ユニバも任天堂も本気でマリオの映画作ってきた
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2023年アメリカ映画
ゲームの音楽が輝きまくる
ネタバレ あらすじ
2023年5月5日吹替版鑑賞
2023年21本目
誰もが知ってるTVゲームが現代技術でアニメ映画化
1981年に
アーケードゲームの
『ドンキーコング』に登場した
プレイヤーキャラが
後々マリオと呼ばれるようになり
1983年にはルイージと共に
1面のループゲームタイプとして
登場。
1985年に
ファミリーコンピューターにて
単独作品として
横スクロールのアクションにて
『スーパーマリオブラザーズ』
が登場し社会現象になり。
任天堂の看板キャラクターとして
40年以上愛される存在に。
1986年には早々に
アニメ映画化され
1990年より2023年現在も
『スーパーマリオくん』として
漫画が
コロコロコミックで連載している。
1993年には実写映画化までされたが
それ以降は音沙汰なく。
近年の『ソニック・ザ・ムービー』の
ヒットに呼応されてか
はたまた
ユニバーサルスタジオジャパンにて
マリオエリアを開設したことが
背景にあるのか
ユニバーサル傘下の
イルミネーションこと
『怪盗グルーの月泥棒』というか
『ミニオンズ』シリーズの会社が
現代の技術で
3DCGアニメ映画として
2023年に公開。
監督はDCコミックスのアニメ作品の
経歴がある2人が共同監督。
マリオの生みの親たる
宮本茂さんもプロデューサーとして
関わりマリオの造形や
世界観の造形に大いに
意見を出した模様。
アメリカから始まる
と前情報無しで
批評家評価と北米評価は
高くなかったものの
やはり発祥の地である日本では
評判良かったので
自分もこのGWを活かして
鑑賞してきました。
前より映画に時間も割けないので
吹替版にて鑑賞。
マリオは刹那・F・セイエイや
夜神月を演じた宮野真守。
最近では『鬼滅の刃』での童夢の
演技が凄くて感動しました。
映画はどんな感じにまとめるのかな?
と思ったら
普通にニューヨークから始まった
いやまぁ急にファンタジー映画が
始まるかなぁ?とまぁ
冒頭は『スーパーマリオ64』で
出てきたペンギンが出てくるわけですが
そこからニューヨークに舞台を移し
水道工事屋として会社から独立した
移民2世のイタリア系アメリカ人の
マリオとルイージが
貯金をはたいてCMを作り
早速仕事が舞い込むわけですが
ルイージがまぁミスるわけで
足をひっぱるわけで
でもマリオ的には
ダメな弟がいるから
勇気が持てる。
でもそんな内情を
マリオの父にはばれていて
ルイージを巻き込んだと
揶揄されるという
なんともしんどい父と息子の確執。
そして家では子供っぽい部屋で
ゲームをするマリオさん。
挙句に売名のために
ニューヨーク浸水という状況に
原因解明のために
地下に潜るという
意味不明な無茶っぷり。
しかし
ニューヨークの地下は不思議な世界に繋がっていた
というわけで
意外としんどい人間模様が前提にあって
TVゲームでお馴染みの
マリオたちの世界へ移動
ルイージは運悪く囚われの身で
彼を救うべく
ピーチ姫と協力することへ。
ドンキーコングたちも参戦
とクッパに立ち向かうべく
ドンキーコングたちに
協力を求めるため
ドンキーコングの世界へ。
予告編からドンキーたちの登場が
明かされていたが
今作ではゲストとして
ヨッシーたちも登場
さらにマリオカートを
再現したようなジャングルキングダム。
さらにはドンキーコングと
マリオが戦うという
『大乱闘スマッシュブラザーズ』
的展開へ。
その後もマリオの
アイテムを駆使した戦闘で
ドンキーに打ち勝ち。
レインボーロードを渡り
『マリオカート』ミーツ
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
と
知ってるゲームのモチーフ、音楽が濁流のように雪崩れ込む
イルミネーションも本気
『ミニオンズ』や『シング』で
有名なイルミネーションさん。
キャラクターの悪ふざけや
デフォルメや等身の変な感じが
印象的だったが
すっげえ丁寧にマリオのアニメ
作ってる。
冒頭の犬の件はイルミネーションらしさが
あって逆に退屈でしたが。
クッパ、ドンキーに限らず
キノピオやキノコの住人たち
ピーチ姫やマリオ
そしてクッパの配下たち
終盤ではさらに印象的な
マリオのキャラたちも登場。
物語のキーアイテムも
ゲームからの引用も多く
アクションシーンは
どこかスマブラを彷彿。
これまでのイルミネーションの
絶妙なデフォルメ手抜きなどは
感じられず
しっかりとマリオの世界に
注力しているし
後半のピーチ姫の結婚式での
ドンキーとマリオのアクションも
見応えたっぷり。
映画内で練習と称して
スーパーマリオブラザーズの
ステージを意識した構成の
一連の練習で徐々にマリオが
スキルアップしていく感じなど
ゲームをプレーして上達する
現実感を味合わせてくれて
カタルシスとしてよし。
自然とポリコレ混ぜ込みまして
と『スーパーマリオブラザーズ』では
ピーチ姫はクッパに攫われ
マリオが救いに行くという
トロフィー的な扱いであった。
古い価値観ですね。
しかし現代のアニメ化に際して
ピーチ姫自らも戦う気満々。
マリオ以上の運動能力を
序盤から披露し
レインボーロードなどでは
運転スキルを披露。
マリオが行方不明になると
キノピオと2人で切り抜けようと
諦めない。
そんな女性優位感を
スタンダードに混ぜ込んでいて
マーベルコミックスの映画や
海外ドラマのポリコレ押し付けとは
違うのがいいです。
クッパの歌声よ!
