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△【62点】ハッピー・デス・デイ 2U【解説 考察 :SFヒューマンでRound2】△

ハッピー・デス・デイ 2U

製作

2019年アメリカ映画

続編は
スプラッターというよりSFラブコメディ

製作

ジェイソン・ブラム
・パラノーマル・アクティビティ
セッション
・ゲット・アウト
・パージ

監督

クリストファー・ランドン
・パラノーマル・アクティビティ/呪いの印
・ゾンビワールドへようこそ
ハッピー・デス・デイ

あらすじ

現代のアメリカ、9月19日。
性悪ビッチだったトリーは
殺される日常を繰り返していたが、
真犯人のルームメイトを殺害することで
ループから脱出。

しかしループは別の人間に移っていた。
カーターのルームメイトのライアンは
その日車で目覚める。

寮に戻るとトリートいちゃつくカーターがいた。
追い出されたライアンは、
研究室にて校長先生に予算削減の為、
意味不明な実験を繰り返す
彼とその仲間の研究の打ち切りを指示される。
そしてその日ライアンは、
暗がりに潜む何者かに襲われ殺されてしまう。

しかし殺されたはずのライアンは
車の中で目が覚める。

自分が同じ日をたどっていることを
自室にいるトリーとカーターに告げる。
トリーはそれが自身が体験した殺人事件と
一緒であることを告げ、
ライアンのループを止める手伝いをすべく
殺人鬼を捕まえようとする。

うまく殺人鬼を捕まえた3人だったが、
その正体はライアンと同じ外見の人物だった。
意識を取り戻したもう1人のライアンは、
自らを別次元からやってきたライアンだと告げ、
実験の結果により
別次元に来てしまったライアンは、
同じ次元に2人のライアンがいると
問題が起きるためライアンを殺しに来たという。

その最中に校長先生が襲来。
ライアンは、別次元のライアンを殺すために、
装置を起動させるが装置が暴走してしまい大爆発。
その場にいたトリーは巻き込まれてしまう。

トリーは目覚めると9月18日だった。
トリーはまたも自分が殺される日に
戻ってきてしまったと思い、
ライアンを捕まえて
自分を殺すロリに会いに行くが、
ロリは毒入りカップケーキを持っていなかった。

どうやらトリーは別次元に
来てしまったことを把握。
自分のいた次元とは違うため、
ところどころ違うことに気づく。
愛するカーターはソロリティの長の恋人。

ロリは自分を恨んでいない。
この世界の違いに戸惑う彼女だったが。
一番の違いとして母親の生存に
戸惑いと嬉しさに涙を流す。

しかし病院では連続殺人鬼が収容。
自身の死のループを止めるべく
病院に向かうがやはり殺人鬼は現れる。
しかしロリもまた犯人の狂気に追われ
殺されてしまいトリーもまた
後を追って死んでしまい、
9月18日をやり直す。

このループを閉じてこの世界に残りたい彼女は、
ライアンとその仲間たちに依頼、
しかし方法はあるが方式はわからない。
その方式は実験をしてみないとわからない。
そこでトリーのループを逆に利用して
成功パターンにたどり着くまで
自殺をすることにする。

しかしトリーの体は徐々に
ダメージが蓄積していく、
ついにトリーはループを閉じる方程式を導く、
だがこの世界の自分は過去の記憶のない
偽りの自分であることを理解する。

またこの世界ではロリが
殺人鬼のターゲットであることを知った。
それを知ったカーターは
ロリを助けようと病院に行ってしまう。
そしてトリーは母親との日々を過ごす中、
彼らを死から救うために、
実験を止めるために変電所に車で突撃して、
自分の体がボロボロの中、
最後の1回と思える1日をやりなおす。

2020年3月21日
AMAZON PRIME VIDEO自宅鑑賞
2020年17本目



1を見た直後についつい2も鑑賞

1観終わって2はどんな感じなんだぁ?
とそのまま2を流したら最後まで見てしまった!
この感覚学生時代を思い出す。

via GIPHY

2ではライアンのループがメインかと思いきや、
途中でまたもトリーにバトンタッチ。
しかも今度は同じ時間だけかと思いきや
別次元でオルタナな世界でのループ。

前作とは違い殺人鬼に追われる
スプラッタージャンルとは違い、
別次元の亡き母親の生きる世界にきたことで、
この世界に残るため、
自身の超能力とも言える
死んでも1日をやり直せる特殊能力を用いて、
この恐ろしいループを止めるため、
ライアンたちが作った
量子反応炉の成功パターンを導く。
しかしその彼女を待っていたのは、

