◎【78点】プレステージ【解説 考察 :地味だけどノーランらしさが爆発して良き良き】◎

プレステージ

製作

2006年イギリスアメリカ映画

2回見ても楽しめる
マジックに取り憑かれたマジシャンの戦いは
おかしなベクトルに

監督

クリストファー・ノーラン
ダンケルク
インセプション
インターステラー
ダークナイト

キャスト

ヒュー・ジャックマン
レ・ミゼラブル
・LOGAN/ローガン
ウルヴァリン: X-MEN ZERO
・グレイテスト・ショーマン

クリスチャン・ベール
ダークナイト ライジング
バットマン ビギンズ
バイス
フォードvsフェラーリ

マイケル・ケイン
ダークナイト
・サイダーハウス・ルール
・愛の落日
グランドフィナーレ

スカーレット・ヨハンソン
her/世界でひとつの彼女
・ロスト・イン・トランスレーション
アベンジャーズ
・アンダー・ザ・スキン 種の捕食

レベッカ・ホール
・それでも恋するバルセロナ
ザ・タウン
ザ・ギフト
アイアンマン3

アンディ・サーキス
・猿の惑星: 聖戦記
ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
ブラックパンサー
・キング・コング

デヴィッド・ボウイ
・ラビリンス/魔王の迷宮
・地球に落ちて来た男
・ズーランダー

あらすじ

1890年代のイギリスの都市ロンドン。

アルフレッド・ボーデン(クリスチャン・ベール)はロバート・アンジャーの瞬間移動マジックのネタを暴く為に、
彼が舞台したに消えるとこを目撃しようと忍び込むが、そこでアンジャーが脱出不能の水中の檻に閉じ込められているのを発見。

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彼を助けようとするが、彼は溺れて死んでしまう。
その結果ボーデンは殺人犯として逮捕される。彼は死刑が宣告されるである。
残された日々を弁護士は彼の罪を軽くする為にマジックのネタの秘密を要求するが、ボーデンはそれを答えない。
残された娘を相棒のファロンに託したボーデンは亡くなったアンジャーの手記を読む。
アンジャーはボーデンの完璧な瞬間移動マジックのネタを知る為に、ボーデンの手記を盗みそこに記された「テスラ」という言葉を頼りに、
アメリカへ旅立ちニコラ・テスラを探しに行く。

そして物語は2人の対立の始まりへと戻るのであった。
ロバート・アンジャー(ヒュー・ジャックマン)とアルフレッド・ボーデン(クリスチャン・ベール)はマジシャンのカッター(マイケル・ケイン)の弟子として普段は仕込みとしてサクラ役だった。
ある時カッターは水中脱出マジックを開発し、アンジャーの妻が囚われ脱出をする役目で毎晩成功を繰り返していた。
しかしある時、ボーデンの結び方のせいで、アンジャーの妻は脱出を失敗。
アンジャーの妻は溺死してしまう。
それ以来アンジャーはボーデンを憎み、ボーデンはカッターからクビを宣告される。

独立したボーデンだったが、アンジャーからの嫌がらせにより怪我を負ってしまう。

それ以来2人はステージをお互いに邪魔し合うのだった。

そんな中、ボーデンが瞬間移動のマジックを披露。
完璧すぎるマジックに驚愕するアンジャー。
アンジャーはカッターと協力して自身のそっくりさんのアル中の俳優のジェラルドを連れてきて同様に瞬間移動のマジックを披露するが、
アル中であることがボーデンにバレてしまい邪魔されてしまう。
アンジャーはボーデンのトリックを見破る為に、新人アシスタントのオリヴィア(スカーレット・ヨハンソン)をスパイとして送り込むのだった。

2019年10月13日自宅Netflix鑑賞 2019年82本目



『バットマン』だけじゃなかったノーランの映画力を垣間見た秀作!!

個人的な企画IMDbTOP250を見ようにて『切腹』に引き続き鑑賞。
(最近はロボットアニメ『蒼穹ファフナー』一挙配信を毎日見てたから全く映画見れてなかった。)
2019年11月26日現在250作品中48位の本作。
ノーラン作品においては『ダークナイト』『インセプション』『インターステラー』に次ぐ4作目。
というか

上位48作品の中で4作も入っているのノーランぐらい。
ピーター・ジャクソンがLOTRで3本全て入っているが、単作で上位はすごい。

もはやノーラン作品を全て鑑賞ているだけでも映画オタクが名乗れるのではないか!

現代の映画の登竜門と言えてしまう存在ノーラン!!

自分も2005年のバットマンのリブート作品『バットマン ビギンズ』を鑑賞してからノーランの大ファンで、
その後なのかそれよりも前に鑑賞したのか『メメント』も2度くらい鑑賞したことがあったが、
2019年現在にてこの地位にたどり着いてしまったノーラン監督。最近ではちょっと際物っぽさもあるが、
ジャスティス・リーグの失敗以外は、偉大過ぎる映画人になったと思われる。

そんなわけで今回はノーランの『バットマン ビギンズ』の翌年に公開された『プレステージ』を再鑑賞。

これも07年の公開当時に劇場鑑賞してまして、
当時は専門学生だったなぁ。
すっごく面白かった記憶が濃い。
マジシャンの2人の憎しみ合いを描いたのだけども演じるのはウルヴァリンとバットマンという超豪華ヒーローが熾烈な嫌がらせを繰り広げる!(笑)

現在だと両者演技派の大スター。
見所はなんといっても2人の演技合戦!!