と今作のクッパ歌う!
そしてピアノを弾いて
ゲーム音楽を再現など
サービスがすごい。
まぁクッパの元々の声優は
ジャック・ブラックで
歌うのが大好きというのもあるが
その曲がなかなかのパンチを
聴かせてくれました。
ピーチ、ピーチ、
ピーチ、ピーチ、ピーチ。
というめちゃウケる歌を
声優の三宅健太さんが熱唱。
この声優さんめっちゃ
歌上手いんだぁと結構驚きでした。
もっと任天堂キャラカメオ登場するかな?と
思ったわけなのですが
意外と出てこなかった。
ディズニー映画の
『シュガー・ラッシュ』要素
あるかなぁ?と思ったわけですが
意外にも出てこなかった。
カービィやらゼルダやら
ワリオやらヨッシーやら
結構任天堂キャラ
出てこなかったなぁ。
これ逆に単独作で今後の
アニメーション化を狙ってるのかな?
と思ったわけです。
ゲームで言えばバグった世界
映画としては
まさかの現実世界に
クッパたちが事故が原因で
やってきてしまうという展開。
これが意外にも
ニューヨークをマリオと
そしてルイージが救うという
ヒーロー映画としての
カタルシスが発揮。
これまでマリオを認めてなかった
父もマリオを認め
マリオたちは
街を救うヒーローに
なって
ゲームの主役たる存在に。
しかし最後の最後では
あの世界に帰還したマリオたちは
配管工として働くという
ちょっとよくわからん感じでした。
いやまぁどうして
ニューヨークの地下が
こんなことになったのか?
そしてピーチ姫は
なんでこの世界に
紛れ込んでしまったのか?
などなど疑問に思うところもあるし
話自体はそこまで重要じゃなくて
いかにマリオたちが
映画を駆け巡るか?
という『ミニオンズ』にも
近い内容だったわけで
見ていてご機嫌にはなるが
話があれなので
気持ちよくなって
睡魔と戦いました。
ゆくゆくはアベンジャーズのように
『大乱闘スマッシュブラザーズ』の映画化?
と都合よくニューヨークの地下は
任天堂ゲームの世界と
繋がっているととか
やって
最終的には
アメリカを舞台に
各ゲームキャラが大暴れして
世界を救うという
『大乱闘スマッシュブラザーズ』の
映画化も全然できちゃうんだよなぁ。
今じゃMCUはクソナード向けの
大河映画になっちゃったから
ここは低年齢層向けに
ヒーロー全員集合映画を
作ってみても面白いし
任天堂のゲームの
大体的なマーケティングにも
なるだろうしね。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 5.8/10
・映像のアプローチ 8.8/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 9/10
・音楽 10/10
・上映時間と個人的趣味 8.6/10
80点
定額配信に来たら
もう一度見たい作品。
ユニバーサルなので
後々Amazonプライムに
入ると思うが絶対見たい。
でもわざわざマリオのゲーム
やりたいとは思わなかったんだよなぁ。
任天堂のゲームって
なんかリターンが少ない気がして
一過性の娯楽過ぎるんだよな。
ゲームの映画化でその描写の
辛辣さえぐいっす。