死の運命から逃れることよりも愛する人々とこの世界と元の世界に葛藤する。
SFヒューマンものにシフトしている。

スケールは大きくなっているが、
ゆるいコメディ要素も盛り込まれた。

via GIPHY

上記のジャンル変更に伴いスプラッター要素が
サスペンスとしての味付け程度になっている。
また前作は『恋はデジャ・ブ』が強い
オマージュもとだったが、
今作では過去が変えられてしまって
パニックを起こしながら、
またも過去に戻るという
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』を
劇中で紹介しているので、
そっちがオマージュもとかもしれない。

前作よりもさらにキャラクターが増えて、
ごちゃごちゃ感が増してしまって、
ドタバタ要素が増えていて
前作との違いに少々見てて困ることもある。

演技力をためされるトリー

1ではワーキャー行ったり、
復讐の鬼のようになったりと
恐ろしいシナリオから、
パワフルで過剰な演技が調和するが、
今作ではコメディとヒューマン、
ラブコメやらファミリーやら、
さらにはSFの要素も強くなって、
総合的サンプリング映画になってしまい、
主人公のトリーを注視することが
多くなってきた。

全体的に前作よりもコメディアンヌとしての
立ち回りが多く、
よくよくみると老けてるなぁとか思ったりで
大学生やるにはちょっとなぁと、
思ってしまう部分も強かった。

しかし何度も自殺しないといけない展開では
『恋はデジャ・ブ』らしさも高まったか?

怖さよりも泣かせにくる部分も強く
そこも結構よかったが。

回収できてない要素あり?

今作を見ていて、え?これどういうこと?
なんか設定おかしくない?というのは結構あった。

タイムループの原因は?

今作で量子反応炉というワードが出てきて、
1でのタイムループ現象は
この量子反応炉が原因だったように描かれ、
その影響を受けたトリーが死んでも死んでも
1日をやり直せることになってしまったのか?
いやそれとも今作のライアンのように
全ての人がこの影響を受けていて、
死ぬとその日をやり直してしまうのか?
そこの部分は謎だ。
タイムループの原因はつまり彼らの研究だった?
という設定が追加されてしまい、
より不明点が増えていってしまっている。

2人目のライアンはどこへいった?

また平行世界からやってきたライアンが
2人の人物が存在し続ける限り、ループは閉じない。
と言っていたが、その部分も謎だったりする。
結局恐怖したライアンが、
量子反応炉を起動させたことで、
トリーは別次元に移動してしまい。
映画が完結するともう1人のライアンは不在。

もしかしたら強力なエネルギーにより
平行世界から来たライアンは
消滅してしまったのかもしれないが、
そのことは一切描かない。

2人目のトリーはいないのか?

また別次元に移動してしまったトリー。
しかしその次元にいたトリーは
どこへ行ってしまったのか?

過去の歴史に生きたトリーは消えた?
それとも意識だけが移動して、
その間の記憶はなく、量子反応炉の爆発で、
別次元の彼女は記憶を取り戻すのか?

SFのロジックがだいぶ崩壊している点は厳しい。

もしかしたら3作目で
この内容は描くかもしれないが、
政府の実験場に量子反応炉が移動してしまったので、
3はSF冒険ものとして
凄まじく大きなスケールになるかもしれない。
過去の世界や未来の世界を旅するかもしれない?

あと1作目の停電の原因も量子反応炉ということ
だったのかもしれない???

観終わって多数の疑問を
持ってしまったのが非常に惜しかった。

しかしこの日は、朝に『クローン・ウォーズ』を鑑賞して、
夕方までに『マンダロリアン』を一気見、
そして『ハッピー・デス・デイ』も2作鑑賞。
合計12時間は映像作品見ていて、翌日がっつり体調を崩しました。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6/10
・映像のアプローチ 6/10
・映画の美術面 6/10
・キャラクターの魅力 6/10
・音楽 6/10
・上映時間と個人的趣味 6.8/10

62点

個人的にはライアンバージョンでループもので
SF要素が加わる体裁の方が楽しめたと思う。

2作一緒に見た方が楽しめるので
そういう見方がおすすめです。

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