「面白い映画作る気はないです。」
2009年アメリカ制作
監督
スティーブン・ソダーバーグ
(オーシャンズ13)
出演
マット・デイモン
(グリーンゾーン)
予告
STORY
アメリカで実際に起きた事件を基に映画化。
大手穀物商社の優秀な社員のウィテカー(マット・デイモン)はFBIの事件の捜査の協力中に自身の会社で価格カルテルを行っていることを捜査員に明かしてしまう。
それの調査に乗り出したFBIだったが、ウィテカーの所為で事件は右往左往。
挙げ句、証言もおかしいことになり始めて…。
2010年8月5日鑑賞
感想
もう一ヶ月前に見た映画ですが、気にせず感想を書いて行こうと思います。
とりあえず映画館で見ないで良かったな。と思います。
この映画結構自分的には微妙だった。
まず全体的に言うと、この映画、面白い要素自体が無いかもしれないと思えた。
実際の事件を焦点にしてはいるが、主役のウィテカーの暴走具合でその焦点があっさりズレて、そしてその扱っている分野のことが、日本人の映画好き程度では、到底簡単に「ああ。価格カルテルね。穀物ね。リンね。」と連想出来るとは言えない。まぁーもともと日本は小麦とかほとんど輸入ですし、作っていないものの分野の話となれば、それなりに意味不明なものになってしまいますよね。
その事件の難解さ+主人公の暴走=理解することが難解な主人公そして、とどめにオーシャンズ13の様な音楽の使い方とスマートな映像構成。もう何がなんだかさっぱり。
とりあえず映画自体を丁寧で地味な演技でめちゃめちゃにするマット・デイモンなんですが、こいつが、画一的に暴走しまくる変な野郎かと言うかというと、実際そうでもない。
妙に真面目で、正論言ってるような気がするのだ。
そんな見てる側右往左往させて、最後に衝撃のウィテカーは精神病で挙げ句、はげるという衝撃のラスト。
そして、事件は解決したかと思うと、ウィテカー自身が自分の犯罪が正確でないというか、もう病気なのか天才なのかさっぱりな彼。
そもそも何故そんなことしたのかというと、それがまた明確な理由も答えも出ず、彼の精神がおかしいと判断さえ出来る。
またそんな彼が現在アメリカで社長になっているんだから全く意味わからない。
マット・デイモンは実に上手く演技をしてくれている。映画自体を意味不明にする程ちゃんとウィテカーを作ってくれた。
だが逆に完璧過ぎて、誉めるより、困るというぎりぎりのラインを越えてしまったようにも思える。
まぁーそれもこれも「面白い映画」を作ることを放棄したスティーブン・ソダーバーグが一番行けないというか、そもそも面白い映画作る気なんかこれ見る限り絶対ないか。
よって、オススメは全くしません。
得点
4点
この映画ってどういう人がどういう側面に対して好んでいるんだろうか、それ自体も難解だ。
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