ピクサーの無駄技術力が悪意により炸裂
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2022年アメリカ映画
こうやって女子は醸成されるのか
ネタバレ あらすじ
2022年3月19日自宅ディズニープラス鑑賞
2022年14本目
映画というものがポリコレにより大幅な転換期を迎えている
あんま見る気なかったが
暇だったのでDisney+で追加されたので
やはりピクサー作品だったので
見たわけです。
思ったよりポップで面白かったです
しかし見放題じゃなかったら見なかった。
劇場までわざわざ足は運ばないなぁ。
もうコロナ禍で映画館に行くということが
選択肢から削除すべきものになる
なんて本当に思わなかったわぁ。
最新映画は何より早く見たいってのが
昔からあって海外版輸入とかしていたし
配信最速鑑賞とかは自分に合致している。
そんなわけで
主人公がレッサーパンダになっちゃう映画
ということしか知らずに鑑賞しました。
とまぁそこから結構気になった。
しかも舞台がカナダ
まぁ監督の人が
中国からカナダに2歳で移民し
母との軋轢から着想を得て
自分の愛する90年代の
日本の輸入アニメをトリビュートした
というのは映画いっぱい見てるから
憶測できるのであるが
何故それを映画化しようと思ったのか?
さっぱりわからない
いやまぁ企画として
中国市場を意識し
アメリカにも多数の中華系の移民の方の
増員やそもそもの彼らの所得の増加とか
ターゲットして間口も増やすべきだし
昨今の人種差別問題に対して
白人至上主義的な問題を
多様性を意識して超えていかないといけない
というのももちろんわかるんです。
ピクサーもしっかりポリコレ意識して映画作ってるわけ
というのすっごい感じる
それに実際のアメリカ云々じゃなくて
カナダだってきっとアジア人もこうやって
いたんだろうなぁって思う。
じゃあ俺ら30代のおっさんが
見てきたアメリカ映画は間違いだったのか?
ってなるあたり
映画というものがポリコレにより大幅な転換期を迎えている
って最近すっごく感じてしまう。
最近LGBT映画ばっかだし
まぁ映画なんてプロパガンダを簡易的に
できるわけだしSGDsとやらを率先して
導入することで無意識化に人類の次なる
ユートピアを刷り込んでいくってのは
本当に大事なことだと思うんですがね。
そもそもピクサーがこれをやる意味あった?
そう思うんですよ。
まぁもう創始者のラセターもポリコレにより
退任されてしまったし
ピクサーも次なる姿に変化していく
と思うのです。
ただこれまで王道からどこか逸れた
邪道で感動を生み出してきたような
気がする彼らが人間をテーマにした
アニメ作品に進んでしまったのは
もう違うなぁってそう思ってしまう。
人間でないものにも
人間のような葛藤があって
それが普遍的で今まで着目して
来なかった感情だったもの。
なんてこと結構あったと思うんだけども
まぁ今作せもその選球眼というのは
ずば抜けて鋭いのかな?
なんて思ったりもするんですがね。
最近流行りのアジア人2世の毒親もの
一部の映画ファンは
『クレイジー・リッチ!』
が起こした成功と感動により
アジア人というか移民2世の物語の
奥深さというものを知り得ることができた。
『マスター・オブ・ゼロ』とかね。
そこの多様性な切り口としては
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
とかもそういう部分をフューチャーして
成功を収めていて、それに引き続いて
企画が通りやすかったのか
アジア人の母親との確執を
娯楽交えてコミカルにエンタメとして
描いた作品だったなぁ。
西欧文化に毒されていく娘を
自分が受けた厳しい教育を娘にも
施すことで正しい成功に導こうとする
お節介な母親との関係だけでなく
まぁギャグでもあるんだけど
その母親もまたかつて
レッサーパンダ化して
すごいことになった過去が
暴かれてトロントが大変なことに
なってしまうという面白い展開。
親子の確執と重圧としては自分は
『WAVES/ウェイブス』がすごく印象的で
結果悲劇に陥ってしまうけども
そうまで追い詰めた父親の背負っていた
ものとはなんだったのか?
