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△【60点】15年後のラブソング【解説 考察 :中年のおかしな三角関係】△

15年後のラブソング

製作

2018年アメリカイギリス映画

ローズ・バーン
初の主演ラブコメ?

キャスト

ローズ・バーン
SPY/スパイ
・インシディアス
ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン
ネイバーズ

イーサン・ホーク
・トレーニング デイ
・恋人までの距離(ディスタンス)
・ビフォア・サンセット
・ビフォア・ミッドナイト

あらすじ

2018年イギリス南部の東海岸周辺の町、
サンドクリフ。
この地で暮らすアニー・プラット
(ローズ・バーン)は、
亡き父の代わりに博物館の学芸員として、
地元に帰ってきたが、
彼女はこの地から脱出したいと願っていた。

彼女には長年付き合っている彼氏がいるが、
結婚もしないまま、煮え切らない関係だった。
彼氏のダンカンは、1993年に突如消えた
アメリカの
インディフォークロックミュージシャンの
タッカー・クロウの大ファンで、
自らファンサイトを立ち上げ、
夜な夜な熱心なファンとクロウについて、
リモート飲み会を行っていた。

そんな彼らのもとに1通の荷物が届く。
アニーはそれを開封する。
それはクロウの代表アルバム
『ジュリエット』のアコースティック音源の
『ジュリエット、ネイキッド』だった。
興味を持ったアニーはそれを試聴する。

帰宅したダンカンは、
アニーが自分より先にそのアルバムを
聴いたことに激怒し、
ダンカンは1人そのアルバムを手にし外出。
何度も繰り返し聴いたダンカンは、
その素晴らしさに感動する。
早速自身のサイトでレビューをしたダンカン。
そのレビューはサイト内でも大盛り上がり。
しかしダンカン以外にもレビュアーがいた。
そのレビューでは
『ジュリエット、ネイキッド』を微妙と、
否定的なことが書かれていた。
憤るダンカン。
レビュワーはアニーだった。
意見の違いや元々ファンでもない彼女が
自分よりも早く聴いて悪い反応をしたことを
とてもダンカンは怒るのだった。

そんなアニーのもとにメールが届く、
彼女のレビューに賛同した彼。
その正体はダンカン・クロウ本人だった。

アニーとダンカン(イーサン・ホーク)は
メル友になり、2人はお互いの悩みを共有する。
アニーは進展しないダンカンとの関係に悩み、
彼の子供がいらないという姿勢にも問題を
感じていた。
ダンカンは、これまで何度も結婚し、
その度子供を作っていた。
今も別れた妻の近所に暮らしており、
10歳ぐらいの息子と一緒に過ごしているが、
そこにイギリス人の妻と結婚した娘が、
尋ねて来て、近々子供が生まれるという。
父親としての役目を全うできていなかった彼は、
別れた妻たちの子供との向き合い方も
わからなかった。

そしてアニーに転機が訪れる。
長年連れ添ったダンカンが、
彼の勤務先の女性と浮気をしたのだ。
そのことをダンカンから告白され、
2人は別れることにする。

ダンカンは先日やってきた娘の出産のため、
息子を連れてイギリスに行く。
アニーとダンカンはそこでデートを行うことを
約束するのだが。。。。

2020年6月4日自宅オンライン試写会鑑賞
2020年15本目




Filmarksの試写会で鑑賞:ありがとうございます。

これといった鑑賞理由はないけども、
ラブコメの試写会を見つけたので、
応募したら当選しました!
ありがとうございます。

2018年のイギリスの東海岸と
アメリカの遠距離な中年の2人が、
ふとしたきっかけで交流を持って、
恋に落ちるという
大人のラブコメディ。

思えば今作でラブコメ初主演だと思われる
ローズ・バーンさん。
よりにもよって中年向けの落ち着いた
ラブコメディで主演とは。。。

監督はジェシー・ペレッツ。
製作は一応ジャド・アパトー。
また原作小説があり
『ハイ・フィデリティ』
『アバウト・ア・ボーイ』
の小説や
『17歳の肖像』
『ブルックリン』
で映画脚本も担当した
ニック・ホーンビィさん。

原作小説もある映画なので、
複雑な人間描写が魅力だなと思いました。

変な三角関係のしっとりラブコメ

20年以上前に突如失踪した
インディフォークアーティストの
タッカー・クロウ。
彼を大好きな自称マニアの男。
そしてその彼女。

というどう考えても幸せになれなさそうな
トライアングルが凄まじい。

すでに30代も超えて、
結婚適齢期どころか子作り適齢期も超えて
しまっている中年まっしぐらの彼ら。

挙句にどうしようもない
性格のマニアのダンカン。

むしろこんな男の何が良くて
付き合っていたのかが全く見えてこないのが
惜しいといえば惜しい。
外見含めてなんだか残念すぎる。

だがその残念さが
自称一番のタッカー・クロウを知る男として
の痛さのバランスを凄まじく体現していて、
俳優陣みんな演技上手いのよね。

そりゃこの年齢になれば、
誰だってパートナーがいるのかもしれない。
特に高身長だったら尚更ってやつか。。

その彼が実際のタッカーと出会うあたりの
絶妙に信じない彼の表情やら、
態度やらの高慢さが面白かったし、
その後の絶妙な葛藤の上の佇まいなど面白い。

その心情描写も面白いのだが、
それに対しての夢もクソもないタッカーの
現在の状況。
女癖の悪さはどんなタイプの
アーティストも一緒ってやつなのか。
中年健康問題やあの病院でのごたごた
面白かったが、
なかなか残念な人間関係とエゴを抱えている。

結局ダメな男にハマり続ける宿命なのか、
それなのに全然可哀想にも健気にも思えない
ローズ・バーンの絶妙な演技というか
佇まいも見事なのだ。

この年相応とは思えない変な三角関係が、
すっごく濃くて。
やっぱり原作小説がちゃんとある映画だなと
思いました。

総評:展開遅くてしんどみ

総評として、そこそこ面白かった。

イギリスのロンドンや
東海岸など魅力たっぷりながら、
映画の面白ポイントの三角関係までが、
結構長い。

そして物語が動くまでがかなり長くて、
映画の目的が見えてこないのも辛かった。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 5/10
・映像のアプローチ 5.5/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 7.5/10
・音楽 7.3/10
・上映時間と個人的趣味 6.3/10

60点

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