◯【74点】ビトウィーン・トゥ・ファーンズ: ザ・ムービー【解説考察 :伝説のコント番組、映画化】◯

製作

★目次★

2019年アメリカ映画

２つのシダの間で

の時間です。

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キャスト

ザック・ガリフィアナキス
・ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
・デュー・デート〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜
・バードマンあるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）
・ハングオーバー!!! 最後の反省会
ウィル・フェレル
・タラデガ・ナイトオーバルの狼
・俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-
・俺たちニュースキャスター
・LEGO ムービー

あらすじ

アメリカの南東部にあるノースカロライナ州。
この州のフリンチという町で生まれ育ったザック・ガリフィアナキスは
幼少時から20時台の全国ネットのトークショウの司会者になり帯番組を持ちことを夢見ていた。
だが現実では彼はフリンチ・パブリック・アクセス・テレビジョンという地方局で「２つのシダの間で」というハリウッドスターを迎えインタビューをする番組のインタビュアーをしていた。
（それも十分すごいが。）
ことの発端は、テレビ局の経営者であるウィル・フェレルがザック・ガリフィアナキスのビデオを見て、気に入り、試しにネットにアップロードをしてみたところ、とてつもない再生回数を稼いだ為、
彼の人気にあやかり、ウィル・フェレルの友人のハリウッドスターに対してインタビューをさせる番組を製作し、10年程度続いている。

ところがある日、ザック・ガリフィアナキスは、自分が原因で起きたテレビ局内の補修工事の騒音を不快に思い、スタジオをアシスタントにより防音耐水化。
早速のインタビューに来たマシュー・マコノヒーだったが、
ザック・ガリフィアナキスのひどい質問の数々に苛立ちを抑えきれず、
またテレビ局の配管に問題を感じたザックは、急遽ライターで溶接工事を始めてしまい、
スプリンクラーが作動、そのまま壊れかけの配管が破損し、スタジオは水浸しになるが、
耐水化工事のおかげで水はスタジオ内に溜まり、プール状態。
マシュー・マコノヒーは溺れてしまい、窓ガラスが割れたことで、彼らは一命を取り留めたが、
テレビ局は水浸しになってしまい、これ以上の撮影は不可能。
翌日、ウィル・フェレルに呼び出されたザックと「２つのシダの間で」のマネージャーとカメラマンと音声の4人は、
ウィルに10回分を2週間以内にテレビ局のスタジオ無しで撮影することを指示する。
しかも出演者は自分たちで調整。
もしできれば、全国ネットのトークショウの司会者に抜擢することを約束する。

そしてザックたち4人のノースカロライナ州からウィルのいるニューヨークまでの弾丸セレブ（失礼な）インタビューツアーが始まった！！

2019年9月23日自宅Netflix鑑賞　2019年78本目

こんにちは「２つのシダの間で」のお時間です。

もともとは2008年にウェブサイトにて公開されたザック・ガリフィアナキスをインタビュアーにして、失礼な質問をセレブたちにぶつけるブラックユーモアあふれる6分未満のスケッチ番組。
Between Two Ferns with Zach Galifianakisの公式サイト
現在でも全て公開中で、今回の映画版での僅かに出てきたインタビューも公開中。

面白いのが

この番組の製作の運営会社が、
ウィル・フェレルとアダム・マッケイの『俺たちニュースキャスター』で有名な2人の製作会社

まぁもともとはサタデーナイトライブのクリエイターなわけですが、
ウィル・フェレルは映画版ではプロデューサー兼社長というポジションで素っ頓狂な豪腕クリエイターとして大活躍。笑える。

無茶苦茶失礼な質問を連発する不協和音全開のギリギリコメディーで、
もちろんシナリオもあるわけだが、その絶妙に

聞いちゃいけない誹謗に近いインタビューの数々が最高

本映画でも登場人物はめちゃめちゃ豪華だし2018年の映画の功労者の数々で素敵だが、
6分版でのゲストには、ブラッド・ピットや勿論ウィル・フェレル、ナタリー・ポートマンや、
ショーン・ペンだけにとどまらず、まさかのバラク・オバマ元大統領も出演している。
本作は『ハング・オーバー』以前の作品なわけで、初回はマイケル・セラという微妙どころだが、

ザック・ガリフィアナキスが『ハング・オーバー』で大抜擢されたのは、
本作での成功が前提にあったのだなと感じる。

日本では全く無名の番組だったと思うがエミー賞まで受賞している作品なので、
海外では著名な番組なんだろうな

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そのまさかの劇場版がまさかのNetflixで日本配信。
ふらっと異色なコメディで大スター共演しまくりで、主役がザック・ガリフィアナキスだからと
見てみたら、なかなか面白いし、歴史のある作品でくそびっくり。

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あんな人もこんな人もターゲット？？？

冒頭のマシュー・マコノヒーに始まり、
キアヌ・リーブス、ブルース・ウィリスと矢継ぎ早に映画ファンの心鷲掴みなキャスト。
彼らが悪口に近いインタビューの数々をブッ込まれて、不機嫌になるが、

マシュー・マコノヒーの冒頭の溺死展開には笑いが止まらない

ジョン・ハムは今回で2回目だが、色男キャラで二番煎じでいまいち売り切れないポジションとなってしまってることをいじって、逆にブラッドリー・クーパーへの対峙へのディス。
ヘイリー・スタインフェルドには『ピッチ・パーフェクト3』の失敗や『バンブルビー』が退屈だったとか、ワン・ディレクションの彼氏との件でめっちゃ失礼なことを連発。
ベネディクト・カンバーバッチの名前はうまく言えないわ、
ジョン・レジェンドの嫁は寝取るは、ティリオンに意地悪するわとめちゃくちゃ酷くて面白い。
久しぶりに素っ頓狂なアメリカの王道コメディを堪能しました。

ロードトリップコメディとしてもザック・ガリフィアナキスの仲間がぶれずに素っ頓狂で、
めっちゃ酷くて笑える。そもそもなんだよシダの間って、そしてなぜそこまでシダ愛がある？！

ナンセンスがセンス抜群でめっちゃ笑える。

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音楽無駄にオシャレ

「２つのシダの間で」のオープニング音楽がまず、
映画『タクシードライバー』の引用というクソオシャレからの、
印象的なベースの聞いたピアノ音楽がすっご。
さらには

バンドのザ・ナショナルがなぜか劇中内で訪れるバーで演奏中

クソおしゃんな展開もあり、
ほっこりさせるような低予算ドラマ映画音楽も流れるし、
なんじゃこりゃ！

衝撃のオチ

序盤は撮影クルーの方々が何故かいたわけだが、
ロードトリップ開始や、その後の豪華スターとのスケッチの数々と
ありきたりなラストにちょこっとほっこりさせられると驚異のオチが待ち受ける。
え。えええ？そういうこと。
結局どこまでも酷く、そして素っ頓狂で、
最高です。今じゃそれぞれが活躍してしまったわけですが。