というのが知ることができなかったのが
腑に落ちなくて。
やはり黒人としてアメリカで成功することの
難しさというのを体現したのかな?というと
今作でも移民としてアジア人が成功すること
の難しさを母親が体現していて
その根底にあるものがやはり
その母親の母親という毒親の連鎖が確かに
あったんだよなぁ。
そこに踏み込んでいて良かったなぁって
思う半分。
しっかりおばあちゃんが出てくるのにお咎めなしなのはどうなのか?
なんかやっぱり楽しけりゃいいでしょ?
と有耶無耶にして
みんなレッサーパンダ化する
逃げの脚本には面白かったけども
中途半端なことするなよ
お前らピクサーだぞ!と勝手に敷居を
あげてしまう自分もいた。
楽しかったからいいんだけど
90年代の日本の女子向け冒険アニメのトリビュート
これね。
もうカートゥンとかでは使い古されて
いるんだろうなぁとは思うんですが
見たことある構図みたいなのが確かに
あってね。
多分『らんま1/2』とかからだと
思うのだけどよく動く動く。
終盤の頭突きは個人的には
『ドラゴンボールZ』の悟空が
ピッコロを倒した時の頭突きを彷彿させて
この監督解ってんなぁと思う反面。
これをピクサーがやるってどういう時代錯誤なんだ?
と思って常にアンチノミーしていて
ヤバめでした。
面白いがオリジナリティ弱め
面白かったんだけどもね。
オリジナリティがね。
ここまでのことって結構
引用
が多くて
主人公たちのアプローチも
『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』の
メイベルたちに似通ってるんだよね。
彼らがアイドルにハマって
狂喜乱舞するのも類似しているし
あのピカピカお目めが
露骨におもちゃのシールみたいなのも
日本の玩具とかのパロなのかなぁ?
って思ったり。
でも面白いんだよなぁ。
おばちゃんたちの展開は
スーパー戦隊ネタ?とかなり
クールジャパンに毒されてる。
思春期女子の醸成?
強いていうならこんな表現見たことない
って思ったのは
レッサーパンダになるきっかけの
あの想像がエスカレートした絵の描写
あれは今まで人間が隠してきた
誰しももつ黒歴史で
露悪とも言える行いなのかな?って思った。
それをめちゃめちゃ醜く描いてて
ピクサーが本来持ち合わせている
悪意というのをめちゃめちゃ感じ取れて
すごーく良かったし
こうやって女子って成長して男子に
目覚めていくんだなぁって
おっさん思いました。
小学校の頃いたジャニオタとか
アニオタとかの醸成ってこんな感じ
なのかぁと。
同じように男性の性への目覚めは
ごみ畜生でしかないので
流石にピクサーではやれないよな。
ピクサーへのアジア人へのリアルな描写が悪意かと思える
今作のキャラが全員抜群にブサイク
なんですかね。
リアルを求めて
多様性を落とし込んだんですかね?
現実は美男美女なんていないんだよ。
父親は紐なのか専業主夫なのか最早不明。
あの寺もどういった経緯であそこにあって
母親が作ったのかも不明。
そんなことよりも
ノリこそ最高だけど
いちいちキモめなキャラが
ピクサー元来の悪意を実感し
二律背反抜きにマジで
最高でした
本当に作ってる人頭おかしい。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6.8/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 7.5/10
・キャラクターの魅力 6.4/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 6.8/10
71点
フォータウンが時代的に
ジャスティン・ティンバーレイクが所属した
インシンクなのかなぁと思ったり。
そんで終始ださめな音楽が鳴っていた
ような気がしたけども
まさかの『ブラック・パンサー』
『テネット』『マンダロリアン』の
ルドウィグ・ゴランソンでエンドロールに
衝撃を受けました。
怪獣映画として終盤盛り上げるとは
マジで奇想天外でした。
文句は色々あるけど面白かった。