好きだったから翌年のソフト化ではDVDを購入。
今回はNetflixにて配信中だったので、そちらで鑑賞。
※2019年11月末の時点では配信終了、Amazonプライムにあるのを再確認。

ノーランといえば時系列ぐちゃぐちゃ

新作の『ダンケルク』でもそうだったけども

ノーランと言えばタイムラインをぐちゅぐちゃにして映画を難解にさせるのが好き。

デビュー作の『メメント』なんて時間軸が過去に戻っていくスリラーですからね。
面白いのがその設定を巧みに盛り込み、メメントでは数分しか記憶を保てない男が、記憶をするために体にタトゥーを入れるという設定。
これが面白いが、脚本はさらにそれを逆手に取って、そしてその過去を明かしていくという、
映画としての映像よりもシナリオがすごいなぁと思ったが、
そのシナリオを作っていたのはノーランの弟で、『バットマンビギンズ』も同様に兄弟で行い、
今作も兄弟で行っている。
近年は別で活動しているが、ノーランの弟はテレビドラマ『ウエストワールド』で同様に時間軸をおかしくして魅了し、そして謎の陰謀を描いた作品で大成功しているのが、一貫した物づくりの結果で面白い。

今作ではアンジャーの死から始まり、アンジャーのプレステージという超瞬間移動の秘密を追うべくボーデンがアンジャーの手記を読んで、
アンジャーの過去を描いてアメリカへ渡った後の行動からのそこからのアンジャーのロンドンで盗んだボーデンの手記を読んで、過去に戻り、ボーデンのプレステージである瞬間移動の秘密を解くべく、2人の出会いが描かれるという3つぐらいタイムラインがある。
一貫してるなぁ。

あべこべなタイムラインで観客の脳をフル活用させることによって、観客の没入感を高める手法なのかなぁと思うが、
その複雑なタイムラインにさらに、ボーデンという男が抱えるプレステージへの執念を映画では描き、
それに対してのアンジャーの覚悟とSFという映画的なガジェットを非常にうまく盛り込んだノーランが映画監督として、

文芸的でありながらも大衆娯楽的であるその個性が今作でも大爆発していることを改めて垣間見る。

2人のプレステージな演技合戦の最中ブロンドのアイコンでスカーレット・ヨハンソンをうまく盛り込み、

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また新星としてレベッカ・ホールをボーデンというクリスチャン・ベイルのスーパー演技力により翻弄されてしまう薄幸の美女を巧みに演じていて、見事。

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また『バットマンビギンズ』同様の頼れる老人の記号をマイケル・ケインが好演していて本当にうまい。

さらに面白いのはクリスチャン・ベイルとマイケル・ケインはノーランの前作『バットマンビギンズ』から続投という、
ノーランの映画作りにおける映画に対して作りやすくすべくの続投的な思考パターンが結果的に映画の質をぐっと高めているんだろうなぁ。

何度見ても楽しめるのが熱い

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1周目から衝撃の展開が何度もあるわけで、
丁寧に答え合わせもしてくる良作ぶり。
そういうわけで、2周目ではちゃんと描かれていた伏線というかキャラクターの演じ分けの部分、
そして冒頭の大胆なビジュアルが実は違う意味を持っていたという部分。
今回通算4回目ぐらいの鑑賞だが、楽しく鑑賞できた。

クリスチャン・ベイルすげぇ

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やはりクリスチャン・ベイルすげぇな。
ヒュー・ジャックマンもいいんだが、チャンベの演技力は06年から抜群で、
絶妙に演技分けしている。『バットマンビギンズ』から2019年でもずっとファン。
新作の『フォードVSフェラーリ』もめっちゃ良かった。

この展開はありなのか????

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この映画正直、ある種のルール破りを行っている点は、賛否両論なのかなと思う部分もある。

舞台を19世紀のイギリスにし、ボーデンに関してはアナログなトリックにて観客を魅了したが、
アンジャーに関してはオーパーツのようなものを用いたマジックとは言い難いものを行ってしまっている。
2人の憎みあいにも思える勝負は、おかしな次元で完結する。

低予算風な物語かと思いきや、急にポップコーン映画級のドSFを持ち込むのは、ノーラン監督ならいつものこととなるわけで、
そのバランス感覚が個人的には映画監督として非常に愛されている理由なのではないかと思っている。

ある種のスチームパンク風ともいえる作風に陥ったが、

自分は最初見た時に、その果てにあるアンジャーのセリフで許せた。

毎晩迷いながらステージに立つ。自分は落ちて死ぬ方なのか、現われる方なのか、その恐ろしさがわかるか?

またこの後のセリフも捨てがたい
ボーデンにより馬鹿げた装置を使ったトリックをただの無駄呼ばわりされた際のアンジャーのセリフ

君は我々のしたことがわかっていない。世界は単純でみじめですべて決まりきっている。
だから彼らを一瞬でも騙せたら…驚かすことができれば、その時君も素晴らしいものを見る。知っているだろう?観客のあの表情。

これはノーランの映画制作者としてのエンターテインメントを追求する姿勢のメタファーなのかな?って思う。
憎みあいながらも人を驚かせることに取り憑かれた2人の物語でありながら、制作者であるノーラン兄弟もまたエンタメ制作者として取り憑かれている。
その為なら、何もかもを手放す覚悟があるそのノーラン監督の初期作としてのチャレンジ精神にも魅了される。

この精神は『インターステラー』や『インセプション』などの原作のないノラーン映画でも引き継がれているのではないか。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 8/10
・キャラクターの魅力 8.5/10
・音楽 7.5/10
・上映時間と個人的趣味 8.3/10

78点

音楽に関しては、結構現在の作風に近いが、
ハンスジマーではなく、『メメント』や『フォロウイング』で組んでいた人。
映画の終盤では『インセプション』の終盤のもの悲しい音が聞こえているので、音楽もノーランがある程度関わっているのかな?と思う。

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