を不幸にするかもしれない力
ではなく演技力であると豪語。
実の母との確執により
自分の力そして自分自身を愛せなかった。
実はそれは孫たちにも顕著にあり
驚異的な怪力を持つ娘は
その力がなくなることに重圧を
感じ始め
植物を自由に操る娘は
家族の未来のために
本当の自分を封印している。
そしてミラベルにはそれを
癒す力繋ぐ力、
そして家族たちの
真の危機、
そして家長にもう一度
その使命を思い出せるという
大事な役割があったわけです。
誰もが簡単に手に入れることのできない力よ
今まで注目されてこなかった
影のスターの姿が
2020年代になって
大体的にフューチャーされているわけで
2度目の鑑賞は終始目頭が熱くなりました
多く扱われてきましたね。
コロナによる社会不安や
物価高、戦争の危機など
社会情勢は悪くなる一方ですが
まずは家族との絆を
もう一度硬く結ぶ時だなぁと
最近感じております。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 7/10
・音楽 9/10
・上映時間と個人的趣味 7.5/10
77点
1回目は映画への理解と
ディズニー映画らしくなさに
困惑してしまったが
2回目はしっかりと
テーマを味わうことができた。
難しく奥ゆかしい映画ですね。
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